日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
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【本】鬼頭秀一著 「自然保護を問いなおす―環境倫理とネットワー」(ちくま新書)

2017-08-24 19:16:43 | 本・映画・展覧会
 自然保護運動に関する従来の書とは異なる構成がユニークな本だった。著者自身の意見は殆ど読み取れないが、過去のあまたの人々による労作が著者なりの観点から整理されており、成程そう言われればそんな区分けができたかと上手く丸め込まれた(失礼)気になったのだった。印象的な記述は以下の通り。

[生身の関係]
 <正業>社会的・経済的リンク
 <生活>文化的・宗教的リンク
[切り身の関係]
 <近代的生活>保護
 <近代的産業活動>収奪

この2つの関係は相対的なニュアンスを持ち、環境破壊となるすべての人間活動はこれらの何れかに属する。自然保護運動をどの観点から行っているか、その対象がどの「関係」に属すかにより、保護派の「批判」は正当なものか空論か変わる。うーん難しい。

 もう一つ、例えばカーソンの「沈黙の春」に代表される著述、或いは学術的研究の系統を整理した図は興味深く、体系的読書の手がかりとなるので(自分には珍しいことだが)コピーしておいた。

 内容柄の必然か、堅い文章でとっつき難く面白みはない。整理された内容には興味が持てるので、もう少し読者を惹きつけるユーモアやエピソードでも入っていればと思うのだが、きっとこの手の書にそんなことは許されないのだろうね。

 2017年7月31日 通勤電車にて読了
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2017年8月5日~13日 【旅行】中部太平洋慰霊の(?)旅(1)

2017-08-24 06:18:12 | 旅行・ハイク&ウォーク
 毎年1回、一週間の海外旅行に同行してくれる友人は戦史や兵器に通じている。ここ数年は戦車博物館訪問をメインテーマとした旅程を組んでいたが、今年は趣向を変えて慰霊の?旅とした。行き先は中部太平洋諸島。太平洋戦争の基地、(停)泊地のあった島々を訪ねる旅は、1日おきに飛ぶ定期便にあわせた行程となった。

 東京駅から成田空港までバスで行き、友人と合流。今回はほぼ全てユナイテッド航空(UA)便利用、幸い友人が同じ「スターアライアンス」なANAのマイレージ上級会員(SFC)であり、今回は彼のお供でラウンジ特典を享受する。UA827便(N768UA:777-200)でグアムへ飛び、直ぐに乗り換えてUA6397便(N14834:ATR42)でサイパンへ。それぞれ3時間5分、35分の飛行時間だった。サイパンも激戦地であり著名な「バンザイ・クリフ」などもあるが今回は中継地として寄るのみ。最近はすっかり日本人観光客が減り、韓国人がメインの訪問客となっているのをあちこちで感じた。そりゃーこれだけの距離なのに乗り継いでたら1日掛かっちゃうんじゃねぇ。写真は、グアム到着直前に見えた米軍艦の出航シーン。

 サイパン・SURFRIDER RESORT
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