
新宿ではカメラメーカー2社のギャラリーをハシゴするのが常だが、今日はオリンパスギャラリー定休日。ニコンの方だけ行く。両方空いている日に行けば良いのにと言われそうだが、あくまでライブ参戦のついでなので、うまくゆかないこともある。閑話休題。
「Tinnitus」とは耳鳴りと言う意味。自らの突発性難聴を機に撮り始めたという作者が感じた、出会った風景や瞬間の共感を切り取ったもの。モノクロで統一された作品は、そういうタイミングで撮られたものなので一貫性はない。こういう趣旨で撮られた作品の展示会は苦手なのだが、本展では観ても判らない絶望感を覚えなかった。だがそれは作品を表面的に観ただけだからで、作品群の根底で流れる作者の「耳鳴り」は感じ取れていなかったのではと、会場を後にして気付いた。
2024年11月20日 新宿・ニコンサロンにて
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