梅香のつれづれ日記

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奈良のお茶の本が出版されました

2015-02-01 20:24:21 | マスコミ
この度、裏千家「淡交社」から「奈良・大和路・茶の湯逍遥」 神津朝夫著が発行され、記念本の贈呈を受けた

その帯には「奈良の茶を知らずして茶の湯は語れません」とある
さすがに今回は掲載していないが、空海が茶を持ち帰り、大和高原(佛隆寺領地)に植えた話や村田珠光と武野紹鴎、を語り、今井町の町おこしに今井町出身の今井宗久をシンボルにして「茶行列」、「お呈茶席」、「名工の館」などのお茶にまつわる催事を立ち上げた今井町並み散歩も今年は20年目になります
その間、淡交社さんには再々今井町のお茶を取り上げていただき、平城遷都1300年の年には天地人の作家火坂雅志氏を講師に今井宗久と今井町の講演をしていただき、NHKで取り上げていただいたことなどが下地になっていると思います
この本も、平城遷都1300年祭の行われた2010年に月刊「淡交」誌に1年間「南都茶の湯逍遥で連載されてきたものを増補し、再編成した単行本として発行されたもので、当時の今井町の記事も再編して盛り込まれています、そして今回は今井町並み散歩の茶行列も紹介していただけた内容で、111ページ、1600円+税で発売されることになった

内容は大きく3つに構成され
茶の湯以前の奈良と茶(奈良~鎌倉時代)
茶の湯の市立成立と奈良(室町~織豊時代)
奈良に広がる茶の湯(江戸時代以降)
となっている



私が監修させていただいたのは当然「今井町と今井宗久」の部分であるが、

今回は古田織部らとともに郡山藩士で茶人であった尾崎喜助(町人になって今井町の総年寄りナンバー2、尾崎家3代目)が公式の本で多分初めて記していただけたと思うが、宗久のほかにも著名な今井の茶人として名前が出てきたのがうれしい