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日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
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【写真展】新田草子 「Tinnitus」

2024-12-04 20:00:00 | 本・映画・展覧会

 新宿ではカメラメーカー2社のギャラリーをハシゴするのが常だが、今日はオリンパスギャラリー定休日。ニコンの方だけ行く。両方空いている日に行けば良いのにと言われそうだが、あくまでライブ参戦のついでなので、うまくゆかないこともある。閑話休題。

 「Tinnitus」とは耳鳴りと言う意味。自らの突発性難聴を機に撮り始めたという作者が感じた、出会った風景や瞬間の共感を切り取ったもの。モノクロで統一された作品は、そういうタイミングで撮られたものなので一貫性はない。こういう趣旨で撮られた作品の展示会は苦手なのだが、本展では観ても判らない絶望感を覚えなかった。だがそれは作品を表面的に観ただけだからで、作品群の根底で流れる作者の「耳鳴り」は感じ取れていなかったのではと、会場を後にして気付いた。

 2024年11月20日 新宿・ニコンサロンにて

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【写真展】逸見祥希 「光さす杜の声を聴く」

2024-12-04 13:00:00 | 本・映画・展覧会

 山梨県北杜(ほくと)市に住む作者が、同市内に「増殖」している太陽光発電施設を撮った作品展。夕陽を受け反射する姿など素晴らしく美しい。耕作放棄地やゴルフ場跡地のパネル群は土地の有効利用に見えるが、山の斜面を綺麗に伐採し設置されたパネル群は環境破壊と映る。またドローンで撮った小さなパネル群の写真の多さから、この場所の発電施設の多さを知ることができた。太陽光発電は善か悪か、是か非か。

 他に客がいないタイミングで、在廊していた作者とけっこうお話しできた。作品展として太陽光発電のネガティブキャンペーンの意図はないと言われていたが、施設だけの写真が多数並んでいる展覧会は、過剰設置への批判と感じられてしまうとお伝えした。作者としても土地の有効利用や売電収入、電気の地産地消などのメリットは理解しており、批判できる立場ではないことを自覚しておられるだけに撮り方や展示方法は悩ましい課題なのだろうと理解した。興味深かったのは、「太陽光発電施設に反対している方の多くは、他所からの移住者なのです」と言う話。居住者であるだけマシなのかもしれない。

 太陽光パネルは中心部が濃紺色であり、綺麗に撮るのが難しい。さらに施設の周辺風景も含めた構図作りも自由度が低い。そうした制約の中で撮る技術面と、電力供給と言う社会的課題とのどちらについても大いに刺激を受けた。

 2024年11月20日 品川・キヤノンギャラリーSにて

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【写真展】GRAPHGATE展2024

2024-12-04 06:00:00 | 本・映画・展覧会

 今日は都内へ出かける日、例によって品川で途中下車して写真ギャラリーへ。本当はあちこち回って色々な作品を観た方が良いのだろうけど、ついつい通い慣れたルーチンをとってしまう。

 本展は入賞作品展のため、作者が複数。そのおかげで、静止画や動画、スライド的動画など何種類ものメディア、さまざまな色合いを観ることができた。当然「なにこれ?」「どういう意図?」と言う作品もあったが、それこそが感性への刺激なのだと最近は思える。とは言え一瞥して通り過ぎたくなることもまだまだあるのだけれど。

 2024年11月20日 品川・キヤノンオープンギャラリー1・2にて

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