鳴海、出羽守氏雲宅にて
面白し雪にやならん冬の雨 芭 蕉
挨拶の句である。「面白し」は、冬の雨が雪に変わろうとする気配を感じとって、雪を待つ心が思わず、口をついて打ち出されたものであろう。
「雪にやならん冬の雨」という句の拍子には、雪を待つ心のたかぶりが、おのずからあらわれていて楽しい気分になっている。
雪を待つその心の拍子には、何か童心に似たものさえ感じられるようである。
「氏雲」は、本名 岡島佐助、俳号 自笑。刀鍛冶。
季語は「冬の雨」
「この宅に、俳諧の友と会していると、冬の雨が降るうち、しだいに寒さが
増してきた。この調子だと雪に変わるであろう。待つ間、まことに面白い
趣であるなあ」
寒けれどにぎりしめたき御所人形 季 己
面白し雪にやならん冬の雨 芭 蕉
挨拶の句である。「面白し」は、冬の雨が雪に変わろうとする気配を感じとって、雪を待つ心が思わず、口をついて打ち出されたものであろう。
「雪にやならん冬の雨」という句の拍子には、雪を待つ心のたかぶりが、おのずからあらわれていて楽しい気分になっている。
雪を待つその心の拍子には、何か童心に似たものさえ感じられるようである。
「氏雲」は、本名 岡島佐助、俳号 自笑。刀鍛冶。
季語は「冬の雨」
「この宅に、俳諧の友と会していると、冬の雨が降るうち、しだいに寒さが
増してきた。この調子だと雪に変わるであろう。待つ間、まことに面白い
趣であるなあ」
寒けれどにぎりしめたき御所人形 季 己