おりがみの代名詞たる折り鶴であるが
その進化にもおもしろいものがある
ごく普通の折り鶴の尻尾に
ハサミをいれて足にしたことは
けっこう多くの人が体験しているかもしれない
ギャグである
上半身はとりすましているのに
下半身のだらしなさはどうだろうか
ふだん謹厳実直な上司の
酒の席での乱れ方を見るような情けなさである
この尻尾にハサミを入れる方法も
足の折り方ひとつでで
写実主義のほうに振ることもできる
この程度の折り鶴変化は序の口で
世の中にはもっと変なことを考える人たちもいるのだ
Alec Fehlという外人さんの作品
Nuclear Crane(核の鶴)
なんのために三つ首にするのか分からない
放射能の影響で奇形になったという設定なのだろう
むしろ紙が赤いせいか
カニに見える?
宮島 登氏の作品
これは秀逸である
一枚めの鶴が一発ギャグなら
これは上質のジョークだ
一見普通の折り鶴なのだが
ちょこんと付いている四つの足が
微笑みをそそる
鶴を折れる人ならこれも折れるので
ぜひリンク先の折り図を参照して折ってみてほしい