日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
・再々中断していた「熟語の読み・一字訓読」シリーズを再開します。
・223回からは、漢検漢字辞典第2版の内容を加味したり、調べる辞典の範囲を大字源・漢字源などまで拡大した内容にて、整理しているので、初期のこのシリーズの記載内容とは濃淡・精粗があります・・・223回からのほうが内容が濃いと思います。お含み置きください・・・追って、初期の内容についても、内容を拡充していきたいとは考えています。
・なお、別の記事などにて、漢検2記載内容を踏まえた「熟語の読み・一字訓読、音訓整理」を案内したものもあり、一部重複しているかもしれません・・・この点もお含み置きください。必要に応じて、なるべく、同記事内容も再録いたします。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●熟語の読み・一字訓読(その279)です。 ゴチック・太字は漢検2にも記載あり。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<輾:テン、デン、ネン、めぐ(る)、ころ(がる)、ひきうす>*テン(漢・呉音)デン(漢音) *ネン(呉音ー漢字源)
・めぐ(る):輾転=車輪がひとめぐりする、輾顧=回顧
・ころ(がる):輾転(「輾転反側」) *「輾」は半転、「転」は周転。
・ひきうす:水輾、輾房=水車小屋。石輾 *「水輾」「輾房」「石輾」・・・振りナシ(下記参考参照)
<参考ー既公開記事ー>
「輾」・・・「輾転反側」の「輾」・・・
・「テン、デン、ネン、めぐ(る)、ころ(がる)、ひきうす」・・・漢検2でもすべて掲載されている・・・
・「輾」は半回転(半転) 、「転」は一回転(周転)。(また、男性の寝返り方が「輾」で、女性の寝返り方は「転」と説明しているブログかなんかがあったと記憶している・・・この点は、辞典ではよくわからなかった・・・)
・「ひきうす」は分かりやすい・・・「碾(テン、デン、うす、ひ(く))」に通じている。
・ただ、「ひきうす」の意味のときは、どうも「デン」音の模様・・・どの辞典も明確ではないが、大字源に「デン・・・ひく、ひきうす」と説明があり、「石輾」となっている。読みは振っていないが、説明の並びから「セキデン」と読むのではないか・・・。他に、他の辞典に「水輾」「輾房(=水車小屋)」などがあったけど読みが振ってなかった・・・でも、「スイデン」「デンボウ」と読むのかも知れない・・・・。漢検さんがどう読むかは不明。
<轎:キョウ、かご、やまかご、くるま>
・かご、やまかご、くるま:轎子、轎夫=輿丁=轎丁、轎行=かごに乗っていくこと、轎馬=かごとうま、轎人=轎夫。轎罩(キョウトウ)=轎の雨覆い(乗物のかごにかける覆い=漢字源)=轎衣=轎帷=轎幃、轎車=(俗語)中国北方の箱馬車。かご型の二輪車で騾馬に引かせる。
*かご・やまかご=竹で編んだこし。くるま=小車のこと。
*各訓読みに対応する熟語の区別が未詳。
*他に、(大字源)山轎・大轎・輿轎・便轎・・・
<轢:レキ、ひ(く)、ふみにじ(る)、きし(る)>・ひ(く):轢脚、轢殺、轢死、轢腹、轢断
・ふみにじ(る):陵轢、轢蹙(レキシュク)=しのぎおかす、刻轢
・きし(る):軋轢、轢轆(レキロク)=車のきしる音
<辟:ヘキ、ヒ、ひら(く)、きみ、め(す)、さ(ける)、かたよ(る)、よこしま> *現行音にないが、呉音で「ビャク」音(=ひらく意)あり。
*漢検2:特に音分けナシ。
・ひら(く):辟国(ヘキコク)、辟啓(ヘキケイ)=ひらける、辟脅(ヘキキョウ)=開くことと収斂すること、辟蔵(ヘキゾウ)=蔵をひらく、辟田(ヘキデン)=開墾した田=闢田(ヘキデン)、辟土(ヘキド)=土をひらく
・きみ:復辟(フクヘキ)、百辟(ヒャクヘキ)、辟公(ヘキコウ)=諸公
・め(す):徴辟(チョウヘキ)、招辟(ショウヘキ)、辟挙(ヘキキョ)、辟書(ヘキショ)=召し出し状
・さ(ける):(=避)(しりごみする意も含む)辟易(ヘキエキ)、辟就(ヒシュウ)、辟世(ヒセイ)=世をさける・かくれる、辟色(ヒショク)=色を避く=主人の顔色が自分をあなどるようであれば、これを避けて去ること。辟忌(ヒキ)=嫌って避ける、いみはばかる。辟席(ヒセキ)、辟人(ヒジン)、辟地(ヒチ)=避地=その地を去る(字通)
・かたよ(る)、よこしま:便辟(ベンペキ・ベンヘキ)、辟邪(ヘキジャ)、辟違(ヘキイ)、辟回(ヘキカイ)・・・
・その他:大辟(タイヘキ) (*漢検2・意味②に“つみ(罪)、刑罰”の意に対応する熟語として掲載。現行訓には対応するものナシ。)
・その他:辟称(ヒショウ)=たとえ。譬喩。
・辟支仏(ビャクシブツ)=(仏)縁覚に同じ。=「・・・声聞(ショウモン)とともに小乗の聖者とされる。独覚。辟支仏(ビャクシブツ)」(広辞苑)
<辣:ラツ、から(い)、きび(しい)、むご(い)、すご(い)>*漢検2「すご(い)」訓なし(意味②にはあり。でも、「辣腕」は掲載あり。)
・から(い):香辣、辣油(ラーユ)
・きび(しい):辛辣、辣手(ラツシュ)=きびしい手段。老辣・・・
・むご(い):悪辣、酷辣、辣実=辛辣な、惨酷な。
・すご(い):辣腕=辣手、臭辣
・その他:辣韮(ラッキョウ)、辣撻(ラツタツ)=日のまさに出ようとするさま。「出光辣撻」、辣辣=ひりひりすること、辣痛=しみること・しみて痛むこと
👍👍👍 🐒 👍👍👍
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
・再々中断していた「熟語の読み・一字訓読」シリーズを再開します。
・223回からは、漢検漢字辞典第2版の内容を加味したり、調べる辞典の範囲を大字源・漢字源などまで拡大した内容にて、整理しているので、初期のこのシリーズの記載内容とは濃淡・精粗があります・・・223回からのほうが内容が濃いと思います。お含み置きください・・・追って、初期の内容についても、内容を拡充していきたいとは考えています。
・なお、別の記事などにて、漢検2記載内容を踏まえた「熟語の読み・一字訓読、音訓整理」を案内したものもあり、一部重複しているかもしれません・・・この点もお含み置きください。必要に応じて、なるべく、同記事内容も再録いたします。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●熟語の読み・一字訓読(その279)です。 ゴチック・太字は漢検2にも記載あり。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<輾:テン、デン、ネン、めぐ(る)、ころ(がる)、ひきうす>*テン(漢・呉音)デン(漢音) *ネン(呉音ー漢字源)
・めぐ(る):輾転=車輪がひとめぐりする、輾顧=回顧
・ころ(がる):輾転(「輾転反側」) *「輾」は半転、「転」は周転。
・ひきうす:水輾、輾房=水車小屋。石輾 *「水輾」「輾房」「石輾」・・・振りナシ(下記参考参照)
<参考ー既公開記事ー>
「輾」・・・「輾転反側」の「輾」・・・
・「テン、デン、ネン、めぐ(る)、ころ(がる)、ひきうす」・・・漢検2でもすべて掲載されている・・・
・「輾」は半回転(半転) 、「転」は一回転(周転)。(また、男性の寝返り方が「輾」で、女性の寝返り方は「転」と説明しているブログかなんかがあったと記憶している・・・この点は、辞典ではよくわからなかった・・・)
・「ひきうす」は分かりやすい・・・「碾(テン、デン、うす、ひ(く))」に通じている。
・ただ、「ひきうす」の意味のときは、どうも「デン」音の模様・・・どの辞典も明確ではないが、大字源に「デン・・・ひく、ひきうす」と説明があり、「石輾」となっている。読みは振っていないが、説明の並びから「セキデン」と読むのではないか・・・。他に、他の辞典に「水輾」「輾房(=水車小屋)」などがあったけど読みが振ってなかった・・・でも、「スイデン」「デンボウ」と読むのかも知れない・・・・。漢検さんがどう読むかは不明。
<轎:キョウ、かご、やまかご、くるま>
・かご、やまかご、くるま:轎子、轎夫=輿丁=轎丁、轎行=かごに乗っていくこと、轎馬=かごとうま、轎人=轎夫。轎罩(キョウトウ)=轎の雨覆い(乗物のかごにかける覆い=漢字源)=轎衣=轎帷=轎幃、轎車=(俗語)中国北方の箱馬車。かご型の二輪車で騾馬に引かせる。
*かご・やまかご=竹で編んだこし。くるま=小車のこと。
*各訓読みに対応する熟語の区別が未詳。
*他に、(大字源)山轎・大轎・輿轎・便轎・・・
<轢:レキ、ひ(く)、ふみにじ(る)、きし(る)>・ひ(く):轢脚、轢殺、轢死、轢腹、轢断
・ふみにじ(る):陵轢、轢蹙(レキシュク)=しのぎおかす、刻轢
・きし(る):軋轢、轢轆(レキロク)=車のきしる音
<辟:ヘキ、ヒ、ひら(く)、きみ、め(す)、さ(ける)、かたよ(る)、よこしま> *現行音にないが、呉音で「ビャク」音(=ひらく意)あり。
*漢検2:特に音分けナシ。
・ひら(く):辟国(ヘキコク)、辟啓(ヘキケイ)=ひらける、辟脅(ヘキキョウ)=開くことと収斂すること、辟蔵(ヘキゾウ)=蔵をひらく、辟田(ヘキデン)=開墾した田=闢田(ヘキデン)、辟土(ヘキド)=土をひらく
・きみ:復辟(フクヘキ)、百辟(ヒャクヘキ)、辟公(ヘキコウ)=諸公
・め(す):徴辟(チョウヘキ)、招辟(ショウヘキ)、辟挙(ヘキキョ)、辟書(ヘキショ)=召し出し状
・さ(ける):(=避)(しりごみする意も含む)辟易(ヘキエキ)、辟就(ヒシュウ)、辟世(ヒセイ)=世をさける・かくれる、辟色(ヒショク)=色を避く=主人の顔色が自分をあなどるようであれば、これを避けて去ること。辟忌(ヒキ)=嫌って避ける、いみはばかる。辟席(ヒセキ)、辟人(ヒジン)、辟地(ヒチ)=避地=その地を去る(字通)
・かたよ(る)、よこしま:便辟(ベンペキ・ベンヘキ)、辟邪(ヘキジャ)、辟違(ヘキイ)、辟回(ヘキカイ)・・・
・その他:大辟(タイヘキ) (*漢検2・意味②に“つみ(罪)、刑罰”の意に対応する熟語として掲載。現行訓には対応するものナシ。)
・その他:辟称(ヒショウ)=たとえ。譬喩。
・辟支仏(ビャクシブツ)=(仏)縁覚に同じ。=「・・・声聞(ショウモン)とともに小乗の聖者とされる。独覚。辟支仏(ビャクシブツ)」(広辞苑)
<辣:ラツ、から(い)、きび(しい)、むご(い)、すご(い)>*漢検2「すご(い)」訓なし(意味②にはあり。でも、「辣腕」は掲載あり。)
・から(い):香辣、辣油(ラーユ)
・きび(しい):辛辣、辣手(ラツシュ)=きびしい手段。老辣・・・
・むご(い):悪辣、酷辣、辣実=辛辣な、惨酷な。
・すご(い):辣腕=辣手、臭辣
・その他:辣韮(ラッキョウ)、辣撻(ラツタツ)=日のまさに出ようとするさま。「出光辣撻」、辣辣=ひりひりすること、辣痛=しみること・しみて痛むこと
👍👍👍 🐒 👍👍👍
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます