カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

【インドの人々】 ~ ダラムサラ① ~ 

2006年08月13日 20時56分59秒 | 北インド / NOUTH INDIA
インドへ行った人なら知っていると思うが、
至る所にバクシーシ(喜捨)を求める人々がいる。

   平たく言えば「お金ちょうだい。」
   と言って手を出してくる人々の事。  

それは、子供から老人まで・・・。
赤ん坊を抱えた母親らしき人(借り物の赤ん坊もいる)や、
身体に障害を抱えた人々・・・。

寺院やホテルの前、駅やバススタンド、
ショッピングセンターやレストランの前、
果ては信号待ちのリクシャーにも寄って来る。

いろんな考え方があると思うが、
私はバクシーシは一切やらない事に決めている。
今まで一度もお金を渡した事はない。

          

この男は大道芸人(ストリート・ミュージシャン)である。
ダラムサラからバグス村へ続く路上にいた。
人が通ると演奏を始める。

こういった人々を「テイのよい乞食」と
呼ぶ人もいると思う。
確かにこういうパフォーマーの中には、
音楽とは言えないヒドイ音で太鼓をたたいたり笛を吹き、
お金を要求する人々もいる。

私もいつもは無視して通り過ぎるのだが、
それほど人相も身なりも悪くなかったし、
なかなかいい音を奏でていたので立ち止まった。
そして、男にヒンディー語で話しかけた。

   私:「その楽器は何と言うの?」
     男:「サーランギー。」

私の知ってるサーランギーとは、
ちょっと違うような気はしたが・・・。

   私:「写真を撮ってもいいかな?」
     男:「OK。」

良かった・・・ヒンディー語が伝わって。
 (今回の旅は3月に習ったヒンディー語の成果を
  確かめる旅でもあった。)

演奏代とモデル代として、
お金を入れる皿の上に10Rs札を置くと、
男は「タンキュー。」(Thank you) と言って笑った。

少ないからもっとくれとは言わなかったので、
やはり大道芸人だったのだ、と思った。

◆豆知識◆

サーランギ:もともとはラジャスタン地方の楽器。
       木をくりぬいたボディに3本の弦があり弓で弾く。
       100音の響きと言う意味。
コメント (2)
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