
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
<漢検1級 27-③に向けて その27>

●これからの参考のために、毎日、閲覧履歴を見ている。最近は過去の記事も含め、かなり広範囲に閲覧されていることがわかる。直近の記事が常に上位であることは変わりないけど・・・。その中でも、この夏の「模擬試験問題」・・・今でも、閲覧というか、やってくれている人がいるんでしょうか・・・第1回から第20回(補習版第5回)まで、満遍なく閲覧されている。でも、この夏に、数々のコメントでやりとりしたような盛り上がりがないから、どういう使われ方をしているのかは、今いち、よくわからない・・・。模擬試験、人気があるなら、また作ろうかな(^^)・・・。今回は「猫の飼い主」さんが精力的に作ってくださっているから遠慮しようかな(^^;)しばらく、文章題で誤魔化す・・・ナンチャッテ👍
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●漢検漢字辞典第2版から・・・
①雉:チ、ジ、きじ ・・・すべて音訓掲載あり・・・
・これは簡単・・・と、思ったら、まただよ・・・熟語に「雉兎(チト)」「城雉」と載っている。「雉兎」はわかるとして・・・
・「城雉(ジョウチ)」・・・城に住みついているキジかい?って思ったら全然違う・・・
・この「雉」には現行訓読みにはない、「築地や城壁の大きさを表わすことば。一雉は高さ一丈・長さ三丈。」「土を突き固めた城壁の垣。幾雉もの壁をつき固めることから。」などの意味があった。
・で、「城雉(ジョウチ)」=城壁とか城とかの意味。(「雉」は城壁の上のひめがき。)
・こういうのも、何の説明もなく、載せてるんだよな・・・誰かさんが云ってたように、「辞典」じゃないね、こりゃ。出来の悪い「参考書」ってとこか。
・同じような意味での熟語として、「雉門(チモン)」・・・キジが通る門ではない(^^)・・・①宮城の五つの門の第2門 ②諸侯の宮殿の門 のこと。
・その他「雉(きじ)」の意味での熟語
「雉犇(チホン)」=雉の如く慌てて逃げること (*模試で出題したと思う)
「雉列(チレツ)」=つらなりならぶ
「雉噫(チイ)」=歎く声
「雉雉(チチ)」=入り交じるさま
「雉経(チケイ)」≒縊死 (縄で咽喉を扼して自殺すること。一説に、雉のごとく頸を圧し息をとめて死ぬこと。)
・その他故事成語類に当たるもの
「雉膏(チコウ)を食らわず」(「雉膏不食」・・・・雉のあぶらの美味なのを食べない→才徳があっても用いられない喩え *「井渫不食」と類義四字熟語だな。
②霍:カク、にわ(か)、はや(い)・・・すべて音訓掲載あり・・・
・掲載熟語は、「霍乱」「霍然」「霍霍(カクカク)」・・・にわ(か)・はや(い)に対応するところに掲載されている。
・第2版に文句はないが、辞典によって、「霍霍」の意味が微妙に違っていて面白いから紹介します。
大漢和:刀先のひらめく形容。又、こえ(声)のはやいこと。
字 通:あわてる。また、かがやくさま。
大字源:①音声の速いさま ②光のきらめくさま
漢字源:①ピカピカとひらめくさま。②わっわっと、あわてて叫ぶさま。 ←漢字源、おもしろすぎる(^^)
こうなると、一つの漢和辞典だけではちょっと満足できないこと、わかるでしょ?
・ついでに、「霍」には「豆の葉」という意味あり。四字熟語の「漿酒霍肉」の「霍」はそういう意味ですね。同じような「豆の葉」の意味で使われている熟語 「霍食(カクショク)」=粗食の意。
👍👍👍 🐑 👍👍👍
いえいえお気になさらず思う存分お力を揮ってください。
楽しみにしています。