【ばっかり食べ】という言葉がふと浮かびました。「片付け食い」が正式な呼称のようですが、主食・副食を適宜交互に摂取することなく、片方ばかりを食べていくことを指します。
このことによって生まれる弊害の一つに、味覚的調整力が失われていくことがあります。やがて、それが食するジャンルの偏り→栄養摂取の偏りにつながっていくきっかけとなるようです。
今、「グローバル」を意識した教育が注目されています。それは、「日本(語)」しか知らないという育ち方に、「外国(語)」を取り入れることを勧める考えです。しかし、だからといって、「外国(語)」だけを食べ続けること、さらには、「外国(語)」の一つである「英語」だけを取り続けていくことは、本当の意味でのグローバル的「センス」の欠如につながるのではないか、と思うのです。
先日、英語だけの学部の先生とお話しする機会がありました。
「一つ大きな弱点があるんです。日本語力が・・・。期待されているお蔭で、就職はいいですよ。でもね、企業にも、どうやらばれてきました・・・。」
「グローバル」をうたうその中身が、【ばっかり食べ】ではないか、それを見極めることも大切ではないかと思うのです。
(Nas)