こんにちは。駿台ミシガンです。
前回、酸素(oxygen)の話をしました。oxy(acid, 酸)のgen(もと)と言いながら、実は酸の素ではないという話です。
今回はよく似た言葉、oxymoronについてです。日本語では撞着語法などと言われる修辞法で、反対の意味の言葉をあえて重ねて表現効果を狙う言い回しです。
英語:Open Secret, Small Crowd, Cruel Kindness, Sound of Silence, Original Copy などなど
日本語:負けるが勝ち、急がば回れ、えもいわれぬ(と言っている)、嬉しい悲鳴 などなど
実はこのoxymoronという言葉、「oxy(酸 → 鋭い)+moron(愚か者)」という構成をしていて、「賢い愚か者」という意味なんです。つまり、この言葉自体がoxymoronだというわけです。「無知の知」(ソクラテス)、「賢愚」(百喩経)なんていう言葉と近い意味合いでしょうか。
Oxygen is not oxy-gen, but oxymoron is an oxymoron. というわけです。
駿台ミシガン国際学院(HO)