1年近く前に「Part4」を観たが、その続編。と言っても作品に連続性はなく、前回を観ていなければ楽しめないなんてことはない。
でもペットの写真は特に私的な思いで撮ることが多いだろうから(特に自分の飼っているコは)、観て可愛いね、面白い行動だねとは思えても作者の思いの深さまで共感できるとは思えない。そして時には「この犬がどうしたの?」「この猫の何が面白いの?」と感じて作品もあるのは、自分がペットを飼っていないからだろうか。
2025年7月4日 銀座・ソニーイメージングギャラリーにて
1年近く前に「Part4」を観たが、その続編。と言っても作品に連続性はなく、前回を観ていなければ楽しめないなんてことはない。
でもペットの写真は特に私的な思いで撮ることが多いだろうから(特に自分の飼っているコは)、観て可愛いね、面白い行動だねとは思えても作者の思いの深さまで共感できるとは思えない。そして時には「この犬がどうしたの?」「この猫の何が面白いの?」と感じて作品もあるのは、自分がペットを飼っていないからだろうか。
2025年7月4日 銀座・ソニーイメージングギャラリーにて
今日も電車で、都内へお出かけ。炎天下の歩道歩きが辛いけど、写真ギャラリー回ります。今日のルートは有楽町→品川。
本展は、Covid-19以前は別のギャラリーでやっていたらしい、作者の恒例イベントということだった。国内での撮影作品に拘ったシリーズと言うことで、見ればこんな鳥も日本で見られるのかと思う。野鳥の名前を殆ど知らないため、作品の被写体で名前を言えたのは1/5くらいだったか。それにしても望遠レンズで大伸ばしにしてもこれだけ精密な描写が再現できるのかと、機材の性能に感心する。
こういう展示会を見ると、バードウォッチング用の双眼鏡が欲しくなっちゃうな。
2025年7月4日 キヤノンギャラリー銀座にて
TVシリーズを観ていたので劇場版も観ることにした本作、可愛い女の子が主人公ではないがれっきとした京アニ作品である。
本作の主人公は、シリーズの登場人物中いちばん幼いカンナ。幼いが彼女もまた、ドラゴンである。人間である「コバヤシ」と過ごすうちに人間の感情を身に付けてゆく彼女と、ドラゴンらしく力のみに存在価値を見出し、親子の情愛などない父親との葛藤が本作のテーマ。以前に比べニュースになることが多いのか、我が子に対するネグレクトが増えている(相対的に、親がガキっぽいまま)日本社会の批判か。
2025年6月30日 川崎・チネチッタにて
怒涛の6月も最終日、今日はのんびり映画を観に行くことにした。先月も月末に1本だけ、ここのところ映画が縁遠い。
F1=フォーミュラワンへの興味を失ってから久しい。関心があったのは御多分に漏れず、セナ、プロストせいぜいシューマッハまで。その頃とて毎戦しっかりフォローしていたわけではない。そもそもサーキットのレースにあまり興味がないし。、更にフォーミュラカーとなれば。
とは言え世の中、F1がモータースポーツの最高峰と捉える向きは多そう。それは映画の製作本数にも現れる。インディカーやハコのレースをテーマにした映画など、まず観たことがない。そのF1を舞台とした映画は走行シーンがどんどん精巧化し、新作ごとに「史上最高の臨場感」と喧伝される。しかし、本作こそは期待できるのではないか。
監督:ジョセフ・コシンスキー監督
プロデューサー:ジェリー・ブラッカイマー
そう、トム・クルーズ主演の「トップガン マーヴェリック」の製作陣なんである。あの迫力映像を、地上版で!
そう見ると、本作の展開は「マーヴェリック」に似て思える。複雑な過去を抱えたベテランと生意気な若者の対立、ベテランの思慮に満ちた行動にいつしか纏まってゆくチームメンバー、態度を変えてゆく若者。ちょっとした大人の恋模様。本作ではそれに、現代F1のピットワークシーンがふんだんに取り込まれ、浦島太郎なオジサンは目を見張るのだった。
華やかなF1界の裏でいかにもありそうな話もあれば、幾ら何でもそこまではないだろうと思われるネタ。細かいことは飛ばして、「地上のドッグファイト」シーンは面白い。「マーヴェリック」同様、IMAXで観ればなお良かったか。理屈抜きで愉しむ映画だと思った。
2025年6月30日 川崎・チネチッタにて
追伸
過去映像のF1マシンとか、当時のサウンドとかが懐かしく、TV中継のテーマ曲「TRUTH」が脳内再生されるのであった。
前作「バッタを倒しにアフリカへの続編。ご存知ない方に改めて書いておくと、主にアフリカで時おり大発生し農作物などを食い荒らし大損害を与える「蝗害(こうがい)」を引き起こす「サバクトビバッタ」の生態研究を続ける日本人研究者が著者である。
前作ではこれまでの研究内容やその手法についてユーモアを交えながら書いていた一方で、きちんとした論文発表を行って世間に認められていない弱みがあった。本作では研究内容の記述をパワーアップさせただけでなく、いよいよその成果を世に問い、世界的に認められるまでを書いており大団円的。
内容が興味深いのはもちろんだが、それだけだと「面白いが所詮は柳の下のドジョウ」と評価されかねない。終章で研究者の置かれている立場、論文発表の方法、そして実際に執筆、応募して承認、さらに内外での受賞エピソードを加え、大著ではあるが飽きずに読ませる。面白おかしく書いているが、実際にはどれほど苦労されたことだろう。「プロジェクトx」ものだ。
ところで今年に入り、著しくメガネの度が合わなくなり本を読むのが辛くなっている。きちんと度数を現状に調整し、もう少し本を読まなければと思うのだがなかなか踏み切れないでいる。
2025年6月20日 実家より戻る電車にて読了
「この作品は、2018年から2025年にかけて沖縄本島・奄美大島で撮影した、ザトウクジラたちの記録である。」(本展案内ページより)
と言うことで、ザトウクジラの写真展。シュノーケリングしながら撮った写真ばかりなので、迫力あるブリーチングの写真などはないが、海中を漂うかのゆったりした姿が難点も見られた。
この手の写真だと次にクジラの保護とかってメッセ―ジが出てきそうだが、作者はそこまで言ってはおらず、ただ純粋に、クジラの姿を表現するに留めていたようなのがかえって印象的だった。
2025年6月12日 キヤノンギャラリー銀座にて
【トリビュート作品出展作家22名(敬称略、五十音順)】
青木雄介、いでひとみ、井上嘉代子、今浦友喜、喜多規子、木村琢磨、
くにまさひろし、清水哲朗、菅原貴徳、清家道子、高橋良典、高山はるか、
田中 博、中井憲吾、秦 達夫、福田健太郎、古川隆史、前山和敏、
松本 宏、宮本 至、山岸 伸、山本達哉
2023年に63歳の若さで亡くなった写真家のトリビュート作品展、作者の選定基準は「彼の知己であったこと」「オリンパス機材を使用していること」らしい。展示会名は萩原氏が生前に構想していた、長野・志賀高原が中心の作品群のイメージだそうだが、出展されているトリビュート作品すべてが同所で撮られたわけではない。
参加したカメラマンたちは「萩原氏なら、こう撮っただろう」とか「こういう作品を好んだろう」と出典作をセレクトしたのだろうか。メーカー企画展とは言え多くの出展者がいることに、故人の功績を感じた。合掌。
2025年5月30日 新宿・OM SYSTEM GALLERY及びクリエイティブウォール/クリエイティブビジョン
隣り合った展示スペースのどちらも、女性カメラマンの作品展。どちらも日常系と言うか、身近なシーンを作者が捕えた作品。対照的なのは、本展は柔らか目のカラー作品が並んでいるところか。
見ていると「考えるな、感じろ」(ブルース・リー)と言う言葉が浮かんできた。どうにも小難しく、構図や撮影技法ばかりに意識が向かってしまっているのではないか。それ以前に作品を離れた場所から見て、何か(気ではないが)感じるところがあるのではないか。
そう思って視野を広くしたつもりでも、やはり引っ掛かるものはなかった。
2025年5月30日 新宿・ニコンプラザ東京 THE GALLERYにて
インバウンド観光客でごった返す銀座4丁目交差点を後に地下鉄に乗り、新宿へ移動した。
モノクロームで纏められた、作者が家の近所を散歩した時に撮ったと言う作品が並ぶ。そういう撮り方だと作品は植物があったり広告看板があったり朽ちかけた人形があったりと散漫なモチーフになってしまいそうだが、本展の作品は自然風景の範囲に留められている気がして、作者の集中度が窺えたようだった。
とは言え、やはり観るのが苦手なジャンルには違いなかった。
2025年5月30日 新宿・ニコンサロンにて
本展はSDG'sと連携しているようで、意地悪く言えば「意識高い」作品が並んでいるということだな。
各作者が抱えている問題意識が作品から伝わって来るか、コンテストであればわかりやすい作品が求められ、入賞するものではないのか。そういう作品ばかりでないことは、見ていて退屈に思う瞬間もあったが、作品の幅を広げより多くの視点から見られる(評価を受ける)ことになるだろうか、良いのではないかと思う。
2025年5月30日 ソニーイメージングギャラリー 銀座にて