梅香のつれづれ日記

今井町から保存活動の情報をお知らせします
今井町にあなたのお知恵を貸して下さい
時には梅香の独り言も書いていきます

今井と堺と吉野と 商いの再興を目指してきた思いの一つが形になった

2011-03-19 23:36:30 | 日記
今井町並み散歩の茶行列に参加してくれるようになってから交流が続いている堺の建築設計士集団「快適な住まいを考える会」のメンバー、そして吉野の阪口製材所とのコラボが一つの作品を作り上げた  

今井町町並み保存会の名物「大和今井の茶粥」の調理台(これまでは事務机を6個運んできて並べて代用していた)
     
が堺の奥野設計士が図面を描き、吉野の阪口製材所の吉野杉と桜材を使って、今井の建具師 当麻龍二氏が製作で18日に完成して旧米谷家で設置してみた
3月9日 用材が到着
翌日から建具師当麻さんの工房で製作作業に入った
     
3月18日 完成 車に積み込んで旧米谷家へ 
さっそく組み立ててみる 
今井の戸に使われる閂の技法で脚を取り付ける(こだわりの設計の一つだ) 
完成     
作品の前で満足そうな建具師当麻さん  
中世には「海の堺か陸の今井か」と言われた今井と堺の商いの交流、そして「1日千石以上の物資が行き来した吉野と今井」
1592年から今井兵部が大坂城、伏見桃山城の作事奉行を歴任し、吉野材を大量に使った頃と吉野の材木が大量に伐採され、植林が始まった頃と合致する」
長年商いの再興を目指し、各地との交流を再現することを夢見てきた思いの一つがまた形になった
嬉しい

東日本大地震のお見舞い

2011-03-14 09:37:38 | 日記
11日、未曾有の大地震(マグニチュード9.0)が東日本全域で暴れまわった
刻々と報道されるテレビからの情報で事態の大きさを改めて知らされ、犠牲者の皆さんに心からのお見舞いを申し上げます
震災に遭遇された知人の中から緊急に安否を知りたい青森(子供がいます)、盛岡、新潟(町並み保存で親交のある仲間がたくさんいます)長野、千葉、東京とは、昨日連絡がとれて一様に怖かったが第一声、でも無事だったのは儲けものとしか慰めようがなかった
また、昨日深夜、菅首相が電力でも首都圏に時間制の停電宣言を発令された
関西電力からも支援の電力が災害地に1日100万kw(14日現在)配分されている(関西電力に聞きました)ときいて、もし電気がなかったら、石油がなかったらとは考えてはいたが、こんなに現実を見せつけられたら他山の石ではなくなり、さっそく昨夜から赤々と灯していたマンションの共用部分の電源を災害電力が回復するまでの間3分の1ほど消灯、節電をすることにした

今井町町並み保存会は今日から義捐箱を作成して5月14日・15日の今井町並み散歩までイベントの一つにして義捐金を集めることを緊急に加えることを決めた


直接支援できなくても、他にも支援できる事はたくさんあるはず、何かを見つけ出して支援を続けていきたい

すごい! 着物で歩こう今井町 朝日新聞記事の反応

2011-03-11 11:34:59 | マスコミ
3月11日 今朝の朝日新聞で今井町を着物で歩こうというタイトルで着物製作といらなくなった着物の募集を掲載していただいたら午前中だけで10件もお申し出があった

3月15日現在で35件のお申し込みを頂いてすでに5件の着物が届きました
3月16日現在で38件のお申し込みを頂いて6件の着物が届きました

すごい反応に驚きと感謝でいっぱいです

このブログでも以前に着物製作を掲載しましたが改めて皆さんのご協力をお願いします
連絡先は
郵便634-0812
橿原市今井町3丁目8-8
今井町町並み保存会
電話 0744-22-1128
です

今井町町並み保存会では今井町に似合う着物を着ての町歩き運動を長年進めており、着付け教室を開いて着物を着るお手伝いをしたり、来町者に着物を貸して町歩きを楽しんでいただいたり、簡単に着れるように加工した着物を作ったりして、多くの方に着物で町を歩いて頂こうと頑張って、かなりの成果を上げてきております、



ちょっとしたお茶会も着物に着かえてお出かけ


今井灯火会で遠来の人も浴衣で町を散策






しかし着物が絶対数足りません
タンスに眠って着なくなった着物や、もう処分しょうと思はれる着物があれば今井町町並み保存会に頂けないでしょうか
江戸時代の町並みが今に残る今井町を着物姿の方が行き来するこんな光景の実現にご協力ください
着物の提供が出来ない方、申しわけありませんがあなたのブログ力をお借りして情報を広めていただけませんか

連絡先は
郵便634-0812
橿原市今井町3丁目8-8
今井町町並み保存会
電話 0744-22-1128
です


阪神大震災の灘魚崎郷を訪ねて

2011-03-10 22:31:20 | 日記
2月25日(金)今井町町並み保存会は恒例の県外研修で阪神大震災の被災地、灘魚崎郷を訪ねて復興の町づくりをしておられる魚崎郷町並み委員会の方々と交流した   
今井町町並み保存会の皆さんは誰言うともなく和装で出席して下さって、着物を着ようという運動が効果をあげているのが嬉しかった


大石会長初め、会員の皆さんは(魚崎郷は灘五郷の一つとして日本を代表する酒造地域であり、伝統的建造物群が残る地域であったが、大震災で一度に壊滅した
先人が培ってきたこの地域の歴史の流れを断ち切ることなく継承し、発展させる目的でできた委員会の皆さんが東奔西走されたが、再興の基本計画の遅れている間に、日本酒の低迷とマンション業者の進出で、かっての歴史の再現はかなり遠いものになった
しかし、景観形成市民協定を制定して頑張っている)
と力強く説明して下さった
体験された皆さんの声を生で聴かなければまた、以前のこの町を見ていなければ、地震の面影は見分ける事は出来ない 
今井町がもし壊滅したらどうしますかと言われた時には絶句して何も言えなかったが、大きな課題を背負ったような気持ちになりました
新しいマンション群の中の小さなモニュメントに魚崎郷町並み委員会の方々の大きな努力を見ました 

また、生き残りをかけて再興された酒造会社3軒も見学させて頂いたが、やはり、昔の面影を残して再興されたところには郷愁を覚え、何かホッとするものがありました 


第4回今井小学校卒業記念茶粥体験 パート2

2011-03-01 07:28:52 | 卒業茶粥
2月27日、今井小学校をこの春卒業する児童を対象に「大和今井の茶粥」を体験してもらいました
この行事は今年で4回目、今井町という特別な地域で学んできたことをもっと深く知ってもらおうと今井町町並み保存会が小学校に持ちかけたもので、学校の定例行事にできないため希望者だけの参加となり、当初は数名の参加で始まったのが、今年は6年生24名(43名中)、小学校教職員13名、父兄8名の他に市内外の先生方などの視察参加もあり、スタッフ17名を入れると総勢70名程の大がかりなものに成長しました

時間がかかりましたな でも、しっかり根付いてきました
開催趣旨は
今井町町並み保存会』は、伝統ある今井の町並みの保存を考えるとともに、よりよい住民の生活環境づくりを目的に活動している会で、その活動の一環として、20年より今井小学校6年生(卒業生)とその保護者の方を対象に、重要文化財の民家(旧米谷家)においての茶粥炊き体験を実施させていただいており、 茶粥に使う素材・道具などにもこだわり、子供たちにも実際に準備作業から手伝ってもらって、かまどで炊き上げ味わっていただくという、すべて“手抜き無し”の“ほんま物”の体験を通じてうわべだけの豊かさに目を奪われて、本当に価値ある物が見捨てられている今の社会を もう一度かえり見て、これからの未来を築いていく子供たちに、ほんとうに大切な物は何か、受け継いでいかなければならない物は何か、をしっかり体験・考えてもらう場として参加していただければ幸いです。
というものです 
 日  時     2月27日(日)  開始時刻   9:30~13:00
 会  場     重要文化財 旧米谷家(今井町1丁目10-9)
           
当日の体験内容は  今井町の古民家を使って「大和今井の茶粥」を創り、食することを軸に、
家の掃除体験          
かまどの体験            
料理体験              
おもてなし体験     
そして頂きます   
後始末で     

子供たちはみんな自発的に仕事を探してくれたり、手の空いている子は履物を揃えたりと、活き活きと動き回っており、活動できる舞台を提供してあげればすごいエネルギーを出してくれることがよくわかりました そしてこれまでの体験者は、町で出会っても挨拶してくれるようになるし、色々な行事のお手伝いをしてくれたり、行事に積極的に参加してくれます
こうして今井町の町の保存の大切さを体験から学んでもらっています
なお、奈良テレビ(18時TVNニュース放映)、奈良新聞(翌日朝刊掲載)、朝日新聞(3月2日朝刊、大和路トピックスで掲載)が取材に入って下さってみんな大喜びでした