下根子桜時代の真実の宮澤賢治を知りたくて、賢治の周辺を彷徨う。
宮澤賢治の里より
233 笛ふきの滝
<↑Fig.1 『花巻の伝説―稗貫・和賀地方― 全二巻』(及川惇著、図書刊行会)>
『花巻の伝説 上』(及川惇著、図書刊行会)の中の『笛貫の滝』という章の中に次のようなことが書かれていた。
そちこちに滝がかかって、魚止の滝・名目入りの滝・阿吽の滝・五条の滝・天の川の滝とつづく中に、「笛貫の滝」もある。
笛貫の滝というその名称は、岩穴を水がくぐるときに笛を吹くような音を発するところから「笛吹の滝」と呼ばれたものが、のちに「笛貫の滝」と変わったのであるという。そして、前述の「稗貫川」の名称もまた、この笛貫の滝から出たものであるといわれている。
そこで気になったのが以前”『どんぐりと山猫』の舞台は早池峰の麓?”で触れたことである。
その際に掲載した次のページ
【Fig.2 笛貫の滝】
<『賢治のイーハトーブ花巻』(宮沢賢治学会・花巻市民の会編集、猫の事務所)より>
にはよく言われているように
この「笛ふきの滝」のモデルとなった笛貫の滝は…
と書かれていた。つまり、賢治は笛貫の滝をモデルにして「笛ふきの滝」を創作したということである。
ところが先の著書に依ればこの滝に関する伝説が以前から稗貫にはあり、もともとこの滝は「笛吹きの滝」と呼ばれていたということになる。したがって賢治はこの滝の名をわざわざ創作したわけでなくて、この伝説を知っていて「笛ふきの滝(笛吹きの滝)」を『どんぐりと山猫』の中に登場させたという可能性もありそうだ。
続き
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『花巻の伝説 上』(及川惇著、図書刊行会)の中の『笛貫の滝』という章の中に次のようなことが書かれていた。
そちこちに滝がかかって、魚止の滝・名目入りの滝・阿吽の滝・五条の滝・天の川の滝とつづく中に、「笛貫の滝」もある。
笛貫の滝というその名称は、岩穴を水がくぐるときに笛を吹くような音を発するところから「笛吹の滝」と呼ばれたものが、のちに「笛貫の滝」と変わったのであるという。そして、前述の「稗貫川」の名称もまた、この笛貫の滝から出たものであるといわれている。
そこで気になったのが以前”『どんぐりと山猫』の舞台は早池峰の麓?”で触れたことである。
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【Fig.2 笛貫の滝】
<『賢治のイーハトーブ花巻』(宮沢賢治学会・花巻市民の会編集、猫の事務所)より>
にはよく言われているように
この「笛ふきの滝」のモデルとなった笛貫の滝は…
と書かれていた。つまり、賢治は笛貫の滝をモデルにして「笛ふきの滝」を創作したということである。
ところが先の著書に依ればこの滝に関する伝説が以前から稗貫にはあり、もともとこの滝は「笛吹きの滝」と呼ばれていたということになる。したがって賢治はこの滝の名をわざわざ創作したわけでなくて、この伝説を知っていて「笛ふきの滝(笛吹きの滝)」を『どんぐりと山猫』の中に登場させたという可能性もありそうだ。
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