壺中日月

空っぽな頭で、感じたこと、気づいたことを、気ままに……

第2回目抗ガン剤投与

2009年11月13日 20時45分21秒 | Weblog
 2回目の抗ガン剤投与を受けるため、9時に自宅を出、駒込病院から戻ったのはちょうど午後5時。一日がかりの大仕事?であった。
 まずは血液・尿検査。つづいて検温、血圧・体重測定。治験コーディネーターによる面談で、この一週間の健康状態の聞きとり調査、質疑応答が行われる。
 血液・尿検査の結果が出てはじめて、主治医の診察となる。実際の健康状態、検査の数値も問題がないので、2回目の抗ガン剤投与を決定。外科処置室へ行く。
 ここでベッドに横になり、薬剤部での調剤ができるまで待つ。一時間ほどで調剤はできてきたが、それを点滴注射する先生の手が空かないので、そのままベッドで待つこと一時間。やっと点滴開始。1本目がおよそ1時間、2本目の大物が2時間、大物2本の間に小物?の点滴2本で約30分。
 それらが終わると、外科の先生の手空きを待って、右胸に埋め込まれたポート、つまり点滴注射の挿入口に、点滴用の接続ポンプをつけてもらう。これで本日の駒込病院における仕事は終了。病院に6時間40分いたことになる。

 この接続ポンプによる点滴は、二日間、肌身離さずに続けなければならない。変人の場合、午後4時10分につけたので、明後日(日曜日)の同時刻に、自分で針を抜くことになる。抜いた針その他は、家庭用ゴミとしては出せないので、硬い容器に入れて、次の治療の際に病院に持って来るようにと、指導を受けている。
 もちろん、接続ポンプをつけているからといって、家で寝ている必要はない。通常の生活をしてかまわない。副作用が弱く、自分で辛くないと感じたら、美術館・画廊巡りもオーケー。ただ個人的には、長さ20センチ・径3.5センチほどの“小型爆弾”を抱えていると思い、自重するつもりではあるが……

 1回目は、食べ物のにおいを嗅ぐのもいやなほど食欲がなかったが、今回はそれが全くなく、食欲旺盛なのがありがたい。ただ、“小型爆弾”を抱えている現在、冷たい物に触れると指先がジンジンとしびれたようになる。また、冷たい牛乳などを飲むとき、口の中に違和感を覚える。これも一種のシビレかもしれない。今(22時40分)、体温と血圧をはかったら平常通りで一安心。

 何かの参考のために、本日の治療費の明細を記す。保険の負担割合が30%の方は、以下の合計金額の30%が、自己負担額となる。
     初再診・基本料     700円
     検査         1,670円
     投薬         5,540円
     注射       283,970円  (注、抗ガン剤点滴注射)
     
 合計291,880円で、3割負担の変人の支払額は、87,560円であった。ただし、一ヶ月の支払限度額というのがあり、その額を超えた分は後日、口座に振り込み入金されるということである。
 ただ、これを2週間に一度受けるわけだから、一ヶ月に2回、計175,120円となり、一ヶ月の年金額をはるかに超える金額となる。月並みだが、健康なことが何よりということか。


      点滴にフィレンツェおもふ冬はじめ     季 己