「おきふし」とは「起きたり臥したり」と言うこと、転じて何気ない日常の風景と言う意味だと、会場にいた作者から伺った。
何年も続けているテーマで、住んでいる板橋区周辺から始まったものが今は埼玉辺りで撮っていると言う。本展で展示された作品も、秩父に近いエリアだったりと。
作者の目は日常の風景と言いながらも過去の人々の往来や出入り、信仰の痕跡を意識しておいることが構図から伺える。それをあからさまにフィーチャーせず構図に組み込んでいるところが「おきふし」なのか。なかなか奥が深かった。
2025年7月11日 四谷三丁目・ギャラリーヨクトにて