人生の謎学

―― あるいは、瞑想と世界

ピカソの生涯

2014-10-04 08:57:32 | 美術
…………1902年から1903年にかけての冬、ピカソの困窮はひどいものだった。見かねたマックス・ジャコブが、ヴォルテール大通りにある自分の部屋を共有で使おうと申し出た。――ベッドはひとつしかなかったが、店員の仕事を見つけていたマックスは夜、ピカソは昼間そのベッドで眠った。彼はいつも夜になってから制作をはじめた。  貧しい共同生活の楽しさには、しかし限度があった。暖をとるために、ピカソの絵の束を燃や . . . 本文を読む