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漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

漢検1級 27-③に向けて その23 鉗 鏐 

2015年11月19日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
<漢検1級 27-③に向けて その23>

●みなさんの合格報告を受けて、自分も「合否サービス」ってのを見てみた・・・最初、何度照会しても、「登録と一致しません」とかなんとかになって焦りまくり・・・とんでもない失敗でもやらかしたかと思い、冷や汗かいた・・・どうやら携帯の番号をミスって登録していたみたい・・・本来の「・・・2801」を「・・・2701」で照会したら、出た!! あ~良かった(^^;)自分の携帯番号って時々忘れてしまうんだよん。
●これでどうやらキリの良い2ケタの回数、「10回連続合格」🎶🎶🎶・・・中堅リピーターの仲間入りってとこでしょうか(^^)まさか、登録ミスで失格なんてことないだろな(ーー)リンリンリン!!・・・あとは点数がどうなるかのみ・・・近来にない楽しみ🎶🎶🎶(・・・「近来」がすぐ変換できなくて、「金罍」になっちゃうんだよな、私のこのPC・・・(^^;)) 3回目の190点超えなるか!!ナンチャッテ🎶🎶🎶
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●漢検漢字辞典第2版から・・・
①鉗:ケン、カン、くびかせ、はさ(む)、と(じる)、かなばさみ
・第2版にも、音訓読みはすべて掲載されている
・熟語は、
 くびかせ :「鉗梏(ケンコク)」=くびかせと手かせ
 はさ(む)・かなばさみ:「鉗鎚(ケンツイ)」=かみそりとつち(かなばざみとつち)」「鉗子(カンシ)」=はさみの形
 と(じる):「鉗口(カンコウ)」 *「ケンコウ」とも読む
 が掲載されていた。
・音読みによる意味分けはないようだけど、このうちの、 「鉗子(カンシ)」を「ケンシ」と読むと、別の意味になる。
・大字源も漢字源も、
 ①「ケンシ」=くびかせをはめられた囚人
 ②「カンシ」(俗語)=くぎぬき、ピンセットの類
 ③「カンシ」=手術用外科用具
 だって・・・。同じような意味で、くびかせをつけられた者という意味で、
 「鉗奴(ケンド)」=「鉗徒(ケント)」=くびかせをはめられた罪人、「鉗赭(ケンシャ)」=くびかせと罪人の着る赤い衣
 なんていう熟語もあり、すべて「ケン」読みだった・・・。
②鏐:リュウ、リョウ、こがね、しろがね
・これも音による読み分けはなかった・・・。熟語の掲載もなし。
・字通に「鏐鉄」(=紫磨金のこと)とあるぐらいで辞典にも熟語はほとんどなかった。「鏐鉄」・・・たぶん「リュウテツ」でok。(字通での音は「リュウ、キュウ」) *大漢和等では「リョウは「鐐」に同じ」とあり、江戸時代の「南鐐銀」を思い起こさせる・・・。
・さて、第2版には、意味として、「①いしゆみのへり ②こがね。黄金の美しいもの。③しろがね。銀のうつくしいもの。」とある。
・このうち、①のいしゆみのへり・・・各辞典の説明はほぼ同じで、「弩眉のこと、弩の眉なり」との説明・・・なんじゃ、「弩(いしゆみ)の眉(まゆ)」って???・・・と思ったら、「眉」には「ふち」という読みがあった(^^;)字通にも(現行音にはないが、叮嚀に「弩の眉(へり)なり」と読みが振ってあった・・・たぶん、字通の編纂者も、私みたいに勘違いする奴がいたらと思って親切に振ってくれたんだろう(^^;)テヘッ👍)

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漢検1級 27-③に向けて その22  文章題訓練④

2015年11月19日 | 文章題
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
<漢検1級 27-③に向けて その22>

●文章題④も「地獄変」(芥川龍之介)からです。
●今回は、難度からしたら、前回よりは易化・・・85%(26点)以上ほしいところ・・・・。制限時間は5分ぐらいか(^^)

●文章題④:次の文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。(30) 書き2×10 読み1×10
「・・・地獄変の(1)ビョウブと申しますと、私はもうあの恐ろしい画面の景色が、ありありと眼の前へ浮んで来るやうな気が致します。
 同じ地獄変と申しましても、良秀の描きましたのは、外の絵師のに比べますと、第一図取りから似て居りません。それは(2)イチジョウのビョウブの片隅へ、小さく十王を始め(3)ケンゾクたちの姿を描いて、あとは一面に(4)グレン大グレンの猛火が剣山(5)トウジュ(ア)爛れるかと思ふ程、渦を巻いて居りました。でございますから、唐めいた冥官たちの衣裳が、点々と黄や藍を(イ)綴つて居ります外は、どこを見ても (6)レツレツとした火焔の色で、その中をまるで(ウ)卍のやうに、墨を飛ばした黒煙と金粉を (エ)煽った火の粉とが、舞ひ狂つて居るのでございます。
 こればかりでも、随分人の目を驚かす筆勢でございますが、その上に又、(オ)業火に焼かれて、転々と苦しんで居ります罪人も、殆ど一人として通例の地獄絵にあるものはございません。何故かと申しますと良秀は、この多くの罪人の中に、上は(7)ゲッケイ雲客から下は乞食まで、あらゆる身分の人間を写して来たからでございます。束帯のいかめしい殿上人、五つ衣のなまめかしい青女房、珠数をかけた念仏僧、高足駄を穿いた(カ)侍学生、細長を着た女の童、(キ)幣をかざした陰陽師・・・数へ立てて居りましたら、とても際限はございますまい。兎に角さう云ふいろいろの間が、火と煙とが逆捲く中を、(ク)牛頭馬頭(8)ゴクソツに虐(さいな)まれて、大風に吹き散らされる落葉のやうに、紛々と四方八方へ逃げ迷つてゐるのでございます
・・・それが良秀の娘だつたことは、何もわざわざ申し上げるまでもございますまい。が、その晩のあの女は、まるで人間が違つたやうに、生々と私の眼に映りました。眼は大きくかゞやいて居ります。頬も赤く燃えて居りましたらう。そこへしどけなく乱れた袴や(ケ)袿が、何時もの幼さとは打つて変つた(コ)艶かしささへも添へてをります。これが実際あの弱々しい、何事にも控へ目勝な良秀の娘でございませうか。――私は(9)ヤり戸に身を支へて、この月明りの中にゐる美しい娘の姿を眺めながら、(10)アワただしく遠のいて行くもう一人の足音を、指させるもののやうに指さして、誰ですと静かに眼で尋ねました。・・・」(「地獄変」(芥川龍之介))
👍👍👍 🐑 👍👍👍


(1)屏風 (2)一帖 (3)眷属(「眷族」でも可か) (4)紅蓮 (5)刀樹 (6)烈々 (7)月卿 (8)獄卒 (9)遣 (10)慌
(ア)ただ (イ)つづ (ウ)まんじ (エ)あお (オ)ごうか (カ)さむらいがくしょう (キ)みてぐら(「ぬさ」でも可か) (ク)ごずめず (ケ)うちぎ (コ)なまめ

(注)「蒼・窘・躁・遑・遽」はぜんぶ「あわただ(しい)」だから、ブブーッ(×)「慌」だけが、「慌ただしい」なのだリン・・・。「粱ただしい・泡ただしい・沫ただしい」は絶対にブブブーッ(×××)

<追記(20151119)>「遑」「遽」には「あわ・てる」という動詞があるので、「あわ・ただしい」という送り仮名での漢字としてもOKになるかもしれません。現行の訓読み表示ではこの2漢字とも「あわただ・しい」となっていますが、内閣訓令・告示「送り仮名のつけ方」を参考にすると、これらは「あわ・ただしい」でも認められる可能性があると考えます。
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👍👍👍 🐑 👍👍👍

コメント (8)
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