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男子禁制!!ロッカールーム  第10回 天女の衣

2009-08-27 04:03:46 | 活字の海(新聞記事編)
2009年8月15日(土) 毎日新聞朝刊 13面 くらしナビより
作者:篠田節子(作家) イラスト:とりのなん子(漫画家)


※ このコラムの原文は、こちらで読めます



今回は、男子禁制!ロッカールームに相応しい話だと思い
ながらも、すが目で眺めつつコラムを起こしている(笑)。

今回の御題は、勝負服!
(ほらね。男子禁制って香りがしてくるでしょ?(笑))


それにしても。
今回の記事を読んで。

二つの意味で違和感を感じ、
う~ん。
と、唸ってしまった。


まず、一つ目の違和感。

筆者は、

「肝心のときに勝負下着など着てこられたら引いてしまう」

そう語る男性に対して。

大誤解をしている。
殆どの女性はファッションとしての勝負服なり勝負下着を楽しんでいる
のであって、別に男性を意識してのものではない。

そう給(のたま)う。

そも。
勝負服とは、対男性に限定したものではなく、すべからく自らを鼓舞、
叱咤激励するシチュエーションの時に選択するものなのだから、と。

まあ、勝負服の謂われそのものは、川口順子元外相の真っ赤な勝負
スーツでも有名になったことであるし、了解である。

でも。
それが、対男性に対して使わないってことではないでしょ?

別に女性に幻想を抱いている積もりは無いけれど。

やはり、意中の男性との付き合いがだんだん深まってきて、
そろそろ今夜辺り…という予感がするときに。
勝負下着とは言わないまでも、それなりに意識したアウター
なりアンダーなりを選択するのではないのか知らん?
(正に、今回のとりの氏のイラストのようにね)

そりゃ、そうしたシチュエーションが発生した時に(笑)、
女性のインナーをしげしげと吟味鑑賞するような輩がどれ
位いるのか?という話もあるが(笑)、そうと知っていても
普通の感覚ならあだや疎かな選択はしないと思っているのだが。

(今時、そんなプロセスを経た恋愛をする人がどれくらい
 いるのか?という声も有りそうだが、世間でどうこう
 言われる程に、人と人との感情の機微の部分なんて、
 変わっていないと思っているんだけどなあ)


もう一つの違和感は、男性の発言そのもの。
彼が、どういう勝負下着を指して語ったのかは不明だが。

恐らくは。
アウターにしろ、アンダーにしろ。
そうした展開を押し付けるが如くに、それこそ筆者が冒頭で
紹介したような艶やかなる装いで、彼女が待ち合わせの場に
現れたらドン引きするぞ、ということを言いたいのだろう。


そりゃ、TPOというものもあるし、彼女自身にそもそも
それが似合っているかどうか?という話もあるけれど。

その”ヤル気満々”オーラに辟易するといった、草食男子系
発言だとすれば、自分とのデートの場に彼女がどういう思いで
そうした装いをしてきたのか?ということに思いを馳せて、
まあ普通は喜べ、と(笑)。


もっとも、今日の装いがどんな信号やオーラを発しているのか?
について、あまりにも無頓着な、低感度のアンテナしか持たない
男性が多い中、敏感にそれを察知した彼のセンサーは褒めて然る
べきかもしれないけれどね(笑)。


#髪を切った。
 今までに着ていない服を着てみた。
 エクステを着けて見た。
 アクセを新調した。
 etc…。

 私のことを好きならば、ちゃんと気付いてよ。これくらい!

 だって、分からないんだもん。勘弁してくださいっ(笑)。
 男の(と言うのが乱暴なら僕の)関心の向くアンテナに、そうした
 類のものってほんとに入らないのだから始末に悪い。

 でも、それは電波望遠鏡と光学望遠鏡のように、そもそも対象を
 測定する方式が違うのだよ、ということを、女性には分かって欲しい
 のだ(って、誰に対して言っているんだか(笑))。

 頼むから、そのことを取り上げて、私に関心なんて無いのね!
 なんて迫らないで欲しい。お願いだから。
 (って、更に誰に対して言っているんだか(笑))。


まあ。
とにもかくにも。
男と女の間には、深くて長い川が有るのだ。ということで。

♪黒の舟唄♪




(この稿、了)
 

 




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