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日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
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【本】西木正明著 「凍(シバ)れる瞳」(文春文庫)

2019-04-08 20:35:42 | 本・映画・展覧会
 早大探検部出身の作家群で最年長だと思う西木氏の本、「後輩」作家の誰かが推していたので読んでみた。と言っても後輩たちの作品とは何の関連性もない。単なるきっかけに過ぎないが、それもまた一興。

 旭川の生んだ悲劇のエース・スタルヒンが絡む表題作、「軍艦島」と言えば解る人もいるだろう長崎の端島に生まれ育った女性が、流れ者のような鉱夫と知り合って結婚し、炭鉱が斜陽となる頃に夫の故郷・岩手は八幡平の麓の山村に引っ越しての話。著者の出身地である秋田阿仁のマタギの話、タイから三陸の港町に出稼ぎに来た女性の話、計4編。

 いずれも哀しく、重苦しい読後感。世の中、やはり不幸なできごとはあるものだ。これらの作品の特徴は、最後の一作を除き綿密な下調べがされた上で書かれたそうで、作品の細部をしっかり記述することで物語のリアリティが出ているのだろう。この作品に書かれたことで、舞台となった場所に目を向ける人がいたなら著者は喜ぶのだろうか。

 2019年3月20日 通勤電車にて読了
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2019年3月21~25日 【旅行】ボルネオ島へ(3)

2019-04-08 06:58:59 | 旅行・ハイク&ウォーク
 サバ州立鉄道のわずか一区間のため、6時にホテルを出て昨日着いたTanjun Aruへ。きっぷを買おうとするが駅員いない。まあ良いかと待っていたら驚いたことに定刻に到着、ゾロゾロで乗客が降りてきて、駅員が待てと制止するので待ってたら列車はさっさと発車してしまった!駅員はまさか次の駅まで乗る客がいるなんて考えもしなかったようで。早起きしてGrab使ってきたのにどうしてくれるんだ!と怒鳴りたいが仕方ないのでスゴスゴ退散、ホテルに戻って朝食。あとは夕方の、Sembulan発に乗るしかありません。これなら昨日、乗っておけば良かった…

 気を取り直して夕方までKK(コタキナバル)市内を散策。さほど大きな中心街ではなく、ホテルから中心街の反対まで45分ほど。展望台のある丘に登り市街を眺め、観光局で明日の行き先の情報を入手し、乗船に備え船着場へ行き時刻を調べ、ショッピングモールをうろうろし…極めて普通にそしてアクティブに徘徊、今回は昼寝禁止。

 午後、サバ州立モスクまでGrabで行き見学、ちょうど礼拝のアザーンが流れており、しばらく待っていたら礼拝が始まったので最後方で静かに見学。そこから5分ほどのところにあるSembulan駅で待つこと1時間、予定通りに列車がやって来ました。あれぇ、客が乗ってる?午後にも営業列車あるのかよ!?もう何が何やら。どうやらTanjun AruとSemblanは同じ駅と見做されているのではないか。ちなみにきっぷを買おうとしたら笑いながら首を横に振られました。

 最後は機関車を兼ねたインド製(?)ディーゼルカー(冷房つき!)に乗り込み、運転士脇の最前列に陣取って数kmを乗車。Tanjun Aruで下車するのを不思議そうに見送られ(笑)、何とか乗りつぶしを達成したのでした。いやー、これ乗れなかったらもう一度KKに来なければならなかったので嬉しいよりホッとしたと言うのが正直なところでした。写真はTanjun Aru駅に停車中のディーゼルカーと、奥は観光列車「北ボルネオ鉄道」用客車(たぶん日本製)。観光列車は、この日は牽引する蒸気機関車の不調により運休でした。

 Tang Dynasty Hotel 泊
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