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中学古典問題はこう解く!すぐに役立つ実践的テクニック⑸―番外編2―

2022年07月26日 | 【海外校 東南アジア地区】

こんにちは駿台シンガポールです。

 夏休みを目前にひかえ、多くの皆さんは受験モードに切り替わり、日々学習に取り組んでいることと思います。夏休みをどう過ごすか。それは受験生にとってかなり重要なことです。更なるステップアップを目指す人、弱点の克服に取り組む人、皆それぞれの目標を持って夏をむかえることと思いますが、そんな中で古文を何とかしたいと考えている人も少なくはないでしょう。

 そこで今回はそんな皆さんにむけて入試古文に関する情報をお届けしたいと思います。今回は前回ご紹介した早慶附属校に続き、MARCH附属校に注目し、その大まかな傾向をお伝えします。

 

 まずは次の表を見てください。

 以上は、2020年度の古文出題状況と内容等をまとめたものです。

まず「出題校」ですが「古文」として大問を設けて出題している高校は表の「〇」がついている高校になります。これを見るとMARCH附属校で古文の出題があるのは、青山学院と中大杉並のみとなっています。早慶付属や都立高校のような現古融合文の出題もみられません。

そこで今回は青山学院中大杉並に絞って問題傾向をお伝えします。

1.青山学院

 出題数は毎年10問で、出典は『宇治拾遺物語』といった鎌倉期の説話から。『平治物語』といった軍記物、『西山物語』といった江戸期の読本と多岐にわたっています。

 出題内容は、まず多く本文内容に関するもので、前後の記述で答えを出せる比較的簡単なものもあれば、全体把握、登場人物の心情把握や行動理由といった、ある程度しっかりとした読解が求められるものもあります。また、2018年、2020年では空欄補充問題も出題されており、それらに対応するには内容把握は勿論のこと、古語の接続詞の知識も必要となります。

 つぎに多いのは訳に関する問題で、ここでは基本的な古語単語の知識や、「いかで」や「な~そ」といった副詞の知識も必要となります。

 全体的には“しっかりとした古文の問題”という印象で、早慶附属校と比較しても全く遜色なく、むしろ年度によっては難易度が高いかもしれません。

対策としては、ただ問題を解いて古文の文章に慣れるといったものではなく、高1レベルの基本的な古語単語や副詞・接続詞・頻出する助動詞といった文法知識も付けておく必要があるでしょう。

 

2.中大杉並

 出題数は5問前後とそう多くはなく、全体的に基本的な読解を求める内容となっています。顕著な傾向としては会話部分の特定問題が出題されます。予め会話部の終わりが示されており、その最初の箇所を特定するといった問題ですが、あまり長い会話文ではないため、それほど難易度が高いものではありません。ですが、会話文が1文ということはないので、どこから会話がはじまるかを丁寧に探る必要があります。

 また、指示語の特定や主語特定以外の人物特定問題(同一人物特定)といった問題もあり、それらの問題も上記の会話文問題同様、丁寧に読むことが求められます。

 対策としては、普段の読解演習から人物の言動には注意を払うことが重要でしょう。特に、動詞の命令形や意思・推量などを表す助動詞「む」といった会話部でよく使われる語の知識をつけたり、地の文の人物の動作に関わる描写を読み解く練習をしたりすることが重要だと思われます。

いかがだったでしょうか?

 駿台海外校の各校舎では受験に役立つ様々なテクニックと知識を持ったプロ講師がみなさんをお持ちしています。もし受験勉強や学校の勉強に不安があればどんな些細なことでもかまいませんのでお気軽にご連絡ください。一緒にその悩みを解決していきましょう!

駿台シンガポール校M.K

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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