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日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
お気軽にコメント下さい。

【写真展】佐藤岳彦  「浮遊する蛇」

2025-05-08 20:00:00 | 本・映画・展覧会

 蛇だらけ、と言うわけではないが、蛇をモチーフにした写真展と言うのは珍しく、それだけに作者は曲者なのか拘りの人なのかと構えてしまう。そもそも浮遊する蛇って何なんだ。

 暗いバックに被写体だけをしっかり撮ったと感じる作品が多く、カメラを構え集中している作者の姿が思い浮かぶ。被写体のチョイスや作図はあまり好みではなかったけれど、この拘りや集中度は凄いなと感心した。

 いつもはオリンパス→ニコンとギャラリーのハシゴをするのだけど、今日は日曜日でニコンサロンは休業。オリンパスギャラリーだけ見てライブ会場の四谷三丁目に向かった。 

 2025年4月20日 新宿・OM SYSTEM GALLERYにて

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【写真展】生井沢清  「サ神巡礼」

2025-05-08 06:00:00 | 本・映画・展覧会

 第16回 FOCUS展すなわち、プロが選んだ有能なアマチュアの作品展とのこと。

 壁に掛けられた作品は、中央の一枚(写真)を除けばあまり大きくなく、数も20に満たない。だが一点一点どれも見応えあり、時間をかけてしまった。そうしたら、傍らにいた(気付かなかった)作者に話しかけられ、色々とお話しして更に時間を費やしてしまう。楽しいひととき。このギャラリーではメインの展示場ではないせいか、一瞥して通り過ぎる人ばかりのなか珍しい観覧者だったようだ。

 真四角な作品は通常サイズの作品をカットしたものだそうで、その余地があったこととカット具合の見事さに感心。そこから個々の作品の撮影コンディションや構図、さらには全体のレイアウトまで話が及び、奥深いことを教えて頂きとても勉強になるひとときだった。20年近くに渡り撮り貯めてきた作品から選別された本展、さらに新たな傑作が加わりますように。

 ちなみにタイトルの意味は…「サクラを一音一語にすると「サ」+「クラ」に和語解析されます。その語源を紐解くと「サ」は「サガミ(田神)」の「サ」であり穀霊という意があり、「クラ」は神が憑りつく場所の意である「クラ(座)」と言われています。つまり「サクラ」は穀霊が鎮座する「台座」のことを指しているのです。毎年、春になると「サ神様」が「サト(里)」に降りてきて田の神・稲霊となり、「サクラ」が咲くときは、「サ神様」が降臨した証となるのだそうです。」(本展案内ページより)

 2025年4月20日 新宿・OM SYSTEM PLAZA Creative Wallにて

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【写真展】キヤノンバードブランチプロジェクト企画展 「きっと鳥が好きになる」

2025-05-02 20:00:00 | 本・映画・展覧会

 野鳥の写真が中心なのだけど、単に鳥の写真を並べただけではなく企業としての野鳥保護活動の紹介ビデオ、野鳥観察グッズの展示などもあり楽しい。マニアックな展示ではなく、身近な鳥を展示の最初に持ってきており、自分のようなシロートにも取っ付き易くありがたかった。

 引っ越した先の敷地内には高さ数mの木があり、窓のすぐ脇。今でも時おり鳥の影が見えることがある。会場に展示されていた巣箱を見て、自分も巣箱を掛け、窓ガラス越しに定点カメラで動画撮影を…などと空想してしまった。あと、旅行にも持って行けるコンパクトな双眼鏡が欲しいな。

 2025年4月19日 品川・キヤノンギャラリー Sにて

 

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【写真展】キヤノンフォトクラブ東京第3 「それぞれの出会い」

2025-05-02 13:00:00 | 本・映画・展覧会

 キヤノンのユーザーズクラブともなれば、東京だけでも相当数がいるものだからか。それとも被写体とか何か別の切り口で分けているのか。「第3」は3軍と言う意味ではなかろう。その写真展は今回が第30回と言うことである。年2回として15年、年イチなら30年だ。さすが老舗。

 クラブの写真展は撮影者の関心対象や撮影技術が千差万別なため、観て興味を持つ持たないと言うブレが大きい。本展では、主に風景写真に関心を持って観た。「評論家」は好き勝手言えるので(笑)、個々の構図や露出など口には出さず心中で呟き続けた。

 音楽もそうだけど、人前に自分の成果をさらけ出す勇気を持っている人たちは立派だ。

 2025年4月19日 品川・キヤノンオープンギャラリー2にて

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【写真展】堤 賢悟 「ぶどうのまち」

2025-05-02 06:00:00 | 本・映画・展覧会

 写真の中の軽トラのナンバーは山梨、してみると舞台は勝沼あたりだろうか。タイトル通りぶどう栽培農家の風景光景を撮った作品展。

 みずみずしく光るぶどうの葉を強調したいのか、緑あふれる作品はどれもハレーション気味。そしてソフトフィルターを掛けているのか、ピントは合っているのにほわっとした仕上がり。農園前に佇む、お腹の大きな女性と数カ月後なのか、同じ場所で子供を抱いた母親の定点撮影は、この場所で生きてゆく人の人生を物語る。

 一方で、タイトルと展示作品の間にズレと言うか矛盾を感じた。ぶどう栽培業紹介の写真ではないから栽培の全プロセスを追う必要はないと思うが、それにしても栽培や出荷に勤しむ人々や、町の関連施設の写真が少ない。ぶどう狩りの行楽客の写真だってあって良かったのではないか。「ぶどうの町」を標榜する写真展にしては、焦点範囲が狭いのではと感じたのであった。

 2025年4月19日 品川・キヤノンオープンギャラリー1にて

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【写真展】大塚 勉 「SITE 埋立地 1971-2024」

2025-04-25 20:00:00 | 本・映画・展覧会

 作者の故郷である千葉県浦安市は、東京湾岸エリアの中でもここ数十年で最も変貌したエリアかもしれない。好漁場が埋め立てられ、TDRができ、高速道路や高架鉄道が整備され、大地震で液状化が起きた。

 過去にも発表した作品に加え、Covid-19以降に追加撮影した作品を展示。今も昔もこのエリアには詳しくないが、ふーん、こんな何にもない所だったのかと強く思った。一方で、昔と今とを可能な限り同じ場所で撮影し比較するような撮影・展示手法はほとんど取られておらず、作者はエリアには拘っているが記録資料としての拘りは薄いのかなと思った。

 興味を惹いたのは、埋め立て地にポツンと置かれたSL「5号機関車」。野晒しでされていたのではなく、保管の意思が見られたところが特に。在廊の作者に経緯をご存知か伺ったところ、TDRを運営するオリエンタルランドの前身の会社が、埋め立て地に造る遊園地(最初はTDRではなかったらしい)で走らせようと入手したのだとか。帰宅して調べたところ情報は簡単に見つかり判った経緯は、
・1921年日本車輌製
・宇都宮石材軌道→東武鉄道→鹿島参宮鉄道→オリエンタルランド→トミー(テック)→【現在】東武宇都宮線・おもちゃのまち駅東口駅前にて保存
 ちょっと、おもちゃのまち駅まで行って降りてみたくなったね。浦安時代の写真、複写させて貰えば良かった。

 2025年4月11日 四谷三丁目・ギャラリーヨクトにて

 

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【写真展】「星空フォトコンテスト2024」 &「星空フォトコンテスト2024~それぞれの宙を見上げて~」合同作品展

2025-04-25 13:00:00 | 本・映画・展覧会

 ソニーマーケティング主催「星空フォトコンテスト2024」と、ビクセン主催 第5回「星空フォトコンテスト2024~それぞれの宙を見上げて~」の合同作品展。ビクセンは天体望遠鏡や双眼鏡などの有名メーカーである。

 スペースはフロアの一角で、展示作品数も決して多くはなかったが何れも見事に星空を捉えた作品、地表を入れた星空の写真があれば、特定の天体にフォーカスして撮られた作品もある。外せないのは天の川だ。

 星空の写真を見ると、日本でもこんな星空が見えるのかと驚く。自分が矯正視力ですら運転免許レベルギリギリしかないため、いっぱいに星の瞬く夜空を眺めることはできない。こうした写真を見て、自分の見えぬ景色が実は身近にあるのだと、ちょっと口惜しく思うのだ。

 2025年4月11日 ソニーショップ銀座・αプラザにて

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【写真展】KYON.J 「SHADOW DANCE」

2025-04-25 06:00:00 | 本・映画・展覧会

 中国出身で在日歴の長い作者(KYON.Jと書いて「きょん.じぇい」と読む)の作風は、光や影を意識しているとコメントしつつもやはり素晴らしい風景写真だと思った。もちろんそれが、鮮やかな景色よりも光の強さや陰影を活かした、ひょっとしたらモノトーンで印刷した方が良いような、柔らかく抑えた色調に落ち着きや安らぎを感じられる作品群であったとしても。展示作品はどれも、かなり好みの構図や色調。

 会場を一回りして最後に、世界地図と展示作品の対比が置かれていた。これで、どこで撮った写真か解るのだが、作品付近にキャプションを入れなかったのはなぜだろう。作者にとっては、それがどこで撮ったかは本題ではないからなのだと理解したのだが。在廊の作者に訊ねてみたかったのだが、お知り合いの来場者が大勢いらっしゃり忙しそうだったので遠慮しておいた。

 2025年4月11日 銀座・Sony Imaging Galleryにて

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【写真展】Lord K2  「FIGHTING for HOPE~ムエタイの世界へのインサイト~」

2025-04-24 20:00:00 | 本・映画・展覧会

 ムエタイ(ムアイ・タイ)がどういうスポーツか、何となくなら解る人は多いのではないか。タイの国技で、ボクシングみたいなリングの上で、ボクシングのようなグラブを着け、足は裸足、そして試合は殴りだけでなく肘打ち、膝蹴り、キックあり。真空飛び膝蹴り(byキックの鬼・沢村忠)がアリかは知りません。

 そのムエタイの試合シーンだけでなく、選手の生活まで立ち入ったシーンが多く興味深い。それと、試合中に大騒ぎしている客席で激しくやり取りをしている賭博師たちの姿。タイでムエタイは貧困層のスポーツと見做されている部分があり、観客は試合賭博で、選手はまさに身一つで、それぞれ一獲千金を狙っている部分もあって、純粋なスポーツと捉えるのは難しい。

 作者が在廊していたので撮影には苦労しなかったのか尋ねたところ、足繫く通って信頼関係ができてからは何でも撮影OKになったのだと。現在はロンドン在住であり、撮影当時はどこで暮らしていたのか聞くのを忘れた。

 どのスポーツの写真でもそうだが、経験があったり観るのが競技だったり、少しでも関りがあれば写真のシーンが解るだろうし撮影の苦労も理解できよう。自分はバンコクのスタジアムで観たことがあったため、とても興味を持って作品に対峙することができた。

 2025年4月11日 銀座・キヤノンギャラリーにて

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【版画展】新版画—風景画の変遷(後期)

2025-04-22 13:00:00 | 本・映画・展覧会

 先々週に観た展覧会に入れ替えがあり、今日は後期を鑑賞。展示作品はすべて入れ替わり、見応えがある。

 (高橋)松亭・(川瀬)巴水・(笠松)紫浪・(土屋)光逸・(石渡)江逸…見てゆくと、やはり自分好みの作家作風が解ってくる。今日の感じでは、松亭が一番だったかな。そして不思議なことに、彼の作品の色使い、光の加減からは鈴木英人を連想した。それにしても描写の細かさやグラデーションの加減の見事なことよ。

 明治末期から昭和初期にかけての作品群、けっこう好みなのだと認識した。

 2025年4月日 川崎浮世絵ギャラリーにて

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