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日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
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【写真展】キヤノンフォトクラブ東京第3 「それぞれの出会い」

2025-05-02 13:00:00 | 本・映画・展覧会

 キヤノンのユーザーズクラブともなれば、東京だけでも相当数がいるものだからか。それとも被写体とか何か別の切り口で分けているのか。「第3」は3軍と言う意味ではなかろう。その写真展は今回が第30回と言うことである。年2回として15年、年イチなら30年だ。さすが老舗。

 クラブの写真展は撮影者の関心対象や撮影技術が千差万別なため、観て興味を持つ持たないと言うブレが大きい。本展では、主に風景写真に関心を持って観た。「評論家」は好き勝手言えるので(笑)、個々の構図や露出など口には出さず心中で呟き続けた。

 音楽もそうだけど、人前に自分の成果をさらけ出す勇気を持っている人たちは立派だ。

 2025年4月19日 品川・キヤノンオープンギャラリー2にて

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【写真展】堤 賢悟 「ぶどうのまち」

2025-05-02 06:00:00 | 本・映画・展覧会

 写真の中の軽トラのナンバーは山梨、してみると舞台は勝沼あたりだろうか。タイトル通りぶどう栽培農家の風景光景を撮った作品展。

 みずみずしく光るぶどうの葉を強調したいのか、緑あふれる作品はどれもハレーション気味。そしてソフトフィルターを掛けているのか、ピントは合っているのにほわっとした仕上がり。農園前に佇む、お腹の大きな女性と数カ月後なのか、同じ場所で子供を抱いた母親の定点撮影は、この場所で生きてゆく人の人生を物語る。

 一方で、タイトルと展示作品の間にズレと言うか矛盾を感じた。ぶどう栽培業紹介の写真ではないから栽培の全プロセスを追う必要はないと思うが、それにしても栽培や出荷に勤しむ人々や、町の関連施設の写真が少ない。ぶどう狩りの行楽客の写真だってあって良かったのではないか。「ぶどうの町」を標榜する写真展にしては、焦点範囲が狭いのではと感じたのであった。

 2025年4月19日 品川・キヤノンオープンギャラリー1にて

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【写真展】大塚 勉 「SITE 埋立地 1971-2024」

2025-04-25 20:00:00 | 本・映画・展覧会

 作者の故郷である千葉県浦安市は、東京湾岸エリアの中でもここ数十年で最も変貌したエリアかもしれない。好漁場が埋め立てられ、TDRができ、高速道路や高架鉄道が整備され、大地震で液状化が起きた。

 過去にも発表した作品に加え、Covid-19以降に追加撮影した作品を展示。今も昔もこのエリアには詳しくないが、ふーん、こんな何にもない所だったのかと強く思った。一方で、昔と今とを可能な限り同じ場所で撮影し比較するような撮影・展示手法はほとんど取られておらず、作者はエリアには拘っているが記録資料としての拘りは薄いのかなと思った。

 興味を惹いたのは、埋め立て地にポツンと置かれたSL「5号機関車」。野晒しでされていたのではなく、保管の意思が見られたところが特に。在廊の作者に経緯をご存知か伺ったところ、TDRを運営するオリエンタルランドの前身の会社が、埋め立て地に造る遊園地(最初はTDRではなかったらしい)で走らせようと入手したのだとか。帰宅して調べたところ情報は簡単に見つかり判った経緯は、
・1921年日本車輌製
・宇都宮石材軌道→東武鉄道→鹿島参宮鉄道→オリエンタルランド→トミー(テック)→【現在】東武宇都宮線・おもちゃのまち駅東口駅前にて保存
 ちょっと、おもちゃのまち駅まで行って降りてみたくなったね。浦安時代の写真、複写させて貰えば良かった。

 2025年4月11日 四谷三丁目・ギャラリーヨクトにて

 

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【写真展】「星空フォトコンテスト2024」 &「星空フォトコンテスト2024~それぞれの宙を見上げて~」合同作品展

2025-04-25 13:00:00 | 本・映画・展覧会

 ソニーマーケティング主催「星空フォトコンテスト2024」と、ビクセン主催 第5回「星空フォトコンテスト2024~それぞれの宙を見上げて~」の合同作品展。ビクセンは天体望遠鏡や双眼鏡などの有名メーカーである。

 スペースはフロアの一角で、展示作品数も決して多くはなかったが何れも見事に星空を捉えた作品、地表を入れた星空の写真があれば、特定の天体にフォーカスして撮られた作品もある。外せないのは天の川だ。

 星空の写真を見ると、日本でもこんな星空が見えるのかと驚く。自分が矯正視力ですら運転免許レベルギリギリしかないため、いっぱいに星の瞬く夜空を眺めることはできない。こうした写真を見て、自分の見えぬ景色が実は身近にあるのだと、ちょっと口惜しく思うのだ。

 2025年4月11日 ソニーショップ銀座・αプラザにて

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【写真展】KYON.J 「SHADOW DANCE」

2025-04-25 06:00:00 | 本・映画・展覧会

 中国出身で在日歴の長い作者(KYON.Jと書いて「きょん.じぇい」と読む)の作風は、光や影を意識しているとコメントしつつもやはり素晴らしい風景写真だと思った。もちろんそれが、鮮やかな景色よりも光の強さや陰影を活かした、ひょっとしたらモノトーンで印刷した方が良いような、柔らかく抑えた色調に落ち着きや安らぎを感じられる作品群であったとしても。展示作品はどれも、かなり好みの構図や色調。

 会場を一回りして最後に、世界地図と展示作品の対比が置かれていた。これで、どこで撮った写真か解るのだが、作品付近にキャプションを入れなかったのはなぜだろう。作者にとっては、それがどこで撮ったかは本題ではないからなのだと理解したのだが。在廊の作者に訊ねてみたかったのだが、お知り合いの来場者が大勢いらっしゃり忙しそうだったので遠慮しておいた。

 2025年4月11日 銀座・Sony Imaging Galleryにて

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【写真展】Lord K2  「FIGHTING for HOPE~ムエタイの世界へのインサイト~」

2025-04-24 20:00:00 | 本・映画・展覧会

 ムエタイ(ムアイ・タイ)がどういうスポーツか、何となくなら解る人は多いのではないか。タイの国技で、ボクシングみたいなリングの上で、ボクシングのようなグラブを着け、足は裸足、そして試合は殴りだけでなく肘打ち、膝蹴り、キックあり。真空飛び膝蹴り(byキックの鬼・沢村忠)がアリかは知りません。

 そのムエタイの試合シーンだけでなく、選手の生活まで立ち入ったシーンが多く興味深い。それと、試合中に大騒ぎしている客席で激しくやり取りをしている賭博師たちの姿。タイでムエタイは貧困層のスポーツと見做されている部分があり、観客は試合賭博で、選手はまさに身一つで、それぞれ一獲千金を狙っている部分もあって、純粋なスポーツと捉えるのは難しい。

 作者が在廊していたので撮影には苦労しなかったのか尋ねたところ、足繫く通って信頼関係ができてからは何でも撮影OKになったのだと。現在はロンドン在住であり、撮影当時はどこで暮らしていたのか聞くのを忘れた。

 どのスポーツの写真でもそうだが、経験があったり観るのが競技だったり、少しでも関りがあれば写真のシーンが解るだろうし撮影の苦労も理解できよう。自分はバンコクのスタジアムで観たことがあったため、とても興味を持って作品に対峙することができた。

 2025年4月11日 銀座・キヤノンギャラリーにて

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【版画展】新版画—風景画の変遷(後期)

2025-04-22 13:00:00 | 本・映画・展覧会

 先々週に観た展覧会に入れ替えがあり、今日は後期を鑑賞。展示作品はすべて入れ替わり、見応えがある。

 (高橋)松亭・(川瀬)巴水・(笠松)紫浪・(土屋)光逸・(石渡)江逸…見てゆくと、やはり自分好みの作家作風が解ってくる。今日の感じでは、松亭が一番だったかな。そして不思議なことに、彼の作品の色使い、光の加減からは鈴木英人を連想した。それにしても描写の細かさやグラデーションの加減の見事なことよ。

 明治末期から昭和初期にかけての作品群、けっこう好みなのだと認識した。

 2025年4月日 川崎浮世絵ギャラリーにて

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【映画】1980 僕たちの光州事件[字幕]

2025-04-22 06:00:00 | 本・映画・展覧会

 韓国近代史にあって、1980年の光州事件(「5.18」と表されることもあると言う)は拭いきれない黒歴史で、国民のトラウマ的史実なのだろうなと本作を観て改めて思った。

 「タクシー運転手 約束は海を越えて」では光州の人々でなく、ソウルからやってきた運転手と外国人特派員の目を通して光州事件を描いていたが、本作では光州に住む人々を直接描いている。騒乱の中で浮かび上がる家族制度(跡取り)の問題、住民と圧政者たる軍人家族との軋轢(その子供同士のほのかな恋)で、わずか一週間の間に人々の暮らしや人生観が変わってしまう様が描かれていた。今年は事件から45年、まだ歴史の生き証人は健在だろうが、そろそろ事件風化が叫ばれていることだろう。

 それにしても韓国は不思議な国だ。民衆を虐殺(体制側からみれば暴徒鎮圧)した軍司令官が大統領まで上り詰め、退任後に訴追される。彼ばかりではない、歴代大統領がことごとく訴追される国。一昨日などは現職大統領が罷免された。悪い奴らがのし上がる国なのか、足を引っ張り合う国民性なのか。事件といい訴追問題と言い、日本はこうならないで欲しい。

 2025年4月6日 川崎・チネチッタにて

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【写真展】瓜田英司 「アタカの冬」

2025-04-18 06:00:00 | 本・映画・展覧会

 アタカとは地名でも馬名でもなく、寒立馬(かんだちめ)の放牧地を指すのだそう。そう、本展の被写体は青森県下北半島尻屋崎に残るウマである。

 1,2枚を除き撮影はすべて厳冬期、しかも雪の日が多く作者の苦労が偲ばれる。片道3時間かけて現地に通い、しまいには馬も慣れてきたのだとか。そういう環境下で撮影された写真は、厳しい気候を生き抜く逞しさに溢れている。数カットあった、世話する飼い主の姿も何だか優しく見えるから不思議。

 撮影地の尻屋崎と言えば「北限のサル」も居るのかな?野生の動物って本当に逞しいわあ。ところで何で放牧地のことをアタカって呼ぶんだろう。実はその昔、安宅(あたか)産業が所有していた土地だったりして…

 2025年3月31日 ニコンプラザ東京 THE GALLERYにて

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【写真展】紀 成道 「風と土と x elements/Earth」

2025-04-17 20:00:00 | 本・映画・展覧会

 こちらのギャラリーでも、コンクール入賞の作品展をやっていた。「第49回(2024年度)伊奈信男賞」だそうだ。

 昨年9月にも同名の展示会を見ているのだが、既視感ある作品と初見な印象の作品があった。前回あまりしっかり見なかったと言うことだろうか。

 2025年3月31日 新宿・ニコンサロンにて

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