盛ぢや花にそぞろ浮法師ぬめり妻 芭 蕉
花盛りの江戸の繁盛を、当時の流行語を用いて、当世風に仕立てた句。出典の『東日記』よりみて、延宝九年(1681)ごろの作。それにしても、七・八・五の字余りで、調べはよくない。
「そぞろ(坐)」は、何となく心のすすむさま。
「浮法師」は、浮かれたった法師。
「ぬめり妻」は、色恋などに浮かれた人妻。「ぬめる」は江戸初期の語で、ぬらぬらするとか、なまめく、色恋に浮かれる、などの意に用いる。
季語は「花」で春。
「まことに世は、いま花の盛りだわい。ひごろ人中に出て立ち交わらぬ法師や、
家に閉じこもりがちなつつましい人妻までも、つい浮かれ出して、浮法師や
ぬめり妻というべき姿となって、心もそぞろのさまであることよ」
桜人ときにとびだす中国語 季 己
花盛りの江戸の繁盛を、当時の流行語を用いて、当世風に仕立てた句。出典の『東日記』よりみて、延宝九年(1681)ごろの作。それにしても、七・八・五の字余りで、調べはよくない。
「そぞろ(坐)」は、何となく心のすすむさま。
「浮法師」は、浮かれたった法師。
「ぬめり妻」は、色恋などに浮かれた人妻。「ぬめる」は江戸初期の語で、ぬらぬらするとか、なまめく、色恋に浮かれる、などの意に用いる。
季語は「花」で春。
「まことに世は、いま花の盛りだわい。ひごろ人中に出て立ち交わらぬ法師や、
家に閉じこもりがちなつつましい人妻までも、つい浮かれ出して、浮法師や
ぬめり妻というべき姿となって、心もそぞろのさまであることよ」
桜人ときにとびだす中国語 季 己