来春に試験が行われる医・薬を除き、慶應義塾の帰国入試が終わりました。
終わってみて感じるのは、文学部・商学部の二次通過率が非常に高まっているということです。
特に文学部は60%台にまで絞り込まれた年もあり、二次選考が厳しい、というイメージがありましたが、今年は、駿台生だけでなく、全体でもほとんど合格する結果となりました。
「なぁ~んだ、みんな受かってるじゃない!。」
ホッとしたと同時に、何か物足りないような感想もありました。
厳しい年と、そうでない年の差には、学部の方針の違いに原因があったりしますが、入試制度の変更にも理由がありそうです。
それは、2009年度と昨年の2010年度以降の入試の大きな違い。法学部の合格発表が文・商・経済・理工より早くなったことです。
法学部合格者が併願している文や商の二次試験を棄権するようになったことです。競争率が下がり合格率が上がる傾向となりました。
一方、今年の法学部は近年にない結果となりました。
一次が緩く、二次が厳しい。
駿台は合格者の70%を占めましたが、それらのデータから学ぶことは多そうです。
もっとも、今年の結果は来年を保証するものではありません。だから、万全の準備をすることが大切であることには変わりはありません。(Nas)