壺中日月

空っぽな頭で、感じたこと、気づいたことを、気ままに……

夜スペシャル

2008年01月17日 21時56分07秒 | Weblog
 杉並区立和田中学校(藤原和博校長)が計画する塾講師による有料の夜間授業「夜スペシャル」について、都教育委員会が同区教委に対し、「生徒が教員より塾講師を信頼するようになったら、公教育が破壊されるのでは」など、5項目の追加質問をしていたことが、明らかになった。
 両教委によると、このほかに回答を求めているのは、「帰宅時の安全確保や不祥事が起きた時の責任の所在」「講師と生徒がメール交換など、私的な関係に発展しないよう、誰が管理・監督するのか」「講師の経歴を誰が確認するのか」。
 今月10日、都教委がメールで質問したという。都教委は「想定される懸念や問題について、事前に整理してもらうために追加で質問した」と説明している。


 以上は、<「教員より講師信頼」懸念>と題した、読売新聞、今日の朝刊の記事である。これを読み、みなさんは、どのようにお思いだろうか。

 あきれて物が言えない、とはこのことではなかろうか。
 “教員より塾講師信頼”の懸念があるなら、教員が信頼されるよう、対策を練り、教員を指導するのが、教委の役目の一つであろう。それをせず、“臭い物に蓋をする”ように、夜スペシャルを潰そうというのは、職務怠慢も甚だしい。

 塾講師が、教員より信頼されるのは、当たり前だ。実績、つまり、生徒の成績を上げなければ、塾講師は、飯が食えなくなるのだ。そのために、大変な努力、自己研鑽をするのである。
 わたしも長年、塾講師もしてきたが、常に“生徒の20倍以上の力”を維持できるよう、研鑽を積んできた。

 ダメな教師には、塾講師の授業を参観させ、教え方など学ばせるぐらいの指導は出来ないものなのか。
 言い訳をせず、塾講師に負けない立派な教師になれるよう、教育委員会は、しっかり責任を果たして欲しい。「ダメ教委だから、ダメ教師を採用した」などと言われぬように……。


       塾の子がコロッケ食べて夕おぼろ     季 己