オレンジ色の紫陽花

携帯から軽快に綴るおいらの日々。
…だったのだが、ツイッターのまとめブログに変更。極稀にこっち単独の記事もある、かも。

眼前の敵(苦笑)

2006年02月27日 00時49分30秒 | 過去ログ
いかん。
この時刻に、これが目の前に鎮座しているのは、非常にいかん。
でもな、最近お気に入りなんだよな。オーザックの塩だれカルビ。
こういうの、後を引くっていうんだよね。もうね、袋開けたら止まりません。それでも断腸の思いで(んな大袈裟な!)半分くらいに抑えておいて、後ろ髪をひかれながら布団にもぐります。
…テキメン、翌朝の体重にオンされてます。当り前やけどな!
でも、ほんと美味いんですよー。
ああ、また悪魔の囁きがー…腹、減ってきたよなー…朝までもつかなー…

「陽気なギャングが地球を回す」

2006年02月24日 23時31分17秒 | ほぼ、文庫本
陽気なギャングが地球を回す/伊坂幸太郎/祥伝社文庫

先週の土曜日にタイトルと表紙で買った。あと帯に「5月13日(土)全国ロードショー」ってあって、映画宣伝用と思われる(それ以外にないって)写真が合成されてたので。最近、映画の原作とかドラマの原作とかに弱いよなあ。まあこの映画に佐藤浩市が出るってのも、買う気になった一因ではある。
さらに書くと、伊坂幸太郎の名前も記憶のどこかにあった。なんかひっかかった。多分、めざましテレビかなんかで言ってたことがあるんだと思う。別にそういう「世の中の流れ」みたいなのに乗るつもりはないけど、なんとなく本に呼ばれました。おいらもともと、こと本に関しては「世の中の流れ」というやつに迎合するつもりはなくて(といって別に逆らうつもりもない)、本屋や図書館で現物を見て、あるいは手にとって、感じるものが某かあるかどうか、を大切にしたい。読んでみて「…っけっ」というような本だったとしても、それはそれで自分が選んだってことで、読んだ時間を無駄だと思わずに済む。
…ってこれまた、前置きが長いよね。

えーとね。
面白かった。(最近これしか言ってないよなあ)
お気軽に読める。おいらはさらに繰り返して読みたい。何度でも。(というわけで、減らそうと思っている文庫本にまた在庫が増えたよ。なんてこったい!)
ストーリーは難解ではないし(難解なものを繰り返し読んで理解しよう、なんて殊勝な心掛けは、たまには生まれるがそうそう出てこない)、読み手が飽きないだけの仕掛けとかお楽しみとかなんかそういうものもあるし、どんなにブツ切りで読んでも、最後まで読破しようと思える。なーんか、気になる。手に汗しながら徹夜覚悟で一気読み、というタイプではないけど、何日かかっても、毎日ちょっとずつでも、最後の結末まで読みたい本。
ただ、一個だけ難を言えば、直接ストーリーに関係なさそうな逸話(エピソードと読んでほしいところ)がしれっと入ってる印象があって、いや、ま、それは実は最後に、なんだよここに来るのかよ、っていう立派な伏線になってるんだけども、それにしてもそれぞれの人の背景とかバックボーンとかその人であるためのタネ明かし、みたいなのが多いような気がした。読んでて話が飛ぶなあと思ったのも、そのせいかも。でも、ま、実際生きてるってそういうことだし。人の数だけ背景だのなんだのがあって、でもそれを他人の分まで知り得ることが僅少だというだけで。(だから同時進行で複数の人のバックボーンを展開されると、今一つそれぞれにのめり込めなくて、話があちこちに飛ぶ印象が残るのかもな。要するに面倒臭いのか。)
これはね、映画、見るよ!佐藤浩市や鈴木京香が出てるからもあるけど、この原作をどういう映画にしたのか、見たい。あとがきで「90分の映画が好きです」と書いた作者の意見は反映されているのか?

「ロマンはどこだ」(←本書を読む上で重要なキーワード、なんだそうですよ、解説によれば)
その気になればどこにでも転がってる。あとはそれを見つける目や感じとるアンテナを張っているかどうか。

回鍋肉

2006年02月22日 19時35分46秒 | 過去ログ
材料/豚(今回は切り落とし。なんとなくモモっぽいところ。比較的赤身が多かった)、キャベツ、人参、椎茸、エリンギ、三度豆、もやし。
合わせ調味料/赤みそ大3、砂糖大1.5、しょうゆ大1.5、酒大1


(1)豚は下茹で。してもしなくてもいいけど、しておいた方が火の通りが速いし、脂抜きにもなるので、おいらは大抵の料理で下茹でする。
(2)キャベツを必須とし、あとは冷蔵庫などに「ある野菜」を適宜切る。キャベツはザク切りするので、あとの野菜は基本薄切り。でも千切りしても食感が変わっていいよ。
(3)火の通りにくい野菜から炒める。キャベツは最後にどかんと入れて、その上に下茹でした豚をばら撒き(笑)、必要であれば水を気持ち程度入れ、フタをして蒸し焼。
(4)2分くらいかな(超適当)して、フタを開けて中身がしなっとしていたら、合わせ調味料をまわし入れる。或いは、炒めている具を寄せて少しスペースを空け、そこで温める(または油になじませる)ようにしてから混ぜ合わせると、調味料の香りが立ちます。味噌がまた、いい匂いするんだよー(腹減りました)。
全体に味噌が混ざったらOK。白ご飯が進むよ~。



…がくっ

2006年02月21日 22時42分29秒 | 過去ログ
ちぇ。
毎週毎週録画してきたアンフェアを、今週に限ってなんとタイマーのセッティングをしていなかったらしい。
なんてこったい!
てなわけで、8分間録画できておりません。うぅーわ、もう、なに、ものっそへこむ。さらには、まだ3回分しか見てないけど、4回以降見る意欲が激減してきた。
いや、見るけどな!
1~6まではDVD(盤ね、盤)に落とし込んだよ。
絶対あとで見たくなるドラマだと思ったので。
…なのに、途中の回の冒頭部分が欠けるなんて!あ、ありえない。

今日はこのままフテ寝してやる!ふん、だ。(いやおいらが悪いんだけどな。ああそうだよ、おいらが悪いんだよ、けっ)

まじ、嬉しいっすー!

2006年02月20日 02時08分15秒 | 過去ログ
やーw
年下の女の子(なんだよ、おいらにとっちゃあな)からメールもらったーw
…おぅ、そういえばおいらの周り、とりわけこのようなネットの世界じゃあ、ほとんどがおいらよりも年下だったんだっけな…とほほ…いいんだよ!すぎ「ねえ」なんだから!

この子もねー、毎年律義に年賀状をやりとりする仲でねー。
んもう、こういうことがあるからアナログでもなんでも、ハガキで出す年賀状、は止められない!と思うのであるよ。古い奴だとお思いでしょうが~、てなもんだ。
しかも嬉しいったら、KANのライブに行ったんだって。そんで、おいらの事を思い出してメールした、ってんだから。うひゃーwいいんですか、そんな事言ってもらっちゃっても!罰当たりませんか?
KANったら、ご存知ですか、平井堅がすごい好きなアーティストですよ(て、前にミュージックステーションで言ってた)。ご存知ない方はお聴きあそばせ。
あー、最近のは全然持ってないけど、手持ちのKANのCDを聴きたくなったよ。なんてまあ、素直(=単純)な人なんだ、おいら!

ほんとは「語れ、ラブw」(どんなカテゴリー名なんだか)のカテゴリーで、KANの事を熱く語ってしまいたいイキオイなんだけど、明日(てか今日だ)も仕事がありますので、そろそろ寝ます。
いやーwいい夢見られそうだなw

「推理小説」

2006年02月18日 22時27分01秒 | ほぼ、文庫本
推理小説/秦建日子/河出文庫

現在放送中のドラマ「アンフェア」の原作本。
今日、車の運転練習しにぶらぶら行った本屋(いつも行くところ)で、ご褒美買い(笑)。
ドラマはまだ3回分しか見てない。でも初回を見て、これは見始めたら最後まで見ないと消化不良になるなーと思ったので、それから毎週きっちり録画してる。(そしたらDVDのハードの容量が残り少なくなってきたので、せっせとCDにダビングしてるとこ。いやほら、他にも録画してるからね、いろいろと。)
買う時に一瞬、あーこれはドラマをちゃんと見るまで読まない方がいいかもなー、と思ったんだけど、家に帰ってからちょろっと読んでしまった(堪え性がないんです)。ら、ドラマとは違うなと思ったので、夜になってから一気読み。
結論として書いておくと、多分これ、ドラマとは違うストーリーになってると思う。いや、ドラマ見た分が今放送してるところまで追い付いてないから、なんとも言えないっちゃ言えないけど、多分。だからドラマ見てる人も、読んでもネタバレにはならないと思うよ、多分。多分、ばっかりですけど、間違ってないと思うよ、多分(苦笑)。

「推理小説」というタイトルではありますが、推理なんてしなくてもダイジョブです。てか、おいらはそういうのは得意ではないし、なんかこう、わざとらしい伏線とか、これ見よがしなアヤシイ人が犯人ではないのに犯人くさく書いてあるとか、逆にそういうのがマッタクないというのが売りですよ、みたいなものとか、なんだろな、純粋にストーリーを追って読んでいくだけじゃ駄目なんかい!ていう推理モノがあるじゃないですか。てか、ほとんどそうだとおいらは思う、だからほとんど読まない。そのおいらが一気読みです。推して知るべし。
よく分からないけど推理モノが好きな人なら、そういう方面の楽しみ方もあるかもしれない、おいらには分からないけど。
そうでない、頭使わずに気持ちで読み進みたいおいらは、ある種の恋愛小説だなと思いました。ってもあれよ?好きで好きで大好きであなた以外のことはどうでもいいの的な、周りがマッタク見えていない「それだけ」の恋愛モノではありませんよ?
瀬崎さんて、ドラマでは西島くんがやってましたっけ。
原作を読んで、これはナイスな配役だなと思った。
もしもこの原作どおりのドラマを2時間枠とかでやったとしたら、主役の篠原涼子と瀬崎役の西島くんていう配役はそのままでいってほしいなあ。というくらい、原作のイメージが西島くん(が演じる瀬崎)でした。もちろん、主役の篠原涼子は言うまでもなく。5年くらい前なら鈴木京香も似合うなーとも思ってみたり。
一気読みしたので、おそらく細部はがんがんすっ飛ばして読んだと思う。ので、話の大雑把な流れとか、おおまかなところでの登場人物像、みたいなものしか読めていないはず。だもんで、まだまだ納得できていないところがてんこ盛り。サブタイトルにもあるように「最終章 おそらくは、納得のいかないラスト」って、ほんまにそうやん!まんま、そうやん!!てツッコミたい。いろんなところに。でも、その一方で、まあそんな事はどうでもいいか、恋愛小説だと思えば、みたいな感じもする。
ともかくあと2回くらいは読み返しそうなので、ブックオフにはまだ持って行きません(笑)。

推理でも恋愛でもルポルタージュでも、ジャンルはなんでもいいんだけど、つまりはそこに書かれているものの大元の根底にあるものが、あくまでも人間、人間の心とか気持ち、そこから派生して生き様とか、であればおいらは読みたい。たとえばホラーといわれるモノでも、いかにグロいか、どこまで凄絶な描写ができるか、みたいなのではなくて、そうなっていく人間の心の揺れ方(或いは壊れ方)がきちんと書いてあるものなら許せるかも。…でも、おいらはそういう人間もいるだろうとは思っていても、そういう人間(の深層または真相)を知りたいとは思わないから、結局ホラーは読まない。
やっぱりさ、人間として生まれて来たからには、人間ていう生き物と一番深く大きく関わって生きていくわけで。取り巻く環境も人間によって成り立っているわけで。ソレなしで存在することが難しい相手なら、少しでもソレについて知っておきたい。
だからおいらは、小説を読む。


とりいそぎ。

2006年02月15日 18時17分25秒 | 過去ログ
今朝のめざましテレビの、多分7時前の芸能のコーナーだったと思う。

山田孝之に隠し子

って。新聞の見出しで見た。

ぇえ!?
そうなん!?

と思ったけど、別になんていうか、嫌悪感みたいなのはないよなあ。むしろ、そうかそうか、しっかり稼ぎな!(笑)って感じ。
あのはなまるカフェに出てたころは、もしかしてお父さんだったのかなあ。生まれてなくても、子供ができるってことは分かってるよなあ。あ、それとも奥さんが極秘で出産したとか?そのあたりは詳しく見てないから分からないけど。

ともかく、おめでとう! っておいらは言いたいよ。
なんか、また少し、山田くんが好きになった気がした。

「4TEEN」

2006年02月15日 00時04分02秒 | ほぼ、文庫本
4TEEN/石田衣良/新潮文庫

この人の代表的な作品(ていうか、一番メジャーな、よく知られた、認知度の高い作品)だと思われる「池袋ウエストゲートパーク」シリーズは、もう読まれましたか?(て誰にきいてる)
本書は、池袋シリーズの登場人物をがたん、と一段階若く(幼く)したような作品、だと思えば大きくはずれることはないです。
でも、あっちみたいなサスペンス?的な匂いはないです。事件はそれぞれに起こるけれど、小説というフィクションの世界において可能な限り現実的な事件、にとどまってる感じ。だからびっくりどっきり度(笑)は低いけど、だからこそ人間味が丸出しっていうか、身近に見える(思える)っていうか。

短編の連作ものなので、たとえば通勤電車の中でひょい、と一編を読むなんてのも可能だし、寝る前にちょっと一編を読むなんてのもよろしい。小腹が空いた時につまむスナック、のような小説って、なかなかありそうでないよな。とか思うのはおいらだけ?ていうかおいらが読まなさすぎ?知らなすぎ?
14歳という年齢は遥か彼方に遠ざかってしまった(!)おいらとしては、懐かしい感じもしたし、今時の子どもってこんなかな、ていう目新しい感じもした。まあな、まさにその真っ只中のおいらが読んだなら、もっと違う読後感があったと思う。多分、もっとこう、登場人物に同化してただろうし、もっと、んー、熱かった(笑)だろうと思う。そこはほら、年齢ていうものが邪魔をしてさ。だってー、おいら親の世代なんですからさー。うわもう、どういうこと!?

石田衣良の、(おいらが知ってる限りでの)どの作品を読んでも思う。
この人は優しいな、って。
どんなに「池袋~」でバイオレンスー!な展開になっても、普通に生活してるおいらには絶対に知る事のない裏社会ー!な描写があっても、本を読み終わって残るのは、いろいろあるけどやっぱ人間て捨てたもんじゃないんだよ、て事であり、めちゃくちゃあるけどやっぱもうちょっと生きるよおいらは、て事であり、どんな事があってもなくても基本は愛でしょ、て事なのだ。ま、それはおいらの基本姿勢がそうなのだろうから、おそらくどんな本を読んでもそう思うのだろうけれども、でもその事を差し引いても、石田衣良という人は優しい。に違いない。
文字の隙間、行間、ページの余白、登場人物のセリフの息継ぎの間。ともかく、心地良いんである。その事が優しさと直結していなくても、なんとなく彼の優しさの断片、のような気がする。…なんてのは、贔屓の引き倒しなんでしょうか、やはり。



「THE 有頂天ホテル」

2006年02月08日 23時46分27秒 | 水曜日は映画の日
「THE 有頂天ホテル」
 出演:役所広司、生瀬勝久、戸田恵子、伊東四朗 他


見たよ!見た!しかもしっかり水曜日に(女性1000円)!
まだそんなに仕事も立て込んでいなかったので、昼から休みをとってたんだけど(小学校の授業参観だった)午前中から休み、つまり一日休みにしてもらいました。(正社員のMっち、ごめんよー)(いやここで謝っても)
平日の朝一の回だったからか、それほど混雑していませんでしたよ。それに学生諸君はテストだろ?え?うひひひ。

面白かった!
何がどうでも面白かった!
映画ってそう、娯楽なんだよな、って改めて思いました。喜劇ってのはこれだよな、みたいな。
んー、なんていうか、贅沢な作品だなーと思った。

まず、キャストがね!言うまでもなくね!すでに公開前の予告だの公開後の宣伝だので多くの出演者が明らかになっていますけれども、あんなの、氷山の一角!
上記以外でもスタメン級(笑)では香取慎吾、松たか子、佐藤浩市、篠原涼子、角野卓造、オダギリジョー、川平慈英。
スタメンから外れるけどベンチ入り級(笑)では唐沢寿明、西田敏行、麻生久美子、原田美枝子、YOU、寺島進、梶原善、石井正則(だっけ?古畑に出てきた西園寺くん)。
一発頼むよの指名打者とかピンチヒッター級(笑)ならほんとにいろいろ出ています、これはもう一瞬ちらっと出てさらっと消えるキャラも多数なので、DVDになったらじっくり捜してみるのも楽しいよ、絶対。
ちなみにおいらが一番ヤラレター!(業界人を気取りたい奴が言うところの「おいしい」)キャストは、配車係の相島一之。彼が出た瞬間、うわ、ここに出たか!三谷作品だから絶対どこかに出てくると思ったけど、そうかい、こんなとこかい、ヤラレター!て。危うく声に出そうでした。
それから話の流れっていうか、展開っていうか。映画の上映時間と、話の設定上の時間とが同じ速さなんです。おいらは見てないけどほら、「24」って確かそうだったよね。あーれが映画なんだからそりゃ贅沢ですよー。しかもそんなにゆっくりな時間の流れ方なのに、全然話が間延びしない。しないどころか消化不良になるくらい展開速いです。いろんな事がどどどどー、と同時進行します。しっかりついてこいよー!て感じ。
ストーリーはね、これはもう、見ないと分かりません。決して複雑ではありません。あるホテルを舞台にした人生模様。それに尽きる。でもその人生ってのがほんとに十人十色。いや正確には出てきたキャストの数だけ用意されてます。だから、誰に肩入れして(注目して)見るか、で全然違ってくると思う。さらには、この映画を初めて見る時って多分、そのたくさんの人生をまんべんなく、できるだけ同じウェイトで見ようとすると思うの。だからものすっごい頭使うし気合いも抜けないし、見終わった後の充実感(と疲労感)は3時間上映分くらいはあると思う。だから面白いのかも。「濃い映画」ですよ。
みどころは、もう、人によりけりだと思います。三谷さんが宣伝に出るたびに言う、西田敏行のお尻丸出しシーン(三谷さんはこれを「あれだけ僕が念入りに練り上げた映画なのに、西田さんのお尻に全部持っていかれた」とか言います。…確かに。)はほんっとに一瞬なので見逃すなよ!そういうシーンがあると知ってるだけに、ここか?それとも次か?って期待して待ってるから、いざそれが出てきた時に面白い(=ウケる)のかもしれないけどね。
おいらとしては、慎吾ちゃんが歌った♪ドンキホーテ、サンチョ~♪っていう歌が、多分甲本ヒロトの歌だというのが、ああ、ナイス選曲!と思った。これは慎吾の選曲だろうか、それとも三谷さんだろうかな。慎吾は確か、ブルーハーツ好きだったよな。
あと、オダギリジョーのハゲデコにもヤラれました。いいのかオダギリ!斎藤一をやったあなたがこのハゲデコで!(笑)おいら西田敏行のお尻よりも、オダギリのハゲデコを見た瞬間の方が吹いたよ!

そういえば、テレビでトミーズ雅がこの映画を見た話をしてて、「この事についての解釈を、誰かと話したいねん!その、これはどういう意味なんか、ていうのをな、ちゃんと語り合いたいねん!」とか言ってたんですが、もちろん「この事」ていうのはネタバレになるからテレビでは言えへん、ので、彼が何についてそう言ってたのかは分かりません。が。…そんなとこあったかなあ?解釈について迷うようなとこ、あったかなあ?色々な話が混ざってるから目まぐるしくはあるけど、それぞれについては至って単純明解だと思ったんだけどなあ?…おいらはちゃんと見られてないんでしょうか?

「深紅」

2006年02月08日 00時30分39秒 | ほぼ、文庫本
深紅/野沢尚/講談社文庫

帯にもありましたが、これ映画になったようですね。メジャーなところで上映したのかどうか分かりませんが、レンタルに出たら見る、…かも、しれない。いやだって水川あさみちゃん好きだし。
実はこの本、昨年の秋にちらりと立ち読みしてて、その冒頭から36ページの真ん中あたりまでを一気に、それこそ引きずり込まれるように読みました。京都の丸善があと二日くらいで閉店する、という日曜日(土曜日だったかも)で、もう随分スカスカになった文庫のコーナーをぶらぶらと物色してた時でした。

「お嬢さん」
 池田さんが呼びかけてくる。(略)
「長い間、お疲れ様でした。到着しました」
 池田さんはやっと使命を終えたのだった。
(「深紅」より本文抜粋)


ここまで読んで、よっぽどこのまま買って帰ろうかと思ったんだけど、如何せん、お財布がね(苦笑)。っても文庫本なので1000円もしないんだけど(税込み695円)、でもこの後でメインの買い物があったので、後ろ髪を引かれて引かれて引かれて引かれたけど、買わずに帰りました。
それから、ブックオフで捜したり、よく行く本屋でも、ほんとに何度となく探したんだけど、なくてねー。あー、これはあの丸善で買わなかったから本が怒ってるんだな、と思った。(本に限らず、どうしようどうしようって迷って結局買わなかった物が、その後全然巡り会わなくなることって、あるよね。)
買えない間も、冒頭の一気読みした部分をほとんど覚えていて、もちろん一字一句丸暗記してという意味ではなくて話の筋を、なんだけど、なんかこう、すでに頭の中で映像化されたイメージとなっていたような気がする。主役の「お嬢さん」と池田さん(地方のタクシー運転手)に呼ばれた小学6年生の女の子は、今やってるドラマ「白夜行」で綾瀬はるかの少女時代をやってる子(前のクールで「女王の教室」にも優等生役で出てたよ)。ちなみに池田さんは高橋克実(笑)。
ほんとにもう、どこの誰がいたずら(もしくは意地悪)してるんだか、ちっともさっぱり見掛けなくってさー。気持ちを紛らわせようとして、野沢尚の他の文庫本もちょろっと読んではみたんだけど、いや実際他の作品でいくつか機会があったら読もうかなと思ってるのはあったから、それを立ち読みしてもみたんだけど、どうにもこうにも尚更「深紅」が読みたくなって。なんかね、ちょっとした片思い状態だったよ、ここ3ヶ月くらい。

で、時は移ろって、おいらはなんとその間に運転免許なんてものを取ってしまい、初乗りに「だー」に叱咤激励されまくりながらぶらぶらしたんですよ。その中でいつもの本屋に行きましたですよ。
正直、本屋でちょっと休憩したかったんですよ。なんせ初乗りですから!教習所の教官よりも厳しい教官(=「だー」)(笑)を横に乗っけてますからね、疲れるなんてもんじゃないっすよ!
んでもそんなおいらをちゃんと、どこかの誰かは見ていてくれたようで、よしよし、ぶぅたれずによくここまで来たね、じゃあご褒美だ、といわんばかりのタイミングで、「深紅」は何気なく目線を止めた文庫の棚の、ほんとに目の前にすとん、とありました。
なに、なに、なに!?あれほど捜して捜してフラれ続けたヤツに、こんなにあっさり巡り会っちゃってもいいんですか!?やっほう!ブラボー!カミサマありがとう!おいらの片思いは一気にぐわっっ、とヒートアップですよ。
読みたい読みたい、ががっっっと読みたい。
我慢なんて出来ません、立ち読みしました(笑)。しかも、前回立ち読みしたところまで。ほら、ドラマなんかでもクライマックスの回の冒頭部分に、初回から前回までをざざっと振り返ったりするところがあるじゃないですか。まさにおいら、あれをやりましたよ。ざざっと振り返るどころか、念入りにじっくりビデオ録画を見直した、くらいの念の入れ様で。ははは。

さて。
ここから本題(本の感想)に入ります。前振り、長すぎ!!

なんか、
え?あれ?え、それでいいの?あら?いや、そうじゃないでしょ、ねえ?
…あ、終わっちゃった。
みたいな感じ。
これは偏に、おいらの3ヶ月にも及ぶ片思い状態の副作用だと思われます。あまりにも、その見事な冒頭部分に飲み込まれて、その印象ばっかりが強くなっていって、思い入れも気持ちの入れ込み様も多分半端じゃなかったんです。今なら分かる。
でも読んでる最中にはそれが分からなくて、えー、なんでー、こうなっちゃうのー、 うわつまらねえ! とか思っちゃったよ。なんてまあ無礼な。
熱くなり切ってしまった、ヒートアップしすぎて針が振り切れてしまった頭では、おいらの嫌いな、ド派手な展開だけを追っていって人間性の欠片も掘り下げないで、サスペンスじゃなくホラーやスプラッタムービーのような筋書きを期待してたんです、いつの間にか。うん、今なら分かる。
さすがは野沢尚です。
そんな安っぽい話ではありませんでした。そう、今なら分かる。

というわけで、もうちょっとインターバルを空けて、おいら自身(の頭と気持ち)をクールダウンさせてから再読します。

それにしても、これだけは思った。
野沢尚の小説って、どうしてこう、簡単に映像化できるんだろう。文字を読む端から、頭の中でそれが一編の映画(またはドラマ)になっていく。
「反乱のボヤージュ」でもそうだった。
きっと、彼(だよね?)が多くのテレビドラマの脚本を手がけていることと、無関係ではないだろうけど、惜しむらくはもう新作が読めないってことだ。(なんて言えるほど数を読んでいるわけではないので、口幅ったいことこの上ないですが。)