梅香のつれづれ日記

今井町から保存活動の情報をお知らせします
今井町にあなたのお知恵を貸して下さい
時には梅香の独り言も書いていきます

稱念寺本堂保存修理現場見学会 

2014-09-30 08:57:59 | 発掘、修復

今井町の寺内町を形成する核であった重要文化財 稱念寺本堂は保存修理のために平成22年4月から奈良県教育委員会文化財保存事務所により着手し、総事業費約16億円で平成31年12月の竣工を目指して解体、調査が進められています






稱念寺は浄土真宗本願寺派の御坊で、天分年間(1532~55)に道場が建てられ、その後、寺内町今井成立の中核を担ってきました
本堂は桁行20m、梁間21mの入母屋、本瓦葺の建物で、江戸時代前期の建立と考えられている

9月27・28日、本堂の覆屋の中で行われている解体修理と調査の進捗を一般公開してたくさんの方が専門家の説明を聞いていた


これまでの工事の進捗を示すパネルも掲示され、解体された瓦、破風板、懸魚、蟇股なども目の高さで見学でき、その規模の大きさを実感できるいい機会であった







前回の見学会ではまだ瓦が載っていたが今回は天井裏の木材の木組みが一目で見渡せて壮観であった










工事はまだ半ばを過ぎていない、10年かかる平成の大修理に立ち会える幸せを感じることが出来る事業である

今井町内各所に設置してある消火器の総点検と簡易ポンプの始動テストを今井町防災会のメンバーで行った

2014-09-29 00:31:52 | 防災会
28日は朝から今井町内各所に設置してある消火器の総点検と簡易ポンプの始動テストを今井町防災会のメンバーで行った今井町防災会の組織は阪神大震災の発生した翌年(1996年1月)に創設、以来、今井町に設置している防火水槽4か所や水槽の上部を生活広場として整備し、可搬式ポンプ、発電機、チェンソー、などの防災備品の備蓄管理

とともに町内各所225か所に設置した消火器の管理、住民への防災意識の高揚のための「防災フェステイバル」や「歳末パトロール」など多彩な防災活動をしている

今回は消火器の点検と清掃、可搬式ポンプの可動試験
まず朝9時から会員がそれぞれ5ブロックに分かれ、各町内に設置してある消火器225本を一本ずつ有効期限、消火器を逆さに振って中身の攪拌、清掃作業を繰り返した










次は可搬式ポンプ3台を公民館前に集結させ、

稼働試験を終えた









重要伝統的建造物群保存条例地区今井町は、先人たちが町掟の最大項目に設定して防災意識を高めてきたお蔭で残された、後世に残すべき大事な遺産になったわけで、今では単に今井町住民だけの居住空間ではなく、「世界に誇れる保存しなければいけない町並み」として自他ともに認める町となってきた

「絶対に火事は出すな」「万が一出火しても確実に1軒で消せ」は自治都市今井町の中世からの伝統! 

この伝統を守っているのがこうした防災活動の繰り返しで住民意識を絶えず高いレベルで守り続けてきていることということを再確認して点検作業を終えた
防災会のみなさん ご苦労様でした

今井町の秋祭り だんじり曳行に参加しませんか!

2014-09-24 22:57:42 | 今井の祭り・イベント
旧く中世から続く今井町春日神社の秋の大祭が今年も10月25日・26日に行われ、

だんじりが若者たちの手によって町内を曳行されます


2・3年前から我が家に訪れる学生や留学生などにも参加の機会を作ってもらったところ、大変好評で、曳行の若者たちから今年も学生や若者でだんじりを担ぎたい人はいますかと聞かれた

そういえばインドネシアからの留学生ハネダもうれしそうにだんじりを担いでいたのを思い出す


おふくろも孫のように可愛がっていたハネダの祭り姿に喜んで93歳の年も忘れてハネダとだんじりの前で記念写真を撮っていたな


今年もだんじりを担ぎたい人は私に申し出て下さったら「だんじり保存会」に受け付けてもらいます
重要伝統的建造物群保存地区でのだんじり体験は、それこそ貴重な体験になります





日程・プログラム
宵宮 10月25日(土)
   13時    だんじりのお祓い、開催宣言
   13時30分  だんじり出発ー町内曳行(約2時間30分)
   18時~   だんじり夜間曳行(約3時間30分)
   19時30分  カラオケ大会他

本宮 10月26日(日)
    8時20分~ だんじりお祓い
    8時30分~ だんじり出発ー町内曳行(約3時間)
    13時30分~ だんじり出発ー町内曳行
16時    だんじり宮入 
貴重な体験をしに今井町に帰ってきてください

今年も奈良まほろばソムリエ検定の体験プログラム「大和今井を歩く」を開催します 応募してください

2014-09-22 22:40:05 | 町歩き研修会
今年も奈良商工会議所奈良検定事務センター主催の「大和今井を歩く」を開催します
このプログラムは奈良ソムリエ検定(奈良通2級)合格者限定の講座ですが「大和今井を歩く」は同伴者を認めておられますので、これから検定を受験しようとされている方も参加できます
申し込み締め切りは9月17日までですが、40名定員にもう少し空席がありますので、今からでもお申込みしてください

概要は以下の通りです

お申し込み・お問い合わせは
奈良商工会議所奈良検定事務センター
〒630-8586 奈良市登大路町36-2
電話0742-23-1610
http://www.nara-cci.or.jp/narakentei/
奈良まほろばソムリエ検定
体験学習プログラム22ページ

「大和今井を歩く」
~中世の町並が残る今井町(重要伝統的建造物群保存条例地区)の歴史とおもてなし

プログラム内容

  実 施 日  平成26年10月4日(土)
  申込み締切日 平成26年9月30日(水)
  集合場所   今井まちなみ交流センター 華甍
  定   員  40名
  参加会費   4,000円(大和今井の茶粥・呈茶・見学料・資料代等を含む

スケジュール
10時 ~歓迎会(華甍)…町並み散歩(今井町町並み保存会がガイド)


     昼食(大和今井の茶粥…重文民家・旧米谷家のかまどで炊きます)




   
 ~呈茶と奈良筆の実演、展示(高木家)

~町並み散歩(今西家・稱念寺など)

15時  順明寺解散

     今年は旧米谷家のかまどを使って「大和今井の茶粥」を焚きます
     お抹茶をいただく高木家のお座敷では、かつて皇太子殿下もご休憩されました
     ここで、高木家の奥さんから高木家の由来などを聞きながらお茶を召し上がったり、奈良筆の勉強をしていただきます

  着物体験もできます(2部式着物で歩きたい人は30分ほど前にはおいでください)