@じゃんだらりん

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義元謀殺 /著・鈴木 英治

2008-02-13 | 【読書】歴史
>今川義元の尾張への侵攻を半年後に控えたころ、家中の有力な家臣が、家族もろとも惨殺された。御馬廻りの多賀宗十郎には心当たりがあった。謀反の疑いをかけられた山口一族を処刑した実行者がねらわれているのではないか、と…。

>しかし、そこには織田信長の恐るべき陰謀が隠されていたのだ!!「戦闘シーンは迫力に満ち、構成も巧妙である」と選考委員の森村誠一氏に激賞された、第一回角川春樹小説賞特別賞受賞作、待望の文庫化。

最近再評価が著しい?今川義元を題材にした時代ミステリー小説。元はハードカバーで上・下刊行され、文庫化もされてる。

作中の「義元は意外と人持ちよ」という信長のセリフは、馬廻り衆(今川家親衛隊)を義元と同時に屠らねば完全に今川を倒したことに成らない、という意味が含まれており、その歴史の裏に隠れた人物(創作も含め)が主役。

題名どおりのストーリーといっていい内容だが、単に「桶狭間でブザマに負けた、顔にお白い塗った、馬に乗れないデブ」で終始する小説が多かった刊行当時、結構新鮮な展開に面白く読んだ覚えがあります。



その桶狭間での勝利者・信長も、本能寺で自らの親衛隊諸共討たれ、その後今川家のように織田家臣団が離散し、またたくまに歴史の表舞台から消滅したのはホント皮肉。





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