人生の謎学

―― あるいは、瞑想と世界

共感覚について

2008-09-17 05:28:57 | 意識哲学
■共感覚についてまとめました。 共感覚は、厳密にいえば病気の一種で、聴覚、視覚、味覚、触覚、嗅覚などが、何か個別的な理由によって混在してしまう状態のことです。つまり、ある感覚刺激に対して、その本来の感覚のほかに、別の種類の感覚が影響を受けて、その感覚に対応する刺激も与えられているように感じる現象で、特定の音とか音楽などを聞くと、それが視覚に関連づけられてイメージされる症状や、景色に匂いがあったり、 . . . 本文を読む

数少ない二元論的心脳観

2008-06-27 16:42:44 | 意識哲学
■ルネ・デカルトは、人間の精神は身体の外側にあると考えました。デカルトは自然科学の分野において、ガリレイの力学研究を受け継ぎ、運動量保存の法則や慣性の法則を発見しましたが、その自然観は本質的に機械論に拠っていました。人間もまた機械だが、他の動物とは異なり、身体の外側に精神をもつと考えたのです。そしてこの精神は、脳の松果体を通して身体とつながっているとしたのです。デカルトにとって脳の内分泌器官である . . . 本文を読む

盲視について

2008-06-08 00:06:25 | 意識哲学
■盲視について、認識しておきたいことをまとめました。必要にして充分な情報のはずです。 テキストではリタ・カーター、コリン・マッギン、スーザン・グリーンフィールドの著書から、盲視について言及している部分を引用してあります。 個人的にはコリン・マッギンの以下のような著述部分が、とても好きです。 「盲視とは、視覚皮質のある領域に損傷を受けた人間(あるいは動物)に起きる、いまではよく知られた特異的症候 . . . 本文を読む