オレンジ色の紫陽花

携帯から軽快に綴るおいらの日々。
…だったのだが、ツイッターのまとめブログに変更。極稀にこっち単独の記事もある、かも。

知ってしまった…

2009年01月29日 20時41分18秒 | 新・携帯日記
バターどら焼き。

到来物があったので、生まれて初めて食べました。
まあこれが!
え…粒餡にバターって…ええのん?
という予想を遥かにかっ飛ばして
美ン味いんです!吃驚仰天。
バターの塩気がいい具合に粒餡の甘さと相まって、ナイスコラボ!

基本的に甘党ではなかったので食わず嫌いな物は多いですし、
今さら知らないモノにトライしたいとも思いませんが
たまに食べてみると、意外に成功する確率が高い。
もちろん許容範囲が広がった、てことは大きいですけどもね。

バターどら焼き、ちょっとマイブームかも。
体重とか吹き出物とかはスルーの方向で!←いいのかよ

誰も守ってくれない

2009年01月29日 01時40分30秒 | 水曜日は映画の日
この映画の4ヶ月前という設定で、先週末に「誰も守れない」というドラマがありました。
録画してて未見のままだったのですが、先に映画を見た友達からメールで
「あのドラマ見てから映画に行く方がいいよ」
ときたので、昨夜遅く(ていうか今日未明)、見ましたよ、ドラマ。

うん。
確かに映画が始まって10分くらいは、そのドラマを見てないと、今一つ腑に落ちないところもあるかな、て感じもしましたが、絶対見てないと話繋がらないよー!な危機的なものでもなく(そらそうだろう)。
ただし、加害者の妹の保護、を命じられた刑事が、その代役を頼んだ木村佳乃が何者で、刑事とどういうつながりがあるのか、というところはドラマ見てないとちょっと歯がゆい思いをしたかも。
ものっそ含みがあるように見えたし、木村佳乃の無垢な場違いさ加減がものっそ無駄な深読み、をしそうだ。
あと、三島(松田龍平)とのかけあいの中ででてくる「背筋が凍るぜ」とか、「シャブ漬け(怖!)」とかいう言葉もね。言葉だけだけども。

で。

この映画で何がどうだったって、
本当に怖いのは一般人だ、てことですよ!

確かに、事件報道に過熱度ばりばりなマスコミにも、なんていうかな、騒動の責任の一端はある。
あるんだよ。ないとは言わない。
佐々木蔵之介ってブンヤ(新聞記者)が放つ
「(世間は、または、遺族は)加害者の家族にも、死んで償えって思ってるんだよ!」
という一言も相当な爆弾だし、なんていうか、社会正義は我にあり!的なスタンスが、見ていて延々、延々、あああもおう!これだからマスゴミってやつぁ!!!と、ずーっと思うの、イライラするし、胸クソ悪ぃしね!ぷんすか!
(あ、でも、マスコミの車を撒く三島刑事(=松田龍平)のドラテクは楽しかったなー。え、この車の足回りへにょへにょなのに、そこまでしていいの?一般道で?
ていうかこの映画は頭文字Dじゃないよね?←←ええ、違いますとも!)

でも、
本当の敵と
本当のワルは
一般人だ。

ネットを介して繋がり得る、顔も名前も知らない、そして何人いるかも分からない
冗談ではなく、 無 数 の 一 般 人 だ。(ひょえーーーーー)
…背筋が凍るねぇ。

えー、だってわたし、ネットもしないし携帯も持ってないから関係ないもーん、
とか思う人もいるかもしれないが、とんでもない。
あなたはそうかもしれないけれども、あなたの周りの人は果たしてどうか?皆無でしょうか?
「ネットの世界じゃ情報をより多く持ってる奴がカリスマなんだよ」
ていう、勝浦刑事の一言が、重い重い。

履き違えてはいけないのは、ここまできて、だからネットは云々とか
匿名だからこうなるんだとか、そーんな話をしたいんじゃないってこと。
今さらこのヴァーチャルな、情報垂れ流し場をなくすことは出来ないしな。

そもそもな、ここまで何でもアリなご時世にあって、やね

なんで、容疑者とその妹や家族を、一蓮托生みたいにすんのさ。
家族だし?同じ血が流れてるし?
けっ、そんなアータ、血統書にこだわるブリーダーみたいな話。
たとえば一卵性双生児であっても、それぞれに別人格の、別個の人間だ、てことくらいお子ちゃまでも分かるわい。
こういうね、「個」を無視する、一括りにする、ひっくるめる、のが一番ハラ立つので、そこは言うぞ。

いい加減、個人を個人として考えようよ。受け入れようよ。認めようよ。
自分の事だと「親だろうがなんだろうが関係ねー」とか言うなら人の事だって同じだろう、関係ないんだろう、そのクチが言うたんだろう。

ってかもう、うざいよ。

人はいろいろ。いろいろあって人なのよ。
みんな違ってみんないい、って金子みすゞも詠ってるじゃないの。
同じだってんならそれはもう、人ではないだろうすでに。ロボットか機械で事が済むだろう。
そうじゃなくて、人なんだからさ。

メールでヴァーチャルに心配してくれる(様子を見せる)トモダチよりも
リアルに現場で体を張って守ってくれる誰かがいるからこそ、
人は静かに強くなる ことができるんだと思うよ。
そして、この映画のシチュエーションだったら、おいらは間違いなく勝浦刑事に議事恋愛だなー!(聞いてねえ!)
あ、でも妹の年齢を鑑みるに、その対象は三島刑事かも!(ぅあのねぇ…)

東京DOLL

2009年01月29日 01時39分29秒 | ほぼ、文庫本 2009
東京DOLL/石田衣良/講談社文庫

この街では 恋だって とがっている。

とは、文庫本の帯コピーですが、いや別にとがってなくてもいいし?とか
とがってることにちっとも魅力を感じないし?とか
なんかそんな感じで、買ったもののなかなか手が出なかった1冊。おいらには珍しい。
ただ、石田衣良さんだし、読み始めたら最後までぐわっ、と流れに乗れるだろうとは思っていたから
あとは、機会をうかがってた、て感じ。案の定、職場の往復2.5回分、で読みきり。

出てくる人をなんとなく、ドラマにしたらこの人かなー、というイメージが浮かんできた。
主人公のゲームプロデューサーは上様(=堺雅人)、
その友達で共に会社の舵を切るグラフィッカーには谷原章介、
とか言うと話のイメージがつかみやすいかな。彼らが似合う話です(主観的にも程がある)。
最後の最後は痛快な展開もあったけれども、これは是非、続きを読みたいな。
作中でぼんやりと、部分的に明らかにされる、彼らが作ろうとしているゲーム
(シリーズ3作目までいずれもミリオンHITとなったRPG)の第4弾がものすごい気になる!
むしろこれを小説にしてください!なイキオイですよ(本末転倒も甚だしいよ!)。

イルカ

2009年01月28日 15時33分14秒 | ほぼ、文庫本 2009
イルカ/よしもとばなな/文春文庫

よしもとばななの本が、なんでいつもこう、ちょっと世の中をあきらめたような、
ちょっと脱力するような肩の力を入れないでいるような、悪く言うと手抜き、よく言うと、んーーーーーーー、
出家したような(え)感じがするんだろうと思ってたんですが、
このイルカを読んでてふと気が付いた。
自分が思ってる、いわゆる心の声、以外のところがほぼ全文「~だった。」「~いた。」 という過去形か、完了形。
だから、かもしれないな。自己完結してしまっているというか。
そういう意味では他人の付け入る隙がないっていうか、取りつく島がないっていうか、ね。
あと、過去でも未来でもなく、今、この今であることがまず第一にどかん、とあって
その今、というものは今を認識していくそばから過去、になっていく、
だからこそ今、をがっつり掴むことが生きるってことでは大事なんだ、というようなスタンス。
んー、わかる、ような気もするし、いやそれはちょっと、なところもある。
でも、間違いなく女性であれば本能として母性が(大なり小なり)備わっていると思うので
感覚的に、理屈じゃなくて、じんわり染みてくるような、
心に部屋があるとしたらその一番奥のところでロウソクがともるような、
なんかが残る、のではないかと思った一冊でした。マル。(なんだその、無理矢理なまとめは)

夜は短し歩けよ乙女

2009年01月25日 00時24分20秒 | ほぼ、文庫本 2009
夜は短し歩けよ乙女/森見登美彦/角川文庫

書いてあることは、同じサークルが縁で出会った黒髪の乙女と先輩が、紆余曲折
(そう、その紆余曲折っぷり、的外れっぷりとどっちつかずっぷり、が本一冊分の話に為し得たのだな!)
を経て個人的にお付き合いを始めるに至る、まさにその直前まで。
…これ、舞台となる大学が京大だってことは書いてあったっけなあ。
書いてなかったとしても、間違いなく京大。京大以外の何者でもない。
出てくる人出てくる人、胡散臭いわ浮き世離れしてるわ、そんでもちっとも違和感ないのは京大やからこそ。
そんでもって、時代設定を疑うような、いやむしろそんなものはあって無きが如し、の
パラレルワールド全開っぷりも、ああ、あの京大なら分かるわなんとなく、で納得してしまう、腑に落ちてしまう。
さすがは京大。恐れ入ったぞ京大。
もうね、京大の人ってね、国立大やしそれこそ京大やし、間違いなく頭ええねん。
ええねんけど、
アホでっせ~(どんがらがっしゃーん)。
おいらの知る京大生は(皆卒業しました)軒並み、愛すべきアホばっかしでっせほんまに。
ロザンの宇治原くんも京大。
ノーベル賞の益川先生も京大。
…推して知るべし、だよね?(大爆笑)(笑とけ笑とけー!)(旧帝大の学生をつかまえてアホ呼ばわりするおいらって、一体…)(いやそこは軽くスルーしていただいて)

んもー、こんなん読んだら「四畳半神話大系」も読まな!て気になってしもたやん~!
(自業自得です)

ラッシュライフ

2009年01月24日 01時21分00秒 | ほぼ、文庫本 2009
ラッシュライフ/伊坂幸太郎/新潮文庫

こ、これもちょっと長かったぞ?
しかもこれ、複数の人間をそれぞれに追っ掛けてて、
それがいつどこでカメラが切り替わるのかさっぱり掴めなくて
それぞれの話の流れも何もぶった切って、ハイ次この人の話ね、みたいに
ぱかっ☆ と切り替わるんです、見事にあっさり。
なので、何回戻ったことか!え、この人なんでここに居たっけ?とか
ちょっと待ってここに出てきたこの男、前に見たぞどこだっけ?とか。
それをせずにずーっとひたすら読んでって、我慢して我慢して、ただただ物語の最後に向かって読み進んでいくと
終わり2割、くらいで、ようやくそれぞれの流れが見えてきて、
もう、もう終わる、もう終わるって!というあたりで、それぞれがリンクする。
いや、リンクっていうのとは違うな、それこそエッシャーのだまし絵のように
いつの間にかそれぞれが階段を昇って(あるいは下りて)ぐるぐるぐるぐるしてるような図が見える。
そういえばこの「残り2割」って同じ作者の他の本を読んだときも思ったぞ。
んー、伊坂さんの長編て、そういう感じになるの多いなあ。いやおいらがね。ううむ。
お楽しみは、伊坂さんのほかの作品に出てくる人が、ちらっ、ちらっ、と出てくること。
…いや、さすがに死神は出てこないけどもな!

プライド 10

2009年01月19日 23時39分25秒 | 漫画だって本だし。
プライド 10/一条ゆかり/集英社

…漫画読んで号泣することになろうとは。
な、気分。
実際には泣いてないけれどもさ、でも、うっとなってぐっときてつんとしてじわん。
いやほんとにね。

表紙の顔つきが違うじゃん…と思ったら、映画の出演者に似せたんですね。
あーびっくりした。今更こんなに大幅(においらには見えた)な絵柄変更とかあったら、ちょっとなんぼなんでも食傷気味だなとか偉そうに思ったもんでね、ええ。
萌と史緒の二人ってのも分かりました。
ここに(映画版)蘭丸、は描けないよねえー!渡辺大くんだしねえー!
ああでも神野さん(及川ミッチー)と菜津子ママ(高島礼子姐さん)はいけただろうけどね☆

いやそれよりも!
萌の子どもはそうだろうとは思っていたけど、そしてもちろん最終的にはそうするだろうとは思っていたけど!
何がどうってね、ふみよおばちゃんがね、いいのよ!もう、あんたそれ泣くわ!
ふみよおばちゃんにまさかそんな過去があったとはなー。
ちゅうかひどい言い方すれば、ふみよおばちゃんて、サブキャラもいいとこでしょ。
そこにこんな人生が!て感じ。参った。ブラボー、ふみよおばちゃん!

そしてここへきて、史緒の懐の深さに感動した。
それは一歩間違えれば単なるお人よしのバカ(うわはっきり)なのだが、そうならないところに彼女の資質と品があるのね、うんうん。そんでもってそれは一重に彼女に注がれてきた愛情の深さと、それを彼女が全部あますところなくまっすぐに受け入れてきたからこそ、なんだよねきっとね。羨ましい。
羨ましい?羨ましいわ。何が?注がれてきた愛情の深さ、よりも、それをまっすぐに受け入れられるところが。

で。
このコミックス化の速さにびっくりしてるんですが。
だってな!収録が2008年8月~12月号、てなってるんですよコレ!
て、つい最近の号じゃん!
映画化もあってこうなってんのかもしれないけれどもな、いやびっくり。
言わずもがな、ものっそ嬉しいです。おいらは基本、コミックス派なので。
そしてすでに11が待ち遠しいです。有閑倶楽部も読みたいと思ったりもしますが(正直者)今はプライドの行く末、オトシどころが気になって気になって仕方ないです。
映画はそんなこんなで見ませんけれども(だって無理だし!これを映画化とか無理無理無理無理無理無理!)
コミックスは買うから絶対に!!!

ジェネラル・ルージュの凱旋(下)

2009年01月19日 22時52分16秒 | ほぼ、文庫本 2009
ジェネラル・ルージュの凱旋(下)/海堂尊/宝島社文庫

んん、そうか、きっと映画は救命医であるところの上様←(堺雅人さん…もう上様がデフォルトですわ)大活躍なシーンと
その上様が査問にかけられるシーンとで構成されてるに違いない(言い切った!)。
だってそうじゃなかったら2時間になんて納まりませんから!
上巻でも逸話として上様大活躍なシーンがありますが、そりゃもう、逸話よりも今、現時点で大活躍の方が。
ていうか、その描写がすでに上様にしか見えない。そして震えるほど格好良いんだ上様が!!
…ッーーーーーーっっ!!!!*>▽<*ノシ(←声にならない。落ち着けオレ!)
た、楽しみ過ぎる…!

前作の「ナイチンゲールの沈黙」はもうちょっとこう、分かりにくい感じだったんだけども
多分それは、キーになるのがナースと歌姫(てことは女性)なので、今一つ気合が足りなかった(爆)のかも。
それに引き換え、この「ジェネラル」の、もうそのジェネラル(将軍)が!格好良すぎですからほんとに!(しつこい)
そんでもって、このあとに「螺鈿迷宮」へと進むのがいいのかな。
まああれは、別物の話なのでいつでも良いっちゃいいんだけど。