オレンジ色の紫陽花

携帯から軽快に綴るおいらの日々。
…だったのだが、ツイッターのまとめブログに変更。極稀にこっち単独の記事もある、かも。

「八犬伝」

2005年07月24日 23時26分53秒 | 漫画だって本だし。
八犬伝 1巻、2巻/碧也ぴんく/集英社


や、やってしまった…。
この漫画だけは買うまいぞ、と思っていたはずなのに。
魔が刺した。
悪魔が手引きした。
心に棲む鬼の仕業だ!(何を大袈裟な)

八犬伝。
滝沢馬琴の原作で、古くは某国営放送局の人形劇にもなった。ちなみにおいらはそれを見ている世代で、おそらく見ていたんだろうと思うが、その記憶はさっぱりありません。でも母親の趣味から言っても見ているに違いないのだ。
様々な人が学術的な研究をしたり、何人かの作家が口語訳の本を出版したりしている、超長編ウルトラなんでもあり大活劇大河小説。
おいらはこの「八犬伝」にちょっとした思い入れがあって、読むなら、原作に忠実な本を読みたいと思っている。なるべく他の人の思考が入らない様に。なぜならおいら自身が思考を入れ(て読み)たいから。
で、今まで読んだのは、2冊の八犬伝研究本(新書)と、平岩弓枝による口語訳(文庫)。
あと、ひょんなことからアニメのビデオは全巻見てしまいました。
言い訳するようだけど、アニメはいいの。アニメはしゃべるでしょ?動くでしょ?そこまで創られると、おいらの中で完全に別格と認識されるから。でも文字(小説とか)とか絵(漫画)みたいな二次元だと、原作にそれぞれの思考が入り込んだなんちゃって原作、みたいに認識してしまって、おいらなりのイメージが持てなくなってしまう。それが嫌なの!そういうのは、ちゃんと、おいらなりの八犬伝のイメージを固めてからじゃないと!(なんでそこまで思い入れがあるかって、それは知りません。おいらにも分かりません。なんか、琴線に触れるものがあったのでしょうよ。)
なのに。
なのに、この漫画。
ああ、おそるべし、夏休みの本屋!
夏休み~、な気分で本屋に行くと、ついつい本を買ってしまう。各社競って文庫本フェア、たとえば新潮文庫の100冊とかさ、集英社のナツイチ文庫とかさ、そういうのをやってどどーーん!と平積みで並べてあるじゃないですか。そんなの素通り出来ませんよ!オマケにつられて買っちゃうんですよ!それに、どうしたって夏休みっていうと「読書感想文」の宿題を連想しちゃって、やっぱり本を買いたくなるんです。読んでない本を読みたくなるんです。
てなわけで、どうしたことか、漫画文庫のコーナーにまでふらふら立ち寄ってしまったのが運の尽き。全5巻(だと思う。そこには5巻まで並んでた)のうち1、2巻を手に取ってしまって、他2冊の文庫本とともにレジに持って行ってしまいました。
これが魔や悪魔や鬼の仕業でなくて、なんでしょう!(だからそんな大袈裟な)

…肝心の感想ですが、まだ途中ですからなんともかんとも。
それに大雑把ではあるけれど、ストーリーそのものはおいら知ってますから、展開によってハラハラドキドキ、なんてのはないんです。ハラハラしたりはするけど、それは先を知ってて、次はこうくるぞこうくるぞ、来たーーーーーー!っていうハラハラだし。
ま。
嫌いな絵柄じゃないから、救われてます。いやいや、嫌いな絵柄だったら買わないってば(苦笑)。あと、登場人物の印象が作者と少しニュアンスが違うところがあって、それを楽しんでるといえば楽しんでるかな。
でも2巻まで買ってしまったからには、最後まで読みたくなるのが人の情(ほんまかい)。少なくともあと3冊は買わねばなりません。…古本で捜します。…とか言いつつ、面倒臭くてきっと新品で買い揃えるに違いない。…い、痛い!(いろんな意味で)(笑)

追記)今さ、いろんなブログを漁ってたらさ、八犬伝て来年の新春ドラマなんだって?TBS系列だったかな。で、タッキーが犬塚信乃なんだって?あと仲間由紀絵とか出るって?
…だぁーめだよぉうーーーー、あれドラマになんて絶対できませんって!あんな長いの!
どこの話をドラマ化するか知らんけど、あーーーー、小文吾とか毛野とか道節とか大角とか…キャスティングされちゃう(されちゃった)んだよね。ぅあーーーーーー!見たくねえ!!いやいっそ笑い話として見るか(そんな失礼な!)。
どちらのファンの皆様もごめんなさい、おいら随分失礼ですね。でもでも、思い入れがある分、これはおいらにとっていただけないんです。ぅあーう!決してタッキーが嫌だとか言いません。寧ろタッキーが信乃だというのは、きれいどころで多いに賛成なんざます。
頼むよTBS。しょぼい脚本にしてくれるなよ。お願いしますよってばよー!!