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日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
お気軽にコメント下さい。

【写真展】川島桃香 「花葬/人間に愛されなければ、今もまだ生きていただろうか」

2025-04-17 13:00:00 | 本・映画・展覧会

 こちらは「Limelight 2024 Under30部門 グランプリ作品」だそうである。

 「本展に出展される全ての写真は、枯れてしまったユリの切り花を、様々な方法で葬る様子を記録した、ユリの花のための遺影写真である。」(本展案内より)

 こういう着眼点と言うか感性と言うか、全く自分には無いわぁ。しかもご丁寧に火葬・土葬・水葬だって。撮影のネタとしてやったのか、本当に丁寧に葬りたかったのか判らないけど。

 これがペットであれノラであれ、動物だったらこれほど違和感は感じなかったと思う。そう思うと、植物だって生きている、動物と何が違うのだと問われているような圧迫感をおぼえた。

 2025年3月31日 新宿・OM SYSTEM PLAZA Creative Wallにて

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【写真展】平良博義 「ぞめき」

2025-04-17 06:00:00 | 本・映画・展覧会

 原宿の病院へ友人のお見舞いに行ったあと、新宿まで足を伸ばして久しぶりに写真ギャラリーを訪れた。最初にオリンパス、そしてニコン。

 「Limelight 2024 Under40部門 グランプリ作品」だそうである。でも「ぞめき」って何?「阿波踊りでは祭りの前のざわめきや街を包む高揚感、また音楽にのり騒ぎ賑わうことを“ぞめき”という。」(本展告知ページより)

 たまたま知り合った踊り手との交流から深入りし、撮影を許可されたと言う間近からの撮影は、モノクロで粗い画質の仕上げも相まって迫力がある。美しいとか力強いを超えた、原始的な生命のエネルギーを感じさせるのだ。一転し、寺の葬儀での喪服で踊るシーンは、踊りをこよなく愛した故人(踊りの連の長)を弔うメンバーの気持ちが伝わってきた。

 2025年3月31日 新宿・OM SYSTEM GALLERYにて

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【本】地球の歩き方 横浜市

2025-04-15 20:00:00 | 本・映画・展覧会

 海外旅行ガイドの定番「地球の歩き方」もCovid-19渦でさっぱり売れなくなり、その代わりに色々な切り口のシリーズが登場した。その中に国内都市編があり、転居記念?に「横浜市」版(シリーズ#J16、2025~26年版)を購入してみた。ちなみに現在の出版元は「科学と学習」が懐かしい学研なんである。

 横浜と言うと普通にイメージするのはみなとみらいや横浜港あたりだが、内陸部に大きく広がっており市内の移動だけで1時間かかっても不思議はない。本書は市内を東西南北のエリアに分け、それぞれの見どころを紹介。その他にグルメ、ショップ、ナイトライフといった切り口毎に纏められたページがある。

 400ページ以上の対策であり、見どころ紹介だけは行く行かないに関わらず一通り目を通してみようと思う。そして興味を持った場所へは、小回りの利くオートバイや自転車で出かけようと思う。

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【映画】モノノ怪 第二章 火鼠

2025-04-11 06:00:00 | 本・映画・展覧会

 (第一章)「唐笠」に続く第二章が公開された。今回は鑑賞時間の都合でLIVE ZOUNDではなく通常上映。

 今回のモノノ怪は、事あればポッポッと燃え、激しく飛び交い人を焼き尽くす「火鼠(ひねずみ)」。それが大奥の人間模様に依り代を得て不可解な事件を巻き起こす。

 おどろおどろしい情念、大奥と言う組織の維持、家名や家系への執着、設定を変えればいまだ現代にも通じそうな問題と思わされるストーリー。前作にも増して華やかかつ禍々しい強烈な色使いの映像。通常上映でも相当の迫力ある音響。「二匹目のどじょう」ではなく端から計画されていた続編であろうと納得させられた。それが証拠に、本作の公開を待たずして「第三章 蛇神(へびがみ)」の制作・公開がアナウンスされているのだ。来年が待ち遠しい。

 2025年3月17日 川崎・チネチッタにて

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【映画】Flight Risk

2025-04-08 13:00:00 | 本・映画・展覧会

 航空機パニック物であれば、観に行かない手はない(実に単純)。まあストーリーは観る前から分かっているようなものだが。俳優でもあるメル・ギブソンがプロデューサーだが(エンドロールで判った)、彼自身は出演していない。

 アラスカのド田舎から、とある事件で確保した重要参考人をマイアミまで移送しなければならない事態が発生。中継地であるアンカレジまで移送を担当するのは、過去に不祥事を起こし現場から外されていた女性保安官補、現場復帰の初陣。お喋りだがビビリの重要参考人と共に、パイロットと3人で離陸したものの、お喋りかつ下品なパイロットは重要参考人を抹殺しようと目論む事件首謀者の手先だった。果たして飛行機は無事に着陸できるのか、重要参考人は無事に送致されるのか。女性保安官補の命運は。

 正直、ストーリー展開はどうでも良く、飛行機のシーンを観たかった。使用される機体はセスナ208「キャラバン」、遊覧飛行やローカル航空会社で用いられるベストセラー。機体番号「N208UU」は撮影に使用された実在の機体。エアリアルシーンはCG多様なのは仕方ないが、それでもコクピットや機内の様子、旅客機とは違い地表に近い大自然の中を飛ぶ様子など、大いに「飛びココロ」をそそられた。操作や挙動の不自然な点は、むしろ日本映画より多いかもしれないがまあいい。それにしても管制官、軽すぎるだろ(苦笑)。

 まあ良くも悪くも期待通り(予想通り)の作品だった。

 2025年3月12日 川崎・チネチッタにて

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【版画展】新版画—風景画の変遷(前期)

2025-04-08 06:00:00 | 本・映画・展覧会

 図書館へ行こうと階段を上がっていたら、本展の開催案内に気付き寄り道を。サブタイトルに「(高橋)松亭・(川瀬)巴水・(笠松)紫浪・(土屋)光逸・(石渡)江逸」とあるが、知っているのは巴水くらいか。

 見る気になったのは作品そのものと言うより、構図の取り方を知りたかったから。写真と異なりデフォルメされた部分が多いだろうが、それが逆に何を見せたいか、どこに配置するかより解りやすいのではないかと思って。

 巴水もだが、松亭や光逸の作品には見覚えあるものがあった。それにしてもどうやったら版画であんなグラデーションとか出せるんだろう。版元+絵師+彫師+摺師の四者の力それぞれが結集して、素晴らしい作品が世に出るのだと知った。そりゃ海外のコレクターに蒐集されるわけだ。

 期待以上に刺激を受け、後期展も必ず観ようと思った。

 2025年3月12日 川崎浮世絵ギャラリーにて

 

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【映画】かなさんどー

2025-03-14 06:00:00 | 本・映画・展覧会

 お笑いコンビ「ガレッジセール」のゴリ氏が、本名である照屋年之名義で監督を務めた作品で、沖縄本島に近い伊江島が舞台。タイトルは沖縄語で「愛(かな)さんどー」と書く。沖縄民謡で1998年に発表された曲が本作の基となったようだ。

 建設会社の元社長だった父(浅野忠信)が認知症に加え重度の癌で余命いくばくもないところ、元社員からの連絡でしぶしぶ帰省してきた一人娘(松田るか)。母が亡くなった前後の父の姿に反発し、見舞いにも行きたがらない。映画のシーンは、現在と過去を往き来する。母と交わした会話を思い出し、探し出した母の日記に記された、父との出会いから結婚に至る幸せな日々を読み、娘は許せなかった父を最後にきちんと看取ってやろうと決意する。思いがけない方法で…。

 冒頭に始まり度々登場する、伊江島のシンボル「タッチュー(城山)」。それ以外、伊江島ならではと言うシーンは気付かないかもしれないが、会話の中で「名護から漁船(海上タクシー)で帰ってきた」と言うのがあり、沖縄本島との距離感が判る。娘は頑なに標準語だが、他はみな島言葉、ああ久しぶりに聴きに行きたいねぇ。

 夫婦愛には色々な形があると言いたいか。親子の和解を伝えたいか。シマの人々の優しさを表したいか。観る人によって、心打たれるポイントが変わりそうな作品だなと思った。

 2025年2月28日 川崎・チネチッタにて

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【映画】犬と戦争

2025-03-13 06:00:00 | 本・映画・展覧会

 愛犬家と言うより動物保護活動家と言った方がイメージしやすい行動をしてきた山田あかね監督が、3年連続でロシア侵攻後のウクライナに通い、かの地を中心とした犬猫の保護活動状況や携わる人々の様子を伝えるルポ映画。テレビ局に企画書を出すも「時期尚早である」として断られ、映画化されたということらしい。

 テレビ局内の意見でもあったようだが、「撮るなら犬より人間(避難民とか)の姿」と思わないでもないし、「戦争のさなかにペットか」と言う意見には頷きかけてしまう。

 が、ペットを生物の種類で区別するからそう見える思えるのであって、飼ったことのある人であれば「ペットはヒトではないけれど家族も同然、避難に連れてきて当然」と思うのだろう。この食い違いの溝は、埋まることがないのではないか。

 個人的には、動物にここまで入れ込むボランティア、引受人、そして山田監督の心情は理解できないが、反対というわけでもない。こういう訴えが広く公開されるのは、決して悪いことではないと思う。さて、日本の愛護団体や愛犬家の方々はどれくらい観に行くのだろう。自分が災害や紛争等でペットと引き離されることになったらと想像を働かせることができるだろうか。

 2025年2月28日 川崎・チネチッタにて

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【写真展】黒崎宇伸 「αだから撮れた、世界が認めた夜の富山」

2025-02-21 20:00:00 | 本・映画・展覧会

 銀座のソニーでは、ギャラリーのほかショウルームの一角でも小規模な写真展を開催することがある。今日は富山エリアの夜に限定した写真展、「α」は以前ミノルタで製造していたカメラシリーズがソニーに移って販売されている。

 こういう撮り方だと、さすがデジタル一眼と悔しく思う。発色、隅々までの描写力。もちろん、撮影場所にも感心する。スマホで少しでも、こういう写真に近づけたらと志は高く持つのだ。今のところ、「デジイチ」を買うつもりはない。

 2025年2月10日 ソニーストア銀座にて

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【映像展】金子直道/シノブ・キイ/升谷絵里香 映像作品展 「この揺りかごを -If I could-」

2025-02-21 06:00:00 | 本・映画・展覧会

 写真ギャラリー巡り、品川から銀座へ。お馴染みソニーのギャラリー展示は、スチルじゃなくてムービーだ。4~6分程度の動画を一人2作ずつかな。

 映像はある意味で写真以上に、作者の意図が伝わりにくい。情報量が増えるのだから分り易いと思えそうだが、逆にこの動きが一体なんだろうと思ってしまうこともある。

 環境ビデオ的に捉えれば、要はBGV的に流して良いのであればそれで済むが、作者にはきっと何らかの意図を持って撮ったり編集しているはず。本展ではなるほどそういうことかと思える作品はなかった。ただし何となく(と言っては失礼だが)観ている分には良い作品ばかりだった。

 2025年2月10日 ソニーイメージングギャラリー銀座にて

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