好奇心全開!!遊行期を遊ぶ

 遊行期も今から上り坂、やっと命の不思議に目覚めたような感じです。
 玄牝の門を敲きます。

『 脚下に友の灯明鹿の声 』青のくさみ575交心rq3004

2016-09-30 21:28:31 | 青のくさみ

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 脚下に友の灯明鹿の声

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> 山里の灯点しごろや鹿の声   路人


 自ずと鳴ける鹿うらやまし   仁



 鹿の鳴く里山の風情、好いですね。
 散歩で鹿の声を聞ける!

 友に誘われて泊まったロッジで、鹿の声を聞きました。
 そのとき、はじめて聞いたことを想い出します。
 もういちど、聞きに行きたいけれど、その友は、もう居なくなりました。



 追憶の友蘇る鹿の声   仁


 光陰消えて時の止まりぬ





☆☆☆ 路人さんの『 俳句 野分過ぎ鹿の初鳴き 』 への交心です。 ★★★
 



 鹿の声友も交えて今一度   仁


 青きままにて集える一夜



 予期せぬことだったけれど、友は、独りで、さっさと、逝ってしまった。
 友の非在は、やがて来るぼく自身の非在を知らしめる。ぼくはぼく自身の非在を、ぼくの内部に、大きく抱え込むことになる。



 脚下に友の灯明鹿の声   仁


 月も出ぬ夜の宵待ち草よ






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『 追憶は失せることなし彼岸花 』TAO575交心rq2204

2016-09-27 15:03:24 | TAO

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 追憶は失せることなし彼岸花

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 > 足早に駈け行く月日彼岸花   風人


 友逝き三月矢のごとく失す   仁



 彼岸が近づいたら、ずいぶんと涼しくなったような気がします。虫の声も少なくなったようです・・・

 今朝、墓参りをすませました。姑が5月になくなりました。そして、7月に友が逝ってしまいました。さまざまな思いが巡って、いつも身近に感じているのに、もう五ヶ月が過ぎ、三ヶ月が過ぎ、その差もないくらいに、不在の光陰は、矢のごとく、過ぎ去っているのですね。



 追憶は失せることなし彼岸花   仁


 友のいよいよ身近に迫る





☆☆☆ 風人さんの彼岸花『 足早に駈け行く月日彼岸花 』 への交心です。 ★★★
 





 > 天耕の峰へ導く曼珠沙華   風人


 脚下明かり天たぐり寄す   仁





 天空の実りの棚田彼岸花   仁

 
 秋津飛ぶ郷命の縁




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『 返り花知音の友も蘇れ 』青のくさみ575交心rq1701

2016-09-19 23:18:45 | 青のくさみ
 
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 返り花知音の友も蘇れ

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 これは、また、生きのいい山梔子の花ですね。
 季節外れの今時に、これほど鮮烈に咲くものなのですね!


 ひょっとすると、人生にも、こんな鮮烈な生があるのかもしれない、と私かに夢を見たくなってしまいます。



 宅島さんは、「理想に燃えたまま」行ってしまいましたけれど、恋人のこころに復活し、また、『遺稿』を読んだ人の中に蘇っていくのでしょうね・・・
 言葉はただの記号でもなく、意匠でもなく、命に咲く花なのかもしれません。


 どんな世の中であろうとも、念ずれば、命の花を咲かせることができる。
 命の花は、人間の希望ですね。





 返り花知音の友も蘇れ   仁


 こころにきみの部屋空けている




 以上、
☆☆☆ 研人さんの『 蕨散歩 ―くちなしの花― 』 への交心です。 ★★★
 





 > 『俺は変人だったかも知れない。ただ俺が君やみんなに対して示した、優しさのみしかもたぬ奴だと考えないでくれ。俺のただ一つの理想に対して、俺の心は不断に燃えていることを記憶してくれ。
 唯一の理想 ――― それは自由に対するものである。』   。。。宅島徳光海軍飛行予備中尉『遺稿集』



 研人さんに紹介してもらった宅島さんの言葉です。
 ぼくをおいて逝ってしまった友のことが重なってきます。
 学生時代より50年の間、心友としてつき合ってきて、何を語らなくてもわかり合えてきた友という念いで、個人的なことは何ひとつ語り合ってこなかったことに、今さらながら気がつかされます。
 語り合ってきたとしても、どこまで心の根っこに秘められた本音あるいは本願が、伝わり、理解し合えたものか、念いの及ばない自分に、またしても怯んでしまいそうになる。
 残された5人の仲間との親和の内実も、逃避の自遊時空だったのだろうか・・・その自遊時空をネアンの旅と呼んで、しばし寛ぎ、和みあった50年が確かにあった・・・

 仲間の一人は、友の生きた証を残そうと友の遺稿の編集をはじめた。
 ぼくは病んだとき、死に備える心について考えるようになった。幼少の頃から、死は友だちのようなものだったから、余りにも馴染みすぎて、なるようになるしかないと想うしかなかった。仕事に熱中して、今ここに燃焼して、あっという間に半生が過ぎ、リタイアしたときは、空っぽの身で、有り余った時間だけが残された。
 余生の楽しみ方を覚えはじめたときに、病気に絡め取られてしまい、忘れていた死と、本気で、友だちになろうと念った。
 そして偶然、良寛さんに巡り逢い、やがて一休さんに出会い、言葉あそびで死を手繰り寄せ、死を友だちにしていった。
 死が脳に取り憑いたときも、死を友にしていたので、病を楽しんで、死から見放されてしまった。その時、拾い読みしていた『病床六尺』を真似て、自分の病床日記をつけてみたが、主治医さんや看護士さんとの言葉あそびしか記録していない。
 友が病床にあったとき、ぼくは思いきって、友に頼んだ。
 「ぼくにきみの『病床六尺』を書いてくれないか・・・」
 友は微笑んだだけだった。
 後で知ったことだが、実際、友には、そんなあそびの余裕はなかった。生涯現役の彼には師無ければならない仕事と、病後の生の整理に追われていたのだった。それはぼくには背負いきれないほどの重荷だった。
 今さらに、友が、昭和の時代をどんな念いで生き抜いてきたのか、自分の念いとどう重なるのか、問うてみようと念いはじめている。




 聞きたきこと知りたきことや星しぐれ   仁


 どの星たどればきみに会えるか




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