@じゃんだらりん

趣味(温泉・グルメ・音楽鑑賞・読書、コミック・日本史に世界史、ミステリーにミリタリー・時事)について語ってるブログです。

ある街のコロッケ屋さんの、あるサービスのお話

2007-12-13 | Weblog

6年前から続くサービスが、今頃取り上げられるのもなんだが(おかげで知ることが出来たからいいけど)、世知辛いニュースが多い昨今だけに、ほのぼのしたエピソードを聞けたのはよかった。



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高校生諸君!テスト80点以上でコロッケ2個 岐阜


 高校生が頭を悩ます期末試験シーズン。岐阜県御嵩町のコロッケ店「ユタカ店」が、80点以上の答案1枚でコロッケ2個を贈呈するサービスを続け、学校帰りの生徒たちでにぎわっている。



店頭に「高校生諸君」と呼びかける檄(げき)の前でコロッケを差し出す森島豊さん=岐阜県御嵩町の「ユタカ店」で

 店を始めて40年近くになる森島豊さん(79)が、6年ほど前に思いついた。客として訪れた高校の先生が「生徒が勉強しなくて」と嘆いていたのがきっかけだ。店先に「高校生諸君 テスト八十点以上にコロッケ二ケ呈上 一生懸命頑張ってネ……」の檄文(げきぶん)が張られている。

 コロッケは1個40円。18年前から値上げしていない。値段の手頃さにひかれて、近くの県立東濃高校や東濃実業高校などから、連日、30人ほどの生徒たちが立ち寄る。黒コショウの利いたピリ辛味は、ビールのつまみにもなり、多治見市や愛知県から100個単位で買いに来る常連もいる。

 試験シーズンには生徒が店先で答案を広げ、5教科で10個もらう子もいる。森島さんは「すごいね。東大か、名大か」と大げさに励ますが、その後の進路も気になる。

 高校の先生が店に買いに来ると、「あの子どうなった?」。そっと尋ねる。昨春には「おかげで合格しました」と、父親と一緒にお礼に来た女子生徒もいた。

 必ずワイシャツにネクタイを結んだ上にかっぽう着をつけ、揚げ物鍋の前に立つのが森島さんのスタイル。

 ズボンをずり下げた男子生徒には「僕、ズボンあげい。そんなんじゃコロッケ売ってやれん」と注意する。姿勢が悪い生徒には「おじさんの姿勢みてみい」。背筋はピンと伸び、がんで昨春までに胃と大腸を切除した体には見えない。

 学校帰りに10個は買っていく東濃高校3年の岩井真一さん(18)は「買うのはいつもコロッケ。ずっと店を続けて」と逆エールを送っていた。


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