魁罡とは、生日の干から地支をみて、戊戌、庚戌、庚辰、壬辰となるものをいい、とくに日干からみて生月の支に魁罡をひく格式を〈魁罡格〉という。つまり、〈魁罡格〉は月支をみるが、神殺としての魁罡は生日の干と支の関係のみをとり、魁罡が日支に帯びる場合は〈魁罡日生れ〉ともいう。たとえば、日干庚は、生日地支に戌か . . . 本文を読む
■すべての生き物、万象には栄枯盛衰があり、その原理を包括する概念を陰陽五行では「生れた――生きた――死んだ」の三語によって概観し、生・旺・墓として表現する。この原理のなかには当然、輪廻が秘められている。
生・旺・墓の三態を具備しなければ、万物は生々流転、輪廻転生を行い得ない。これが三合の理である。ものごとはすべて、始まりがなければ壮んにならず、壮んになることのうちに終りが兆し、終りなくしては何事 . . . 本文を読む
白虎といえば、中国古代発祥の想像上の動物で、玄武、青竜、朱雀とともに四神の一つとして知られます。
四神は方位を表す象徴的動物であり、それぞれ天空に輝く星宿に配当されました。戦国時代前期の出土品に、北斗や二十八宿とともに竜と虎とが描かれており、これに四霊(麟、鳳、亀、竜)のイマジネーションが結合して、朱雀と玄武が加わります。四神の図像は、前漢時代末から器物や墓中の壁画などに描かれるようになり、後漢時 . . . 本文を読む
■以下のテキストで記述するある男性の人生の断片においても、既述の《ある友人》、《ある知人》の場合と共通する〈地支三合〉の作用と思える運勢の形成を見て取ることができます。
それはなぜ起こるのか、――この男性の他人には決して観察できない奥にある性状に対して、精妙に動作する運命の効力について――私には断言できる言葉がありません。ただこれを教訓として、できるかぎりの推論と可能性を検討し、疑問を発しつづけ、 . . . 本文を読む
運命の仕組みに興味をもったことをきっかけにしての四柱推命の実践ですが、そのなかには印象深く記憶にとどまる「占断」内容もいくつかあります。もっとも、こうしてここに掲載する事例は、むしろ特殊な例で、多くの場合に人の生年月日は三命説にいうところの〈随命〉を示唆しているものです。
以下のテキストも、昨日掲載の《ある友人》と同様、〈三合〉の運との関連で「それ」が発動しているように思えます。
ある知人
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■私は運命の仕組みに興味をもったことからはじまり、四柱推命を実践していた時期があります。はじめ知人や友人を「占断」していたのですが、やがて誰それの紹介というかたちで未知の人からの連絡があったりして、結局は五百人近い人の生年月日を「鑑定」することとなりました。この数は職業鑑定家ならばあっという間にこなしてしまう数でしょうが、私の場合はあくまで無報酬の占断で、かなり細かい資料や「年運表」などを添付して . . . 本文を読む