むさしの墨友会

現代書道の父、比田井天来先生の門流である桑原翆邦先生の門人の吉野大巨先生を師として、書を愛好する仲間の会です。

王と玉の違い

2013-07-21 | 書道

先日のお稽古場で何かの話から、王と玉の違いがでました。

先生は早速、書物を開きご説明いただきました。

 

 

朱〇で囲んだように、どちらも同じように思えます。

説明では、玉は横三本を並行(等間隔)に書く。

王は横三本の上二本は同じでも下の方は離して書く。

と言っております。

王冠をかぶっているイメージなのでしょうか?

 

 

いろいろと書体をご紹介しましたが、私にはこれ以上ご説明出来ません。

もう少し、お聞きしてきます。

では、王と玉の違いで他にあるのは将棋の駒です。

 

 将棋の華(?)といえば何と言っても「王将」。

したがって将棋の世界では格上の人が「王将」を選び、もう一方の人が「玉将」を選ぶことが多いと聞きます。

そもそも王と王では見分け難いから片方に点を加え「玉」にした、と考えられがちだが、実際は逆で、「玉」の点を取って「王」にしたのであるとも書かれています。

 
将棋のルーツは中国。

最後列の将棋の駒には当時の珍品・宝物の名前が付けられています。

金将は金、銀将は銀、桂馬は桂(月にあると言われる想像上の木)、香車は香木や香料という具合にです。

そして実際の駒の名前が将・車・馬・兵であること。

この流れから行くと、玉も宝物扱いで「玉将」が本来の駒とも書かれています。

将棋はやがて日本に伝わったのだが、ここであの豊臣秀吉の登場し、彼は玉将では不満だから王将にしてしまえ、というアイデアを出し一方が王将になったとしています。

両方を「王」に変えなかったのは、もしかして彼なりに「王は一人でいい」と思ったからかもしれないが、別々の方が混乱が無く戦局を見極めやすいという大きなメリットがあったからなのでしょう。

(ネット情報より)

私が王将をイメージするのは餃子屋さんくらいですかね?

 

萬 鶴 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿