猫 周公のコラム

スケッチとエッセイ

日本の森林が中国などに買い占められている話

2010年09月07日 | Weblog

                           

           北海道の自然(NHKクリエイティブライブラリーより)

            

            北海道の秋(NHKクリエイティブライブラリーより)

今日、ベストセラーとなった「国家の品格」の著者である、藤原正彦さんの講演会を

聴いてきた。

藤原さんの話を聴いたあと、NHKの「クローズアップ現代」で主に中国人が日本の

山林を買い占めているということを知って愕然とした。

藤原さんが言っている「美的感受性」に優れた日本人は自然環境によって作られて

きたと思う。藤原さんは”数学などは「美的感受性」がなかったら出来ない、日本に工

業が発達したのは元になる科学技術が発達したからだ”という。

その「美的感受性」を育てた「森林資源」が外国人に買い占められていたとは?

 

藤原さんの話の中で、明治のはじめイギリスの女性紀行家イザベラ・バードが、一人

日本にきて東北地方を旅した記録がある。彼女が東北で会った日本人は身なりは

乞食同様であったが、実直で礼節を重んじていたという事です。

こういう実直・礼節なども国民に「美的感受性」があるからだ。

こういう国柄(国特有の持ち味)は森林資源をはじめとする自然環境が作り

上げた貴重な財産だと思う。それが買占めにあっているということだから、

事は重大である。

森林資源が簡単に取引できるようにしたのが政治家だ。

明らかに政治の問題だ。今のうちに何とかしなければ!