第16回 FOCUS展すなわち、プロが選んだ有能なアマチュアの作品展とのこと。
壁に掛けられた作品は、中央の一枚(写真)を除けばあまり大きくなく、数も20に満たない。だが一点一点どれも見応えあり、時間をかけてしまった。そうしたら、傍らにいた(気付かなかった)作者に話しかけられ、色々とお話しして更に時間を費やしてしまう。楽しいひととき。このギャラリーではメインの展示場ではないせいか、一瞥して通り過ぎる人ばかりのなか珍しい観覧者だったようだ。
真四角な作品は通常サイズの作品をカットしたものだそうで、その余地があったこととカット具合の見事さに感心。そこから個々の作品の撮影コンディションや構図、さらには全体のレイアウトまで話が及び、奥深いことを教えて頂きとても勉強になるひとときだった。20年近くに渡り撮り貯めてきた作品から選別された本展、さらに新たな傑作が加わりますように。
ちなみにタイトルの意味は…「サクラを一音一語にすると「サ」+「クラ」に和語解析されます。その語源を紐解くと「サ」は「サガミ(田神)」の「サ」であり穀霊という意があり、「クラ」は神が憑りつく場所の意である「クラ(座)」と言われています。つまり「サクラ」は穀霊が鎮座する「台座」のことを指しているのです。毎年、春になると「サ神様」が「サト(里)」に降りてきて田の神・稲霊となり、「サクラ」が咲くときは、「サ神様」が降臨した証となるのだそうです。」(本展案内ページより)
2025年4月20日 新宿・OM SYSTEM PLAZA Creative Wallにて