オレンジ色の紫陽花

携帯から軽快に綴るおいらの日々。
…だったのだが、ツイッターのまとめブログに変更。極稀にこっち単独の記事もある、かも。

誰も守ってくれない

2009年01月29日 01時40分30秒 | 水曜日は映画の日
この映画の4ヶ月前という設定で、先週末に「誰も守れない」というドラマがありました。
録画してて未見のままだったのですが、先に映画を見た友達からメールで
「あのドラマ見てから映画に行く方がいいよ」
ときたので、昨夜遅く(ていうか今日未明)、見ましたよ、ドラマ。

うん。
確かに映画が始まって10分くらいは、そのドラマを見てないと、今一つ腑に落ちないところもあるかな、て感じもしましたが、絶対見てないと話繋がらないよー!な危機的なものでもなく(そらそうだろう)。
ただし、加害者の妹の保護、を命じられた刑事が、その代役を頼んだ木村佳乃が何者で、刑事とどういうつながりがあるのか、というところはドラマ見てないとちょっと歯がゆい思いをしたかも。
ものっそ含みがあるように見えたし、木村佳乃の無垢な場違いさ加減がものっそ無駄な深読み、をしそうだ。
あと、三島(松田龍平)とのかけあいの中ででてくる「背筋が凍るぜ」とか、「シャブ漬け(怖!)」とかいう言葉もね。言葉だけだけども。

で。

この映画で何がどうだったって、
本当に怖いのは一般人だ、てことですよ!

確かに、事件報道に過熱度ばりばりなマスコミにも、なんていうかな、騒動の責任の一端はある。
あるんだよ。ないとは言わない。
佐々木蔵之介ってブンヤ(新聞記者)が放つ
「(世間は、または、遺族は)加害者の家族にも、死んで償えって思ってるんだよ!」
という一言も相当な爆弾だし、なんていうか、社会正義は我にあり!的なスタンスが、見ていて延々、延々、あああもおう!これだからマスゴミってやつぁ!!!と、ずーっと思うの、イライラするし、胸クソ悪ぃしね!ぷんすか!
(あ、でも、マスコミの車を撒く三島刑事(=松田龍平)のドラテクは楽しかったなー。え、この車の足回りへにょへにょなのに、そこまでしていいの?一般道で?
ていうかこの映画は頭文字Dじゃないよね?←←ええ、違いますとも!)

でも、
本当の敵と
本当のワルは
一般人だ。

ネットを介して繋がり得る、顔も名前も知らない、そして何人いるかも分からない
冗談ではなく、 無 数 の 一 般 人 だ。(ひょえーーーーー)
…背筋が凍るねぇ。

えー、だってわたし、ネットもしないし携帯も持ってないから関係ないもーん、
とか思う人もいるかもしれないが、とんでもない。
あなたはそうかもしれないけれども、あなたの周りの人は果たしてどうか?皆無でしょうか?
「ネットの世界じゃ情報をより多く持ってる奴がカリスマなんだよ」
ていう、勝浦刑事の一言が、重い重い。

履き違えてはいけないのは、ここまできて、だからネットは云々とか
匿名だからこうなるんだとか、そーんな話をしたいんじゃないってこと。
今さらこのヴァーチャルな、情報垂れ流し場をなくすことは出来ないしな。

そもそもな、ここまで何でもアリなご時世にあって、やね

なんで、容疑者とその妹や家族を、一蓮托生みたいにすんのさ。
家族だし?同じ血が流れてるし?
けっ、そんなアータ、血統書にこだわるブリーダーみたいな話。
たとえば一卵性双生児であっても、それぞれに別人格の、別個の人間だ、てことくらいお子ちゃまでも分かるわい。
こういうね、「個」を無視する、一括りにする、ひっくるめる、のが一番ハラ立つので、そこは言うぞ。

いい加減、個人を個人として考えようよ。受け入れようよ。認めようよ。
自分の事だと「親だろうがなんだろうが関係ねー」とか言うなら人の事だって同じだろう、関係ないんだろう、そのクチが言うたんだろう。

ってかもう、うざいよ。

人はいろいろ。いろいろあって人なのよ。
みんな違ってみんないい、って金子みすゞも詠ってるじゃないの。
同じだってんならそれはもう、人ではないだろうすでに。ロボットか機械で事が済むだろう。
そうじゃなくて、人なんだからさ。

メールでヴァーチャルに心配してくれる(様子を見せる)トモダチよりも
リアルに現場で体を張って守ってくれる誰かがいるからこそ、
人は静かに強くなる ことができるんだと思うよ。
そして、この映画のシチュエーションだったら、おいらは間違いなく勝浦刑事に議事恋愛だなー!(聞いてねえ!)
あ、でも妹の年齢を鑑みるに、その対象は三島刑事かも!(ぅあのねぇ…)

きつねと私の12ヶ月

2009年01月19日 01時24分51秒 | 水曜日は映画の日
というわけですっかり忘れておりました(あわわ)。
本年、映画初め(って)はこの一本、
きつねと私の12ヶ月
に行って参りましたんでござる。ええ、ばっちり水曜日に☆
年は改まりましたが、映画や本などなどの感想日記は相変わらず
ネタバレ上等暴走必至、なたいそう迷惑なシロモノになると思われますので
そこのところをご了解いただいた上で、お読みいただけると幸いです。
ほな、いくえ~。

まず。
実はこの一本は予定外でした(何)。
そもそも予定外な休みとなったのが始まり。当初は午前休だけだったんですが
仕事場の都合でまるまる休みになってくれましたとも。
なもんで、急遽、映画に行く時間ができちゃったというワケです。(午前中は先約があった)
っかーッ、幸せーッ(とばかりはほんとは言ってられないしがないバイト生活)←←←
昼ごはん食べながら映画館スケジュールとにらめっこの末、迷いに迷って
禅ZEN に行こうと思い立ち、家を出ました。
で、MOVIXに着いたのが上映時刻の20分前。まあまあいいんじゃないのー、と自画自賛。

…甘いな(フッ)←池田秀一ボイスでぜひw

ま、まさかの 満 席 で し た (ぇえええー)。
なんでもね、午前中の回からして満席だったそうで、そこから流れた人がすでに半数以上なんだってよ。
…え。
といって、その次の上映回だと帰宅時刻が晩御飯を過ぎちゃう…
せっかくの休みなのに、なんで残業タイムになるものかよ!
というわけで、禅は諦めざるを得なかった。(こうなると見たくなるのが人の業)(ゆるゆる狙ってます)
で、次に飛び込んできたのが、きつねと私の~だったんです。
ええ、元々時間が許せば見ようと思ってましたから、満足ですよ。

いやー、もー、良かったんです、こういうのは洋画に限る、と思いました。
日本だとたとえば北海道とかの設定になりますか。
いやいやそんなもんじゃない。やはりこれは、西洋の森、がいいんです。
もうね、なにこの、いい感じに入り口が開けてる森!
でも、調子にのって深入りしたら、間違いなく遭難しそうな森!
(実際、主人公の10歳女の子・リラは一晩明かしましたからね。…ってそれ非常事態でしょうよ!)
この森にすっかりやられました。
こんな森のそばに住んでたら、おいら学校なんて行きません(こらこらこらこら)。
行ったフリして丸一日森の中にいるに違いない。でも毎日だとすぐバレるから
たとえば一週間に一日、くらいの頻度で(曜日も変えて)ズル休み決定です(←悪知恵ばっかり働くんだから)。
…良かったです、おいらの実家のそばにこんな森がなくて(←!!)。
そんでもって、分かってはいましたが、きつねが、きつねが、きつねが…!
んも、超ーーーーーーーーーーラブリーーーーーww(五月蝿いよ)
何あんたそのジャンプ!何あんたそのあわてっぷり!
何あんたその目!尻尾!耳!足!(どこでもいいらしい)←←
みぎゃーーーーー(*>▽<*)
…見てて声をあげそうになるの、必死で食い止めましたとも。じたばたじたばた。

話のスジとしては、まあ、こんなもんかな、と思いました。
それよりも何よりも、この、森です森。きつね。その他の動物。雪。風。花。空。
そういうのが見られただけで満足。
夜は暗いんです。人間なんてね、動物の中でもちっぽけなんです。知恵はあるけどね。
雨が降ったらぬれないところにかくれればいいんです。
終わり間近に起こるハプニングは、妥当な出来事だと思いました。
が、結果は、ほんとはあれじゃなくて、多分リアルな話をすると最悪な結末が待ってると思いました。
でもほらこれは映画だしね。あれで充分です。てかあれじゃなくちゃダメです。

そして。
特筆しておこうと思ったのは、主人公の10歳の少女、リラのお洒落さん度!
おそるべしフランス人の血!(え)
10歳にしてあの服装なのか!あの絶妙な色をチョイスするのか!
あの細身のパンツにあの靴、腰には太ベルト、おだんごヘアー。
それが親のチョイスだとしても、日本だと間違いなくピンクとか赤とかオレンジとか
もう、あの森の中で目立つに違いない色を着てるところですよね。
あの葡萄色(単に紫、てんじゃない色が素敵)が森の樹々だのなんだのって背景に
いい感じに紛れてます。こうでないときつねと仲良くはなれないと思います←

いやー。ほのぼの(だけでもないけど)いい映画だったよなー。

と、エンドロールを見ていて思い出したのが、先に見たネット友達の一言。
(エンドロール後に出てくる注意書きによって映画の余韻が)台無しだよ…!!
え、この後にどんなオチがつくっていうんですか?わくわく←方向性が間違ってます



確かに、台無しです。それをここで言うかーーーーーー?
おそるべし、えーと、どこにおそるべしかな、く、クレーマー対策?←←←

「魔法にかけられて」

2008年04月19日 23時51分15秒 | 水曜日は映画の日
「魔法にかけられて」
出演/


ああっ、これも出演者なんて知らないよ…ダメだよ、洋画は分からんよ…!

同じ職場のMさんと、見に行きました。
この二人で映画を見るなら…と消去法で探して、残ったのがこれ。
というセレクトだったので、そんなに期待はしませんでしたが、まあ、何にも考えずに見られるだろうから、いっか。というノリで。

見たんですけれどもさ!

おンもしろかったーーーーー!!!
ビバ、ディズニー!!!
ビバ、お姫様!!!
Mさんと見に行って正解だったぜ、オゥイェー!!!(落ち着け)

夢があるよ!
楽しいよ!
うきうきするよ!
見終わったら元気になるよ!
こーれは、女の子で良かったー!って思うよ!!
(…はいそこ、女の子ォ?、てところに引っかからない。スルーして、スルー。)

前半、お姫様が公園(おそらくセントラルパーク)の中を歩いているうちに、歌いだすわ踊りだすわ、観客を巻き込んで一大スペクタクルだ!(ぉぃぉぃ)なステージになっちゃうところなんてな、ありえなーーーい!とか思ってるのに、そんなのはもうどうでもいいよ、ノッとけノッとけ!て気分になる。
素晴らしい。これがディズニーの底力か!
そういえばTDRとかのパレードってこんな感じだよね。

ストーリー的には、そこはもう、ディズニーですから、最終的にはハッピーエンドでしょうよ。(ええ、漏れなくそうでした)

が、単なるハッピーエンドじゃないの、ひとひねり、してあったよ。
そこが良かったな。
そうか。
現代版のおとぎ話の結末は、お姫様がこうなるのか。っていうね。

おいらは滅多にディズニー映画を見ません(たとえ1000円でも、お金払って、映画館で見るなら、ほかのを見るよ)が、そのおいらにして、存分に楽しませていただきました。
すンばらしかったです。

ビバ!ディズニー!!

「Sweet Rain 死神の精度」

2008年04月17日 22時38分28秒 | 水曜日は映画の日
「Sweet Rain 死神の精度」
出演者/金城武、村上淳、小西真奈美、吹越満、光石研、富士純子ほか


これはまず、何がどうでも、死神大集合の図がかーわいいよ!!
レコードショップ然り。
ヤのつく職業の男のねぐら然り。
その場にふさわしいようにすっごいこわもてな黒づくめの男たちが、どっか飄々とした顔で
「よ」
と片手をあげたところ、想像してみ?
…っくーーーーーっっ!! か わ い い ぞ !!←←

でもな。
おいらこの映画で
どっきゅんw
きたのは、光石研さんだよ、ちくしょう。
元々、なんか目につく脇の人ってんで、注目はしてたんですよ。おいら好きなの、そういう脇で地味に、でも光ってる人。(さらにおしなべてオヤジだってのは、どうなんだろう)
ちょっとヤな人、の役が多かったんだけど、コトー先生ドラマの第2弾で、自分の娘が喘息で、その療養を兼ねて島の小学校に赴任してくる先生がいたっしょ?あの人あの人。あの時の、こう、芯はしっかりしてるんだけど、どこまでもやさしい人(あ、コトー先生とカブるぞ?)で、くらっ、ときてね。
次に映画「めがね」の旅館ハマダの主人役で、くらくらっときてね。
で、今回の、これでダメ押し。
どっきゅんw(しつこいよ)

映画のストーリーとしてはね、ええと、面白かったです。
ただ、藤木一枝が最後の美容師のばあちゃん本人だ、っつうのは、どうなんだ。そこはだってほら、じゃあなに、彼女は自分の歌をしみじみ聞くことが、結構、あるって設定かい。…えー…、それは、どうかなあ。
あそこは、面倒でも別人の設定にしてほしかったなあ。

ま、でも、映画だから。
2時間の枠の中に、あの設定は無理だろうし。
そうでなくても、原作でおいらの好きな話は入ってなかったしな。
でも、それもこれもどれもナニも、映画だから、というのでおいらは納得。

それにしても。
金城武の死神役はハマってるよな。
…そうか、イケメン(!)が近づいてきたら、死期が近いってことを覚らないといけないんだな。(って、そうじゃないだろう!)(あー、でもなんかヤバい話っていう点では、そうとも言えるよね)←←←

「ジャンパー」

2008年03月26日 22時18分32秒 | 水曜日は映画の日
「ジャンパー」
出演/


ご、ごめん…
出演者とか全然チェックしてなかった…
予告編を見て、なんか、爽快な感じがいいなあ、と思って見た映画。
だがしかし。
爽快、ではなかったよ。

主演の彼は、かーこよかったなー。
その彼女も、かーわいかったなー。
サミュエル・L・ジャクソン(あ、この人は覚えてた)(苦笑)は今回、まるまる敵役。ほんとに憎たらしかった(笑)。

なんでこの、不思議な力を得るのか、はすっとばして(いいのか!?)、その力を得てどう生き延びるか、という話。
彼(主人公)のお母さんが、その力を持った人を追いかける側の人で、だから小さい頃に家を出た、と。
最後にはやはり彼は母親に会いに行く。で、母親はやはり「先に行きなさい」「愛してるからよ」と彼を逃がします。
が、いいのか?いいのかほんとにそれで?
いつかはとっ捕まるのではないの?確かにそこは逃がす場面だろうけど、でも、ゆくゆく、どこまでも息子が逃げ切れると思っているのか?母親としてはそうだろうけど、それは組織の人間としては、いいのかそれで?てことは組織の中での身の安全は保障され…るのか?
なんてことまでさらーっと考えちまった。
それにさ、捕まえる方も、都合が悪いからとっ捕まえて抹殺する、なんて、そんな単純な話でいいの?
断崖絶壁に取り残されたサミュエル・L・ジャクソンの今後は?そこでほんとに終わり?

…どっち向いてもなんの解決にもなってなくて、ムムム。
でも、ジャンプしまくるところは面白かった。
確かに、そこだけは爽快だったなー!


「チーム・バチスタの栄光」

2008年02月15日 23時57分23秒 | 水曜日は映画の日
「チームバチスタの栄光」
出演/阿部寛、竹内結子、吉川晃司、池内博之、佐野史郎、玉山鉄二、田口浩正、田中直樹、井川遥、野際陽子、國村隼、平泉成 他


バチスタチームの面子を一人でも外すとネタバレになりかねないので、七人全員書きましたら、出演者の紹介がこんなに多くなりました、というパターンの感想に…。

まず、のっけから画面いっぱいに生々しい心臓がどーん、と映ります。ほんとに映画始まってすぐに。これ、いいのか?ちょっと弱い人は、無理なんじゃないのか?とか心配する。しかも脈打ってるしな!(それが打たなくなるしな!)豚かなんかの心臓だと聞いたことがあるんですが、そんなね、ナマの心臓なんて見る機会ないから(普通ないよ!)人の心臓かそうでないかなんて分かるかよ!!くれぐれも強くない人、得意でない人はお気をつけあそばしませ。…でも心臓って、思ったよりも赤くないよ。なんか筋肉隆々って感じ。砂肝ってあるでしょ、砂ズリとも言う、あれの肉っぽいところじゃなくて膜っぽい、白っぽいところ、あんな感じの見た目でした。…ってここでそんな詳しく説明してもさ!(←自己ツッコミ)

で。
おいらは原作を一回読んでます。ですから当然、犯人(そう、これはちゃんと犯人が出てきます。思わせぶるだけで答えは闇の中、ではなくて。そこはスッキリするよ。)を知っています。そういう意味ではサプラーイズ感は薄いかもなあ。
でも、一回読んだだけですから、映画が進んでいくにつれて、…あれ、犯人この人だったよな?え?でも映画は違うよ、てのもアリか?えー?あれー?と思うこと数回。
なにしろこの話を2時間強の映画になんて、無理だから絶対!!とおいらは原作を読んで思ったのですが、そこをどんな映画になってるか楽しみで見たようなもんだしな、その皺寄せは、数多の際立ったキャラクターが中途半端に端折られている、というなんとも切ない状況になってました。ああ、もったいない。
ナース大友は、技術的にもっと上だし、性格ももっとしたたかだ。あれじゃあ単に計算高い腰掛女だよ!せっかくの井川遥なのに!勿体無い。もっと彼女ならディープな大友さんになったはずだよ…。
第二助手酒井は、もっと小心者っぽさがほしい。あれじゃあ口先だけの鬱陶しいヤツでしかないよ。玉山鉄っちゃんならそのギャップが出たはずなのに…勿体無い。
第一助手垣谷は、さすがの佐野史郎が怪(快)演。どこまでも控えて抑えているのに、天晴れな存在感。これはドンピシャです。すばらっしい!
MEの…名前忘れた…田口浩正の存在感はいいんだけど、彼のどこが「プチ・ジキルとハイド」なんだか!あれじゃ奥さんの電話に突然キレる今時の若者、てだけじゃん。勿体無い。
麻酔医氷室は、え、なんで田中直樹が?とか思ったけれども(失礼!)意外に好演(これまた失礼!)。氷室の神経質そうな感じが似合ってる。でも、なんか、水10!のキャラクター(薀蓄ばっかりたれる男、テロップで延々台詞が出るやつ)とカブっちゃって…ああ勿体無い。って、ああそれはおいらの問題か。
外科部長?黒崎は、これまた平泉成が良い。あの空威張りっぷりは絶妙。
院長(名前忘れた)は、國村隼が抜け目なくて食えないオヤジをやってるのがいい。いいんだけど、もう一つツッコミ切れてない感じ。ああ2時間では無理があるよな。んーーー、彼、好きな俳優なので余計に、勿体無い。

と、まあここまでは勿体無いオバケの話(笑)。
ここからはヨカッタ探し(笑)

何がよかったって、アナタ!吉川晃司ですったら!!
吉川晃司といえば、今の若い人(うわっちゃー)はご存知かどうか、デビューはアナタ、大物アイドルですよ!当時はロックも歌えるアイドル、てな感じですか。時代的にもねー、いやいろいろ大変な芸能界でしたでしょうしねー、知らないけどな(爆)。
それがアナタ、この映画の、間違いなくキーパーソンとなる天才外科医・桐生を熱演。んもーう恰好良いったらないよ!ひたすらに恰好良い。
おいらとしちゃ、桐生は唐沢寿明もアリかと思ったけど、彼だと野心が見えそうだし。それじゃ「白い巨塔」だよ!という自己ツッコミの下、却下しました。
佐藤浩市もいいなと思ったけど、彼は桐生のような技術畑!の人よりも、政治畑のにおいがぷんぷんする。
そこいくと吉川くんは見た目に押し出しが強いからエース!!感はOK。妙な含みがない(役者じゃないからね)分、ストレーーーーーート!さが良い。ともすればお飾り(!)になるところ、その見た目とスター!な光(!!!)で圧倒して、絶妙のバランスですな。ベタ褒めしても足りないくらい良かったです。彼だからこそ阿部寛のすちゃらか白鳥が際立ったんだと思うよ、おいらは!
ちょびっと残念なのは病理科医(名前忘れた)の池内博之。もうちょっと鋭いところが欲しい。いやいやあれでも充分といえなくもないけれど、なんか、実はいい人、っぽいのが見えて、彼が何を言っても、見ていて警戒心が生まれなかった。ほんとに惜しい。人の良さが災いするなんて!

えー、すっごい書いてますが(これでもめいっぱい端折ってますよう!肝心の阿部寛と竹内結子のことが一言も書いてないし!)、ともかくあの本を2時間強の映画にしたのは素晴らしい。天晴れです。無条件に。その制約の中、原作にここまで忠実な脚本というのはすごいと思いました。そりゃ細かい違いはあって当たり前で、阿部ちゃんと竹内のソフトボールの対決なんてのは、原作にはありませんでしたが、あれは映画ならでは(しかもこのキャスティングで)のお楽しみでしょう。
阿部寛のすちゃらかぶりと、竹内結子のぽわわん度、田中直樹の最後の表情、を見る為の、映画だと思います。

ちゅーか、ほんま、勿体無い!あのキャスティングでここまで、てのが勿体無い!
ドラマではいかんのですか!?このキャストならドラマにしましょうよ!ほんでそれぞれのキャラクターを充分にぶちまけましょうよ!
ちなみに。
原作を読んで、おいらの中では田口先生(主人公・映画では竹内結子)は玉山鉄二でした。阿部ちゃん(=白鳥)は阿部ちゃんだったけどな!!

「椿 三十郎」

2007年12月26日 23時43分52秒 | 水曜日は映画の日
出演/織田裕二、豊川悦司、松山ケンイチ、中村玉緒、鈴木杏、西岡徳馬、風間杜夫 他

年末のせわしない中、時間をやりくりしてやはり水曜日の午前中に、見てきましたよ、三十郎!
昨年はそうだな、十二月の最初の頃に「武士の一分」を見たんでした。
あれと比べると、期待感は今一つってとこだな。いや織田裕二に罪はないが。ってなんの罪だか!いやだからないんだって!!(もうツッコミもボケも分かんない…)

えー。
断っておきますが、クロサワ監督の、三船敏郎の、椿三十郎は見てません。
ただなんかの記事かな、なんかで、当時白黒映画だった(のかわざとそうしたのかしらんけど)にもかかわらず、黒沢明監督が、椿の花の「赤」を出したいがために、椿の花を真っ黒に塗った、という逸話を聞いたか読んだかしまして、それだけがものすごい印象に残ってます。
いや、だから映像は見てませんから、どういう風に映像化されたのかは知りません。
でもなんか、白黒の中に黒光りする椿があって、それがこう、真っ赤に見える、っていう…あー、語彙が貧困で困っちゃう、とにかく想像するとえらい演出だなあ、って思って、…あー、もー、だからさー、えらい演出って何さもう!

で、いや、だから見たのは今の織田裕二の椿三十郎だからね。

まずもって、最初、映画の始まりの映像。夜の木立ちが暫く映って、バックに緊迫感のあるBGMが流れてて、っていうのがちょっとこう、市川崑監督の映像っぽいなと思いました。ていうか、おいらの脳裏に浮かんだのは「四十七人の刺客」(主演:高倉健wきゃーw)の竹林の映像ですけれどもね。
ほんでもって、椿三十郎の話ですからして、彼を語らねばね。
いいですよ?
いいんですよ?
いい加減っぽいし、型破りくさいし、ああこりゃお城勤めなんか無理だよなと思える(だろう)し。
んー。
でもなー。
なんだろう、もちょっと迫力があってもいいんじゃないのか?とか思ったなー。
ここぞ、て時にさ。
ここぞ、て時がいつなんだろう、て話もありますが(どーん)。

見所はやはり、トヨエツとのシーンでしょう。
ただ、トヨエツがキレモノではあるんですが、今一つキレが足りない。
ネタバレになりますけれども言っちゃいますとね?(うわ言うんだ)(あんまり大したこと言いません)早い話、あんた程の人なら、椿三十郎が書いた筋書きくらい全部お見通しでもいいじゃん!みたいなね。
お見通しの上で乗っかってやった、くらいでもいいんじゃん!ていうね。
「いい子だ」
ていうセリフがキーだとおいらは思ってて、映画の始めの方で、織田裕二が若侍達に向かって言う。で、後半になって、トヨエツが織田裕二に向かって言う。これ言わすんだったらトヨエツはもっと織田裕二を食っててもいいだろう!と思いましたね。そうじゃないんだから言わせるなよぅ…。

んー、なに、つまり織田裕二に対してトヨエツが迫力ありすぎ?深みありすぎ?もうちょっとおバカさんになって!てところですよ、ほんとに。あーの表情であーの眉間のうすじわ(皺、にならないところがミソですよ。うっすら皺になってるところがもう、こっわーい、キレそーう、ひー!て感じですもん。)ですからね、反則です。
最後の最後、二人が対峙するシーンは、それでも陽の織田裕二に対して陰のトヨエツて感じに見えて、だから陽に軍配が上がっておいらとしちゃ納得、なんですが。いやあの立ち回りはカッコよかったな。
ああ、立ち回りといえば、織田裕二の立ち回り、カッコよかったです。たとえばそれこそ「武士の一分」のキムタクの立ち回りが剣道をやったことのある人の、王道な立ち回り(ってなんだ)だとすれば、織田裕二のは我流ですが何か?強く見えりゃ文句ないだろうどうだ!ていう結果オーライな立ち回り。またそれが織田裕二(もしくは青島刑事)のキャラクターによってオッケーになってるところがいいんですよ。
んーまあ、1000円で見たから文句言いません。存分にエンタテインメントな時代劇映画を楽しませていただきましたとも!

そうそう、何が楽しかったってね!!
松山ケンイチ演ずるところの若侍の伯父にあたる、藩の重役(城代家老かな、違ったかな、なんかとにかく偉い人なんだよ!)が今回の騒動のキーパーソンになりますが、その人が最後の最後まで顔が出てきません。話にはがっつり食い込んでるのにね。その人の奥方が中村玉緒で、奥方に言わせると「あの人は顔の長いタヌキですから」なんて人なんですが、その台詞と役柄から考えて、多分あの俳優だよな、きっとそうだよな、早く出てこないかな、ていう期待感をずーっと引っ張って、ようやく最後に出てくるんです。
その人が、
あ、言わないほうがいい、うん、映画で見てください。
やーっぱりーーーー!(げらげら)
て人でございましてね、いやこれで映画が締まったっつっても過言じゃない。
この人と、織田裕二VSトヨエツの最後の立ち回りと、織田裕二の対多人数の立ち回り、に敬意を表して、見てよかったと思いました。(1000円で、の話だけどな!!)

「Always 続・三丁目の夕日」

2007年11月29日 01時03分22秒 | 水曜日は映画の日
出演/吉岡秀隆、小雪、堤真一、薬師丸ひろ子、堀北真希、もたいまさこ 他

今月は行かないかと思ってたんだけど、ひょい、と時間が出来たので見てきました。(勿論水曜日にね!)

1作目よりも少し時間が進んで、こっち(現代…現在?)に近付いた分、なんだかなー、こう、ぎゅっとくる感じみたいのが薄れた気がするなあ。ノスタルジーというならそれはそれで極めといてよ!みたいな…それが前作だったんだろうな。
のっけから茶川先生ンちに引き取られた淳之介くん、危うし!みたいな展開で、えーなにいきなりかい!その展開の速さもなんだかなー、の一因かもしれない。
それに、当たり前だけど子役がみんな成長著しくってさー!
ハリーポッターも(特にハーマイオニーちゃんあたりが)えらいことになってますが、三丁目のガキ達も例外ではなく、淳之介くんなんて、声がもう、ハスキーで(元々ちょっとハスキーだったけど)低くて、えらい渋いことになってますよ!そんでもってランドセルですよ!!無理!無理だから!
今回もそこかしこにゲストがいっぱいで、ちらっとしか映らなくても嬉しい限り。
ざっと列記しておくと、貫地谷しほり(いまや時の人だねえ)、上川隆也、手塚理美、渡辺いっけい、浅野和之、あと、前作にも出てたピエール瀧がちらっと出てきた、まるでまちがいさがしのように(そんな失礼な!)。
泣き所はいくつかあるけど、やはり淳之介くんがらみのシーンだったなあ。ヒロミ(小雪)がらみではなく。…やはり親の視線でしか見られない…、もう男と女が云々、てのには疎くなったのかも…あわわ。
細かい笑い所もそこかしこにあります。いちいち覚えてないけど、分かる人には分かる、ほんとにちっさい笑いです。ささやかな、ひそやかな。

今回、印象深かったのは、作家って苦しい稼業だよね、てことでさ。いやそれをおいらが言ってどうなんだ、てのは置いといて。で、茶川先生みたいに、周りの人たちに愛される作家、てのはいいよなあ、てことも。
話の展開としては劇的な変化、みたいのはなくて(あ、いっちゃった)、まあそこそこ収まるべきところに収まって、ハイ、お疲れ様、みたいな(実も蓋もないよ…)。でもその、予定調和っちゅーのが良かったりもするし。
ただ、前作ありき、の本作で、なんていうか、ほんとに「続」なんだなって思いました。続、というよりも、前作のはほんとはここ(本作)まで作りたかったんだけど、俳優のスケジュールだの予算だのなんだの、の調整がうまくいかなかったんで、2本に分けましたー、みたいな感じ。
まあ、何を言っても、この映画の役を「ライフワークです」と言い切ったもたいまさこの存在感がすンごいよ!画面の端に映ってても見逃しちゃダメだよ!

にしても。
一番泣いたのが、この映画が始まる前に見る、「マリと子犬の物語」の予告編だった、てのは、どうなんですか、オレサマ!!!アリですか、それ!?