人生の謎学

―― あるいは、瞑想と世界

CP対称性の破れ

2008-10-13 01:51:08 | 科学・宇宙論
■今年のノーベル物理学賞が、素粒子研究に貢献した日本人三氏に贈られることが報じられ、いま話題になっています。その共通する主題は「CP対称性の破れ」とよばれる現象です。

最近、つまり2008年の9月、ジュネーブ郊外で運転を開始した世界最強最大の円形加速器LHCにおいて、10日に陽子ビームを周長27キロのリングで一周させるのに成功したばかりでしたが、20日になると冷却材のヘリウムが地下トンネル内に漏れる事故が報じられ、その分析結果が期待されていた実験――陽子同士を正面衝突させ、宇宙が生まれたばかりの超高温、超高圧状態を再現する実験は、修理後の運転再開まで少なくとも二カ月間を要することとなりました。

――2002年9月19日、欧州合同原子核研究機関(CERN)で活動する国際研究チームが、反物質の水素原子(反水素)を大量に作り出すことに、世界で初めて成功したというニュースがありました。その翌日、私は以下のテキストをまとめました。

大数仮説についてのテキストは、対称性の破れとは直接に関係ないことですが、まぁ埋め草として併載しました。


〈CP対称性の破れ〉_1

〈CP対称性の破れ〉_2
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