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我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

故事成語類 「風蕭蕭として易水寒し」・・・荊軻も「徴羽(之操)」で歌った・・・

2014年12月23日 | 故事成語類
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「新・手賀沼散歩」シリーズの<音訓(学習)><漢字修練(読み・書き)>だけでは、カバーできない内容も含めて、雑記風に、たまにはくだけた話や問題なども載せていきたいと思います。不定期記載ですが、雑知識・情報としてご活用ください。

●秦の始皇帝を暗殺しようとした荊軻、「史記」の刺客列伝でも出色の人物ですね。
●その荊軻の歌った「風蕭蕭として・・・」の前後、史記の司馬遷の描写・・・
「・・・遂に発す、太子及び賓客の其の事を知る者、皆白衣冠して以てこれを送る。 易水の上(ほとり)に至り、既に祖(ソ)して道を取る。 高漸離、を撃ち、荊軻和して歌い、変徴(ヘンチ)の声を為す。士皆涙を垂れて涕泣す。 またすすんで歌いて曰く、「風蕭蕭(しょうしょう)として易水(えきすい)寒し、壮士一たび去りてまた還らず」と。また羽声(ウセイ)を為して慷慨す。 士、皆目を瞋らし、髮は尽く冠を指す。 是に於いて荊軻、車に就いて去る。 終に已に顧みず。 」
祖して:道祖神を祭り終えて。*高漸離:荊軻の親友。筑の名手。仇を討とうとして仕損じ、彼も始皇帝に殺された(・_;)
 *変徴:悲しく切ない音らしい *羽声:激した調子の音らしい
●「新・手賀沼散歩1106」でご紹介したように、七声(しちせい)とは、中国・日本の音楽理論用語で1オクターブ内の7つの音からなる音列(7音音階)のこと。(音程の)下から順に、宮(きゅう)・商(しょう)・角(かく)・徴(ち)・羽(う)からなる五声に、変徴(へんち)・変宮(へんきゅう)の2音を加えたものです。
●四字熟語で「徴羽之操」(チウノソウ)はご存知ですね、漢検四字熟語辞典によれば「正しい音、音楽」の由・・・。
●それはさておき、荊軻は、「徴羽之操」ならぬ「変徴羽之操」で歌ったんですね(^^;)

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