@じゃんだらりん

趣味(温泉・グルメ・音楽鑑賞・読書、コミック・日本史に世界史、ミステリーにミリタリー・時事)について語ってるブログです。

佐藤山

2012-06-19 | Weblog
日本財団ブログマガジンより転載~http://blog.canpan.info/koho/archive/1742



>社会の片隅でさまざまな功績を挙げた個人や団体を表彰する社会貢献支援財団主催の2012年度社会貢献者表彰式典が5月1日、東京のホテルで開かれ、昨年3月11日の東日本大震災で、津波に襲われる中、中国からの研修生20人を避難させたあと、消防団活動を続けて津波の犠牲になった宮城県女川町の元水産加工会社役員、佐藤充さん(当時55)ら大震災被災者の救護・支援活動に寄与した128件(団体・個人)に表彰状と日本財団賞(各50万円)が贈られた。この後、被災地で活動した芸能人に贈られる日本財団の「ベストサポート賞」が発表され、人気ボーカルグループEXILEら10組が選ばれた。



この中で、目を引いたのが、大震災の津波に襲われながら、私設避難所で70人を救った宮城県東松島市の佐藤さんの記事。約11年前から高さ約30メートルの自宅の裏山に「佐藤山」という私設の避難所を作り、津波の際は70人を避難させ、命を救った。

この津波の際には、何十、何百という人々の自発的行動が、数多くの命を救った。もっとも有名な行為の一つが、いわゆる「命を懸けた防災無線」と云われる市役所の女性職員の話だが、自分は個人的にはこの話は行政の無策(防災センターが高台に無かった等)ゆえの犠牲になった悲劇と思う(念のため言っておくが、職員個人の行動を誹謗するつもりは毛頭ない)。言いたいのは、行政の無策を個人の勇気にすり替えて賛美するのは疑問だといこと。

話が飛ぶが、戦時中に、撃たれると直ぐに火を吹く、防弾装備のない航空機で突撃させて、それで戦死したらは責められるべきは軍部の無策なのに、それを英雄だ軍神だのと美談扱いした、戦時中の思想と同じではないのか?

むしろ、行政に「そんなところに避難所は要らん!」と、無視されながらも造った「佐藤山」のような実話こそ、教科書に載せて欲しいと思うのだ。

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