って、なんだなんだ、その「夏休み読書感想文推進コピー」みたいなタイトルは!
(いや、あまりにベタすぎてツッコミようもないが)
夏休みの宿題なんて、可能な限りとっととやっつけちゃって、後半、ちょいとした小銭稼ぎの道具にする(つまり、写させてあげるってやつよ。ヨイコはマネしちゃいけません)ためのものだと思ってるおいらにとって、この時期になって青い顔してわたわたしてる人は、まーカモだカモだwって…いやまあそこまでは思いませんでしたが、似たようなことは思いました(おい)。
でも、そんなおいらもあの「読書感想文」だけはどうにも苦手でな。
そもそも、おいら「読書」の「感想」なんて書けないんだっつーの。なんでみんな、あんなに上手に「感想」が書けるんだ!!「読書」なんて読み手の感性一つでごーろごろ変わるんだっつーの。それに優劣つけるってのも乱暴な話だよな。
まず。
「読書感想文」のために読みなさい、とされてる本の、なんともまあ退屈(!)なことか!!
全部が全部そうではなかったのだろうけれども、少なくとも、当時のおいらにとってはちっとも食指が動きませんでした。
ある本は名作中の名作のスタンダードど真ん中!みたいなもので、そんな、万人が感想文を書くような本の感想なんて、書けるかいっ、で却下。
またある本はその前の年のナントカ賞を受賞したとかで、これまた、そんなメジャーなの読めるかいっ、で却下。
さらにある本はジャンル的にさっぱり興味がわかなくて、却下。
挙句、自分好みのタイトルで選んだり、自分の好きな作家を選んだり。そうやって読む本からして感想文の評価を上向けるものでは、決してありませんでした。
感想なんて、本を読み終わってから書くじゃないですか。
教科書なんかには、読みながらメモをとりましょうとかさ、気になった表現は書き抜きましょうとかさ、そういう感想文を書くためのテクニック、みたいなのが書いてあったような気がするけど、無理だっつーのさ!!
本を読むときは、読め!
つーか、読むだろう、普通。
アタマからオワリまで、一心不乱に。ねえ?
そんで、がーーーー! て読んだ後に思うことなんてさ、大きく言えば「…よかったー」か「…なんだそりゃ」かのどっちかでしょうよ。
そんでそう書こうとするならばさ、なんでそう思ったか、なんてことをツジツマあわせて書くわけですよ。そうすっとあらすじを追ってばかりになるもんで、そんなのちっとも感想じゃない!と自ら厳しくツッコミを入れるよ、おいら。当時から書くことに関しては頑固でしたから。
あらすじを(できるだけ)追わずに、なんでそう思ったか、を書こうとすると、あとはもう、自分の思考回路の解説。過去の経験なんぞもふまえてみたり。
そうすると、別にこの本を読まなくてもこんなふうなことは考えたんじゃないのか、おれは?てな基本的な疑問にぶちあたる。
でも、それを踏まえて、イチから書き直すだけの体力はすでに、ない。大体がこんなのは新鮮さがイノチなので、本読んでから(というか、文を書く気になってから)時間がたてばたつほど、自分のウチなる完成度は低くなる。てなことで、要はイキオイだけでがーーーーー!!!と書いた文章(すでに感想文とかいえない)のタイトルに「@@@(本の題名)を読んで考えたこと」とかなんとかくっつけて、それらしい体裁にして、提出。
…は、は、は。それじゃ評価もナニもあったもんじゃないよな。
ええ。
ですから「読書感想文」の評価が成績にひびく2学期は、ほぼ確実に国語の成績が下がりました。
いいんです別に。国語の成績なんて教師と波長があうかどうか、が数字で表されてると思ってましたから。
…なんだ、おいら疲れてるのか?
ま、それはともかく。
引っ越して、そろそろ1ヶ月。
ようやく身の回りがなじんできた(落ち着いてきた、とはいえない)このところ、ダンボールから手当たりしだいに文庫本をひっぱりだして、読み漁っているところ。なんかこう、夏ー!どぅあー!ていうイキオイのあるやつが読みたくって、石田衣良の「池袋ウエストゲートパーク」シリーズを読んでます。4冊あるんですが、すでに一通り読んでしまって、明日から2周目に入ります(爆)。