《あの絵を見給え、幹が垂直で、上が傘のように開いてターナーの画にありそうだね》
《どうです教頭、これからあの島をターナー島と名づけようじゃありませんか》
~夏目漱石「坊っちゃん」より
英国絵画の巨匠ターナーの作品には松を描いたものがいくつかあります。
「坊っちゃん」の文中で述べられた松の有力候補が「チャイルド・ハロルドの巡礼-イタリア」の松です。
夏目漱石は1900年10月から2年間のロンドン留学中にたびたび市内の美術館を訪れていました。
漱石も見ていたこのターナーの作品を、現在、上野・東京都美術館「ターナー展」(12/18迄)で見ることができます。
(wyn)