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日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
お気軽にコメント下さい。

【写真展】中嶋勇樹 「おきふし」

2025-07-25 06:00:00 | 本・映画・展覧会

 「おきふし」とは「起きたり臥したり」と言うこと、転じて何気ない日常の風景と言う意味だと、会場にいた作者から伺った。

 何年も続けているテーマで、住んでいる板橋区周辺から始まったものが今は埼玉辺りで撮っていると言う。本展で展示された作品も、秩父に近いエリアだったりと。

 作者の目は日常の風景と言いながらも過去の人々の往来や出入り、信仰の痕跡を意識しておいることが構図から伺える。それをあからさまにフィーチャーせず構図に組み込んでいるところが「おきふし」なのか。なかなか奥が深かった。

 2025年7月11日 四谷三丁目・ギャラリーヨクトにて

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【写真展】新井靖雄 「雪の屋久島」

2025-07-24 20:00:00 | 本・映画・展覧会

 鹿児島の南に浮かぶ屋久島に雪が降ることは、知らない人もいるだろう。知ってる人にも知らない人でも驚きで観られる、モノクロ作品で纏められた展示会。

 計13年も、最大80kgの機材と共に冬の屋久島(主に宮之浦岳周辺だろう)に山籠もりしたと言う著者。会場のあいさつ文は手書きの大きな文字で、それだけでも作品のよう。作品ごとに掛けられた題名の文字も手書き。

 見事の雪景色もあれば、説明が無ければ何を撮ったか解らないような作品もある。観て直ぐに解るものばかりが風物ではないと、作者に教えられた気がした。

 2025年7月11日 新宿・ニコンサロンにて

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【写真展】小林 淳 「GIFU NIGHTTIME GLOW」

2025-07-24 06:00:00 | 本・映画・展覧会

 「THE GALLERY セレクション展」と名付けられた展示会、本展では作者が岐阜のあちこちの夜景を撮った作品を展示。ネットでバズったらしい、月をバックに見上げた岐阜城のアップや、雪の夜の白川郷、長良川の鵜飼いなど。ひょっとしたら、観光ポスターとかに採用されているのかもしれない。

 綺麗だなから一歩踏み込んで、観た人間が現地に行ってみたいと思ったり、自分もこういう写真を撮ってみたいとまで思わせる、そんな力が本展の作品にはあるように感じた。

 2025年7月11日 新宿・ニコンプラザ東京 THE GALLERYにて

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【写真展】中藤毅彦 「LA & SF THE SOUL OF THE WEST」

2025-07-23 20:00:00 | 本・映画・展覧会

 展覧会の本人コメントにあるように、古き良き'60年代アメリカンテイストをLA(ロスアンゼルス)とSF(サンフランシスコ)に求め撮影した作品展。モノクロで粒子の粗い仕上げにしている時点で時代を感じさせる。

 狙い通りの作品なのではないかと思う。なので逆に言えば、人物写真では風貌にしろ表情にしろどこかで見たような人々ばかりであり、意外性には乏しい。時代の再現性においては、見事だと埋まった。

 2025年7月11日 新宿・OM SYSTEM GALLERYにて

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【写真展】加藤加奈子 「いろどる わたしのきものに、まつわる人々~序章~」

2025-07-23 06:00:00 | 本・映画・展覧会

 第17回FOCUS展と銘打たれた本展、「『「FOCUS展』はOM SYSTEMプロ会員(OMPS 会員)からの推薦に基づき、OM SYSTEMカメラを使って表現力、創造性に富んだ作品を生み出すフォトグラファーに展示の機会を提供する企画です」だそうで、要は見どころあるカメラマンに発表の場を与えようってことだろうか。

 職人の作業風景を撮るのは、相手に存在を忘れられるくらい自然に佇んで待機し、しかしこれはと言う瞬間スパッとシャッターを押せるくらい近くにいなければならない、難しいことだと思う。撮影対象に信頼され、仕事場に入れてもらわなければ話にならないのだから、撮影以前のプロセスの大変さが知れる。本展では、写真自体にも感心したが、そこまでのプロセスを思いなお感心した。タイトルに序章とあるからには、きっといずれまた発表される続章の構想があるのだろう。

 2025年7月11日 新宿・OM SYSTEM Creative Wallにて

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【映画】LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族

2025-07-17 20:00:00 | 本・映画・展覧会

 わずか10分のインターバルで、本日2作目の鑑賞へ…

 長年続いているシリーズほど、役者の交代や新たなストーリー展開が難しい。本作もまた然り、それでも上手くやっている方か。

 ルパン一味(プラスお馴染み銭形警部)が辿り着いたのは、「バミューダトライアングル」にある地図にない島。ここに眠るであろう莫大なお宝を求め、不老不死かつ驚異的な身体能力を持つ敵と対峙する一味。果たしてお宝は手に入るのか?

 ストーリーはさておき(良いのかそれで?)、やはりキャラクターデザインの変化が気になった。と言うかこれまでアニメシリーズが可愛く描かれ過ぎており、本作は故モンキー・パンチ氏の原作に近づいただけなのだが。なので原作尊重派には支持されるハードボイルドタッチだと思う。とは言え、銭形警部が「とっつぁん」のかけらもない超イケオジ過ぎて。どこか抜けてて憎めないスキがないのは残念。声優陣はアニメシリーズでも前から変わっており、それが板についてきたと評価すれば良いのか。

 久しぶりに観たルパンシリーズ、色々な面で時の流れを感じさせられた。

 2025年7月4日 川崎・チネチッタにて

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【映画】海がきこえる

2025-07-17 06:00:00 | 本・映画・展覧会

 今や作品公開すればヒット間違いなし、のジブリ映画だが、自分は熱烈と言うほどのファンではないし、全作品を観ているわけでもない。経緯は判らないが1993年公開の本作がリバイバル上映されることとなり、観た記憶がないので劇場へ。

 一目見てジブリ作品と判るキャラクターデザインだが、中身には何となく違和感を感じた。エンドロールを見て納得、プロデューサー鈴木敏夫の名前はあるが、高畑さんや「パヤオ」宮崎駿や「ゴローさん」宮崎吾郎の名前はない。それも道理、後で調べて知ったところでは、「ポスト宮崎」を見据え、敢えて彼ら抜きで制作したらしいと。

 作品の舞台は高知市、そうはっきりしているのもジブリ作品では珍しい。東京から転入してきた女子高生をめぐるひと騒動はありきたりなストーリーではあるが、曖昧なまま何となく過ぎてしまう時間の描き方がよりリアルを感じさせた。もどかしく白黒はっきりさせろと思うのは良くないのだろう。まとまりが無いようで、でも主人公たちの今後に期待してしまう終わり方を上手いとみるか、フラストレーションが溜まると思うか。観る時期(歳)によって受け止め方が違う気がした。

 2025年7月4日 川崎・チネチッタにて

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【写真展】林 響太朗 「ほがらかに。」

2025-07-16 20:00:00 | 本・映画・展覧会

 写真展名は作者自身の名前の一文字から名付けたと言う。会場は3コーナーに分かれるが、最初の布地プリントされた涼やかな空間はいかにもと言う印象を受ける。だが最も広いコーナーは真っ暗な室内に屹立する、モニタを設置した柱の群れ。そこに静止画、動画の作品が次々と展示される様はほがらかと言う感じではなかった(写真右)。

 展示作品は確かに写真と動画だが、展示手法を含めるとアートと言う印象が強く、むしろ展示方法の印象の方が強かった。

 2025年7月4日 品川・キヤノンギャラリーSにて

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【写真展】キヤノン マンスリーフォトコンテスト2024 優秀作品展

2025-07-16 06:00:00 | 本・映画・展覧会

 さまざまなカメラマンがいろいろな被写体を捉えた作品の集合である写真展は、作品を観ること自体が勉強になるのだが、今回は審査員コメントに感じる物が多かった。以下、抜粋を。

GOTO AKI氏:
「いい写真、感動する写真に正解はありませんが、『技術面』と『表現面』のバランスが重要です。」

上田優紀氏:
「なぜこの風景を撮ったのか、自分がどこに惹かれたのかを、しっかりコメントで伝えるようにしましょう。」

ルーク・オザワ氏:
「一期一会のチャンスをいかに仕留めるか。そのためには、ある程度の経験と計算が求められます。」

 聞くは易し、実践は難し。普段から気にはしているのだけど。

 2025年7月4日 品川・キヤノンオープンギャラリー2にて

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【写真展】富山治夫 「OUR DAY」

2025-07-15 20:00:00 | 本・映画・展覧会

 「本展は、キヤノンフォトコレクションとして収蔵する作品の中から、写真家 富山治夫氏の作品を展示する写真展です。1964年から始まった雑誌掲載の人気連載企画「現代語感」より1997年以降に撮影されたカラー作品計27点を展示します。」(展示会案内より)

 なぜ今のタイミングで2016年に亡くなった作者の展示会をやるのかな、命日は10月なんだけど。

 「現代語感」と言う企画の通り、発表当時は世相を表す作品だったのだと思う。」だが今ポンと作品を展示されても、それがどこを写したかは判っても何を映したのかは解らない。この手の写真には間違いなく旬があり、そこを過ぎれば言葉で補う必要がある。それを野暮と思うか、不親切と感じるか。

 2025年7月4日 品川・キヤノンオープンギャラリー1にて

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