好奇心全開!!遊行期を遊ぶ

 遊行期も今から上り坂、やっと命の不思議に目覚めたような感じです。
 玄牝の門を敲きます。

イラク選挙

2005-01-07 10:09:02 | 時事問題
 <(前略)・・・新年のカウントダウンを始めたころ、バグダードでも花火があった。2005年になる10分ぐらい前に、家からほど近いところで大きな爆発が3回起き、家が揺れた。よりにもよってこの時にと、ちょっと驚いた。いとこの娘たち二人は最初おびえたが、その後はくすくす笑いが止まらなくなった。Eは手を打ち合わせて叫んだ。「ワオー花火だ!!グッバイ2004年!!」。それに続いて子どもたちがでたらめなダンスを踊りだした。
 選挙は1月29日に行われる予定だ。なかなか興味深い状況ではある。異なる宗派や党派はどうしてもたがいに同意することができないようだ。スンニ派の人々は選挙をボイコットしようとしている。同意できないのは、宗教やファトワといったことについてではなく、占領下で選挙を行うということの是非についてですらない。イラクの人々は、これが民主主義への第一歩だなどと感じることがまるでできないでいる。西側のメディアはさかんにそう言ってるけれど。多くの人は、これはだめな芝居の終幕にすぎないと思っている。これはわたしたちに手渡す「民主主義の小包」をリボンで結ぶということだ。選挙によって「正統」というラベルを貼られた占領政府を押しつけられるということだ。(後略)>

 『リバーベンドの日記』というのを[TUP-Bulletin] 速報440号で初めて読んだ。イラクの人たちの日常の現実と思いが伝わって目が覚める思いがした。押しつける側の論理と押しつけられる側の現実との乖離が実感できるものだ。この乖離を埋めるものは何だろう。
 教育しかないだろうと思う。イラクの教育がどうなのか知らないけれど、愚民政治ではなく、愚民教育ではない、生存権を保障する基本としての教育権が、by the people によって、for the people になっているかどうかだろう。と考えれば、日本の民主主義だって、あまり変わらないし、米国の民主主義だって逆に恐ろしいものに見えてくる。無関心と無知が人民の間に蔓延る現実をどう変革していくかを考えていきたいと思う。日本の教育もいよいよ人民の手から剥奪されていく。「○○ぐるみ選挙」や「買収」の実態はイラクの人びとと同じ現実にあるのではないか・・・。「日本60年の民主主義」と「民主主義元年のイラク」が同じだといえば、暴言だと糾弾されるだろうし、顰蹙ものになるだろうけれど、そういう発想もしてみる必要があるのではないか。
 砲弾ではなく、放談だから、人権に触れない限りで、自由な発想、放談を交差させて行ければいいなぁと願っています。
 『リバーベンドの日記』はさまざまな認識と発想、妄想を持たせてくれるものであったので、これからも読み続けていきたいと思っている。
 「転載転送歓迎」情報なので仁のHPにも転載しています。
 読んでみませんか?  『リバーベンドの日記』もBULOGなんですね。即時翻訳して伝達してくれる人たちがいるこのIN世界をすごいと感心しています。<いつでも、どこでも、誰でも>参加できるIN世界を「ユビキタス=UBIQUITOUS」というんだということを朝のラジオではじめてしったけれど、ほんとうにそうだなぁとつくづく感心している。そして、ああ、あと20年遅く生まれればよかった・・・と思ってしまう。

『リバーベンドの日記』イラク選挙