重要伝統的建造物群保存地区の今井町で、古民家を購入しました
今井町の保存活動を始めて22年、いつも保存地区外に住居を構えながら保存を唱えている自分に自責の念が多分にありました
いつかは伝建地区内に活動に恥じない拠点を持ちたいなというのが長年の願望でした
購入の端は昨年の今井灯火会準備中のこと
長年空き家のままになっていた実家の隣の持ち主(幼馴染み)と偶然話をする機会を得て、手放す意思があることが判明しました
是非購入したいけれど、軍資金がゼロ、銀行も自宅か、営業目的でなければ融資はできないという返事で、まずお金を貸してくれるところ捜しから始め、そのめどがついたところで購入の交渉に入りました
そして話が進展し始めたのは12月に入ってから、以後はとんとん拍子に話が進み、重要伝統的建造物群保存地区にふさわしい活用をしてくれるならと言ってくれて売買が成立、登記が完成したのは2月になっていました
さて、購入した家は長年の放置から床下はシロアリ被害で全滅状態の悲惨なものです
でも、この家をかっての古民家に復元させて、勉強に通ってくる学生たちに屋根裏でこれまでのような半分ごまかしの体験ではなく、本当のつし二階を持った虫籠窓のある民家体験をさせてあげられると思うと元気が湧いてきます
復元資金はほとんどありませんが、幸い長年付き合っている堺の設計士さん、大工さん、そして地元の左官屋さんなどが協力の意思を表してくださり、地域支援機構・手塚山大学の村田先生、をはじめ、地元の今井町並み整備事務所、その他沢山の方などが鋭意協力して下さるようなので、夢に向かって歩きます
ということで3月1日から復興作業のスタートを始めました
まずは資材搬入のための進入路の確保(内堀後の川に橋を架ける)の手続きと、家財道具の撤去作業から
3月3日、奈良から銀さんたち女性が4人で協力に来てくれました
全員、都会のお嬢さん、とたかをくくっていましたが、うれしい見当はずれで、すごいパワーとスタミナで、たちまち家の中が空っぽになっていく
でも、まだまだ作業はまだスタートを切ったばかり
3月5日から8日までまた作業に来ますと言って銀さんたちは元気に帰っていった
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