たま駅長(ウィキペディア)
今日のカンブリア宮殿は「ねこ駅長」で赤字の鉄道会社を再建させた小嶋社長だっ
た。単なる建て直し屋でもアイデア社長でもなかった。
人間として立派な方だと思った。
小嶋社長の経営哲学の一つである「信託経営」が素晴らしい。
経営を執行役員に全面的に任すもので、彼自身は「性善説にたっている」という。
人間を信用しなければ経営なんか出来ないということだ。
彼を変えたのは無名の岡山藩士 津田永忠の「困った人を助ける」という「社会正
義」の考え方に出会ってからだ。
詳しくはウィキペディアで。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E5%B6%8B%E5%85%89%E4%BF%A1
北海道の自然(NHKクリエイティブライブラリーより)
北海道の秋(NHKクリエイティブライブラリーより)
今日、ベストセラーとなった「国家の品格」の著者である、藤原正彦さんの講演会を
聴いてきた。
藤原さんの話を聴いたあと、NHKの「クローズアップ現代」で主に中国人が日本の
山林を買い占めているということを知って愕然とした。
藤原さんが言っている「美的感受性」に優れた日本人は自然環境によって作られて
きたと思う。藤原さんは”数学などは「美的感受性」がなかったら出来ない、日本に工
業が発達したのは元になる科学技術が発達したからだ”という。
その「美的感受性」を育てた「森林資源」が外国人に買い占められていたとは?
藤原さんの話の中で、明治のはじめイギリスの女性紀行家イザベラ・バードが、一人
日本にきて東北地方を旅した記録がある。彼女が東北で会った日本人は身なりは
乞食同様であったが、実直で礼節を重んじていたという事です。
こういう実直・礼節なども国民に「美的感受性」があるからだ。
こういう国柄(国特有の持ち味)は森林資源をはじめとする自然環境が作り
上げた貴重な財産だと思う。それが買占めにあっているということだから、
事は重大である。
森林資源が簡単に取引できるようにしたのが政治家だ。
明らかに政治の問題だ。今のうちに何とかしなければ!
いま”瀬戸内国際芸術祭「アートと海を巡る百日間の冒険」”という現代アートフ
ェスティバルが開かれている。期間は2010年7月19日~10月31日(日)で、直島、豊
島、女木島、男木島、小豆島、大島、犬島、高松港周辺が会場となっている。
外国では既に有名のようだ。これを見に来るために来日ている人たちも多いと聞く。
先日のNHKBSで知ったのだが、日本にいる外国人のほぼ半数はこの祭典を訪れ
ていると聞いた。島の風景を利用したアート、そして安藤忠雄さん設計の「地下美術
館」は魅力を感じる。
いま、名古屋でも「あいちトリエンナーレ2010」という国際的な現代美術の祭典を開
催しているが、地元の住民と一緒になって住んでいる場所のアートを発見し住民が
「元気になる」ことが何よりだと思う。
瀬戸内国際芸術祭のコンセプトをにも「瀬戸内国際芸術祭では、舞台となるそれ
ぞれの島で育まれてきた固有の民俗を活かし、島々で営まれてきた生活、歴史に焦
点を当て、アートが関わることによって住民、特に島のお年寄りたちの元気を再生す
る機会を作り出していきます」という一文がある。
とりあえず身近で開催している「あいちトリエンナーレ」はゆっくり見てみたい。そして
行けたら「瀬戸内国際芸術祭」にも行ってみたい。
今日は「瀬戸内国際芸術祭」のホームページの一部を紹介したい。
アドレスはhttp://setouchi-artfest.jp/about/concept/
女木島の風景
豊島の風景
豊島は確か産業廃棄物の不法投棄で有名になった
所だが、アートでこんなにも島が活性化するとは!!
直島の風景
直島は先日NHKBSで紹介され、この芸術祭を知った。
古い街並みを利用したアートが素晴らしい。新発見だ。
ホームページには各島の作品が紹介されている。
小豆島の家 王文志・作
石橋、空の家、ザ・フォールズ
千住 博 ・作
遠い記憶 塩田千春・作
暑さの記録を更新しようとしている中で、映画「日本のいちばん長い夏」をみた。
「キャタピラー」に続いて「日本のいちばん長い夏」を上映した、名古屋シネマスコー
レはなかなか考えている映画館だと思った。
当日のお客は40歳代から60歳代の男性が約20人くらいだ。
残念ながら一番観てほしかった70歳代以上の方はいないようだった。
終戦の年の昭和20年といえば、自分は7歳で天皇陛下のポツダム宣言受諾の「玉
音放送」を近所の畳屋さんのラジオで聞いた覚えがある。
この映画に出てくる迫水久恒・志賀義雄・徳川無声・舘野守・会田雄次などの名前は
当時のマスコミに盛んに出ていて知れ渡っていたので、違和感は全く感じなかった。
面白いのが現在活躍している文化知識人を俳優として起用していることだ。
中でも志賀義雄役の田原総一朗の演技力には引き込まれてしまった。
彼は自分の意見として「いつの世でも少数意見が正しい」と言っていたのが印象的だ
った。
そして、エンディングミュージックは確か当時の歌手・小畑実が歌った「しず~かに~
しず~か~に優しく目を閉じ~」という歌を、女性歌手が歌っていたのが良かった。
そんなわけで、昭和30年代を少年時代・青年時代を無為に過ごしてきて、今になっ
ていろいろな映画から「戦争の愚行と大衆操作の恐ろしさ」を学んだ。
この映画の「あらすじ」とか「キャスト」はweb公式ページで見てほしい。