漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

日居月諸=居諸、日就月将=就将

2017年08月27日 | 漢検1級高得点獲得のためには
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ  :①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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日居月諸=居諸
・記憶に新しい<28-1>の文章題で、
「・・・キョショを玩愒するの際、正に以て氷釈理順することを得たり。・・・」(杉田玄白「解体新書」凡例より)で、「キョショ(居諸)」を書かせる難問(?)が出題された・・・。
・以下のとおり、漢検2、漢検四字熟語辞典からでも推測できないことはないが、かなりな難問だったかも・・・でも、広辞苑には、「居諸」そのものズバリの熟語が掲載されていた・・・。
・今度、いつかは、光陰=居諸の類義語問題で出るかもね・・・

(漢検2)
日居月諸(ニッキョゲッショ):①日よ、月よ。君と臣、君主とその夫人、父と母のたとえ。〈『詩経』〉 ②月日が過ぎ去ること。「居」「諸」はともに助字。
(漢検四字熟語辞典)
日居月諸(ニッキョゲッショ):日よ月よ。君と臣、また国君とその夫人、、また父母にたとえる。「居」「諸」は語末の助字。「日や月や」とも読む。
広辞苑
居諸(キョショ):日居月諸の略。「居」「諸」は助辞。日月をいう。光陰。三教指帰「・・・矢の如くして」
(注)「三教指帰」(さんごうしき・さんごうしいき)は、空海による、宗教的寓意小説に仮託した 出家宣言の書。(ウィキペディア)

日就月将=就将
・<29-2向け模試>での訓読み問題で「29.日に就り、月に将(すす)む」の“就(な)り”を読ませる問題を出題しました。
・この文言は、漢検2に、   
 「日に就(な)り月に将(すす)む(ひになりつきにすすむ)」:学業が日に月に進んでいくこと。また、物事が日進月歩でよくなっていくこと。〈『詩経』〉とあるとおり・・・。
・また、「日就月将」は、漢検四字熟語辞典の大項目「日進月歩」の類義語として小さく掲載されている・・・。
・この「日就月将」は、「28-3に向けて <四字熟語&故事成語類>その34 2017年01月31日 | 四字熟語 」記事にて、

 日就月将(にっしゅうげっしょう):(=日進月歩の意) 「日に就(な)り、月に将(すす)む」  
  *「就(な)る」:1級対象 「将(すす)む」:現行訓読みにはナシ。

 と、案内済み。

・今回、大字源で、「日居月諸=居諸」並の熟語を発見・・・

 就将(シュウショウ):(大字源)学問・徳行が日々に成り、月々に進むこと。将は、進むの意。日進月歩。「日就月将」(詩経)

 *語選択あるいは、日進月歩の類義語として出題されるかも(^^)
 *尤も、「居諸」は広辞苑に載っていたが、「就将」は載っていないから、出ないかもしれないけど・・・でも、他にも「居諸」と同じように、文章題で出るかも・・・ということで、以下のとおり、<余談1>&<余談2>にあるようなことも調べてみた・・・

<余談1>
・青空文庫内の文例検索
 検索の仕方が悪いのかもしれないが、「就将」での文例は見当たらなかった・・・あるかもしれないけど・・・

<余談2>
・ネット上では、幾つか「就将」でヒットした・・・その中のひとつ、「牛窓北小学校」(瀬戸内市)の「学区の概要・学校の沿革」にまさに、この“就将”のことが書かれていた・・・
「 本学区は、牛窓町北部に位置し、錦海湾を望む畑作のさかんな農業地域です。
本校は明治5年に開校し、同8年に、山田方谷先生が詩経の中の“日就月将"を引用して「就将小学校」と命名されました。「就将」とは“日進月歩"の意味に解されています。以来、昭和37年に「牛窓北小学校」と校名が変更になるまで、その名は存続していました。この間“就将の心を温(たず)ねる"を本校教育のモットーとして、就将の心が引き継がれてきたため、学区全体に“就将"へのあこがれとそれを誇りに思う気持ちが強く残っています。
現在も「豊かに生きる就将の子を育成する −就将の心を温ね 大きな人間になる−」を教育目標に掲げ、「輝く瞳 光る汗の子どもたち」をめざす子ども像として、“就将"の輝かしい伝統をいつまでも伝えていこうとしています。」

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空竅は神明の戸牖なり・・・

2017年08月27日 | 故事成語類
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・まだ<29-2向け模試(その1)~(その5)>(と、その補足説明の記事)の閲覧が一定数続いているようだ・・・お役に立てばいいけどなあ・・・補足説明も役に立つと思います・・・
・さて、そろそろ“書き”の練習を始めないとなあ・・・事故のせいで久しく練習していないけど、ちゃんと字が書けるかなあ・・・DSでそろそろやってみようかな・・・目のピントが合うかどうか・・・

●次の故事成語の類は、たぶん役には立たないもの・・・出るとしてもせいぜい“読み”ぐらいかも・・・でも、一応、記録しておく・・・ネットにもあまり無かったようなので・・・ついでに、「竅」関連のその他情報・知識等も載せておく・・・

空竅は神明の戸牖なり(韓非子・喩老篇)
 (通釈)人体の孔、すなわち、目や耳などは人の神明(霊魂)の出入り口である・・・(新釈・漢文大系)

 *大字源にも「空竅」の熟語とこの出典そのものの文あり・・・。
  「空竅(クウキョウ)」:①あな。竅も、あな。②耳・目・鼻・口。「空竅者、神明之戸牖也」
 *韓非子・喩老篇では、この文の後に、何文かつづき、「だから、心が空虚になってはならない」(と、老子は言っているのだ)と、老子の解説をしているのだが、難解・・・だから、この一文だけでは故事でも成語でもなんでもないと思われるが・・・
 *ちなみに、
  韓非子・喩老篇の「喩老」とは、「老子について喩(たとえ・実例・例話)をなす」という意味(漢文大系)。(ついでに)「この篇の前の「解老篇」は、理論的に直接に老子の警句を解説するのが目的であり、喩老篇は例話を示して老子の教訓の趣意を悟らせ、飲み込ませるのが目的である。」(同・漢文大系)ということ・・・。

<空竅について>
 *すでに、「熟語の読み・一字訓読(その30:準1以下):空(あな) 空竅 空道 鑿空 (2017年03月18日 | 熟語の読み(音・訓) ー準1級以下-」のところで、「空竅」は説明ズミだった・・・
 *なお、「竅」のところも漢検ペデイアで検索したら、以下のとおり、「竅」関連熟語が幾つか掲載されている・・・「空竅」もあるが、この項目のところでは説明ナシ・・・。
竅:キョウ 
意味:あな。人体にあるあな。「竅孔」「九竅
下つき:空竅(クウキョウ)・七竅(シチキョウ)
大見出し:竅(あな):気体の出入りする細い口。特に、目・耳などの人体にあるあな。
九竅(キュウキョウ):人体にある九つのあな。口が一つ、目・鼻・耳が各二つ、大小便の二つ。類)九穴
七竅(シチキョウ) :人の頭部にある七つの穴。目・耳・鼻の各二つと口。 類)七穴・七孔

●「竅」関連のその他熟語(大字源)
 竅隙(キョウゲキ):穴や、すきま。 
 竅窕(キョウチョウ):穴を掘って深くする。
 竅穴、穴竅、垣竅(エンキョウ)、瑕竅(カキョウ)、孔竅、竹竅

●過去問関連
 ・竅関(きょうかん)・・・<28-1>文章題読み(記事既出)
 ・百骸九竅(キュウキョウ)の中に物あり(H16ー②) (記事既出)
  *百骸九竅:(「百骸」は多数の骨、「(九竅) 」は両眼・両耳・両鼻孔・口・前陰・後陰の九つの穴、人体を構成しているもの。転じて、 人体。
  「笈の小文」の序文に「百骸九竅の中に物有り。かりに名付けて風羅坊といふ」(「風羅坊」は松尾芭蕉の別号。)
  (注)荘子の「百骸九竅六臓という」が出典か。「物」は心をいうとの事。
  (参考)「風羅坊」:風で破れてしまう羅(うすもの)は、芭蕉の薄い葉をさす。
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熟語の読み・一字訓読(その340):愆

2017年08月27日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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・1級漢字用の「熟語の読み・一字訓読」シリーズです。
・(その223)からは、漢検漢字辞典第2版の内容を加味したり、調べる辞典の範囲を大字源・漢字源などまで拡大した内容にて、整理しているので、初期のこのシリーズの記載内容とは濃淡・精粗があります・・・223回からのほうが内容が濃いと思います。お含み置きください・・・。
・なお、別の記事などにて、漢検2記載内容を踏まえた「熟語の読み・一字訓読、音訓整理」を案内したものもあり、一部重複しているかもしれません・・・この点もお含み置きください。
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●熟語の読み・一字訓読(その340)です。 このシリーズは1級配当漢字を対象としたシリーズ記事です。すでに、(その320)で一応完了したつもりでしたが、一部、漏れていたり不備などもあったりするので、その後の調査の成果(調査対象辞典の拡大、漢検2とも比較など・・・)も踏まえて、適宜、不定期に案内していくものです。
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<愆:ケン、あやま(る)、あやま(ち)>
(漢検2)
愆:ケン あやま(る)、あやま(ち)
意味:あやまる。あやまつ。あやまち。つみ。とが。「愆怠」「愆失
大見出し:愆ち(あやまち) 愆る(あやま-る) 愆戻(ケンレイ)
愆戻(ケンレイ):あやまち。また、法にそむいて罪を犯すこと。「戻」はもとる、道理にそむく意
愆怠(ケンタイ):(大字源)過ちをしたり怠ったりする。

その他熟語1(大字源)
愆殃(ケンオウ):あやまちや、わざわい。
愆過(ケンカ):あやまち。つみ。
愆悔(ケンカイ):あやまちくいる。
愆期(ケンキ):時期をたがえること。約束の機嫌を破る。*広辞苑にも記載あり
愆義(ケンギ):正しい道を誤る。
愆釁(ケンキン):あやまちと、きず。過失や欠点。
愆序(ケンジョ):順序を誤る。特に、陽気の不順なこと。
愆滞(ケンタイ):誤りをしたり仕事を滞らせたりする。
愆謬(ケンビュウ):あやまち。あやまり。過誤
愆伏(ケンプク):時候が狂い、冬が暖かく、夏が寒いこと。伏は、三伏の酷暑の時。愆陽伏陰の略。
 (参考)伏陰(フクイン):夏の時節に霜や雹が降ることをいう。陽のうちに隠れてある陰の意。
愆尤(ケンユウ):あやまち。過失
愆陽(ケンヨウ):冬なのに暖かいこと。異常気象をいう。
・その他熟語2(既出)
(<溥:フ、あまね(し)、ひろ(い)、おお(きい)、し(く)>の項にて)
 ・おお(きい):溥原=大原、溥愆(フケン)=大きな過失、溥博(「溥博なること天の如し」)

その他、「愆」にかかわる故事成語類・・・何度も既出だが念の為・・・

一語 中たらざれば、即ち愆尤(ケンユウ)駢び集まる(過去問 H14-② 読み問題)
 *「十語の九、中たるも、未だ必ずしも奇と称せず。一語中たらざれば、則ち、愆尤(ケンユウ)駢(なら)び集まる。
   十謀の九、成るも、未だ必ずしも功を帰せず。一謀成らざれば貲議(シギ)叢り興る。君子、寧ろ黙なるも躁なる
   こと毋(な)く、寧ろ拙になるも巧なることなき所以なり。」
  (10のうち、言っている事の9が正しいからと言って、必ずしも優れた人間とは言えず、誤った1の不備に非難が
    集まることがある。戦略の9割が達成できたからと言って、必ずしも大きな功績があるとは言えず、1割の未達
   に誹謗中傷が集まる。これが、上に立つ者は雄弁よりは寡黙で、如才ないより気が利かない方が良いという理由で
   ある。)」(菜根譚)
 *貲議(シギ):この貲は、“呰”(そし・る)の意。

君子に侍するに三愆(サンケン)有り・・・ (注)3つのあやまちのこと
 *「君子に侍するに三愆有り。言未だ之に及ばずして言う、之を躁と謂う。言之に及びて言わず、之を隠と謂う。
   未だ顔色を見ずして言う、之を瞽と謂う。」

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