オレンジ色の紫陽花

携帯から軽快に綴るおいらの日々。
…だったのだが、ツイッターのまとめブログに変更。極稀にこっち単独の記事もある、かも。

「悪夢のエレベーター」

2008年03月31日 16時34分04秒 | ほぼ、文庫本 2008

悪夢のエレベーター/木下半太/幻冬舎文庫

面白かったよー!
帯コピーにあった

あなたの予想は100%裏切られる

確かに!そうかも!!

まずもって話が始まる設定が、エレベーターの中に閉じ込められる見知らぬ他人同士のやりとり。
無理矢理っぽいけど、なくはない、かも…、と思えるぎりぎりのところ。
しかも主人公…ていうか、最初にこの人目線で話が進むので、まあ、一応主人公てことで…が気絶していたところから目が覚める、てところも、胡散臭さいっぱい(笑)。
これを「起」として、以下、承、転、結と、主役が移っていきます。
あんまり詳しくいうと、これは絶対面白くなくなるから、もうそろそろ限界です。

でも、かなりの確率で言えることは、

この話の展開(最後のオチまで含めて)を100%(かそれに限りなく近い確率で)予想し得た人は、作者本人か、カミサマに違いない。(←)

あと、もう一つ言うなら(まだ言うのか)(だいじょぶか、オレサマ?)
終わり方が、じわっと怖いんだけどー!うひーー!

「山流し、さればこそ」

2008年03月27日 11時23分54秒 | ほぼ、文庫本 2008
山流し、さればこそ/諸田玲子/角川文庫

タイトル、いや、表紙買い。
村上豊氏の鬼と天狗と閻魔と地蔵の顔で、いわゆる、人でないモノの出てくる話かな、と思ったもので。
さらには、ちらっと立ち読み(←)すると、どうやら江戸中期の話らしい、となればおいらの好きな「時代劇」の頃か。
じゃあ、まあ多少の失敗はあっても、惨敗にはなるまいよ、と踏んで買いました。

花のお江戸だけが時代劇の舞台ではない。そりゃそうだ。
江戸時代は、お江戸の外にもちゃんとあったわけで。いやそりゃそうだ。

話の舞台は甲府、甲州藩とか言いましたっけ。 ←
そこに、身に覚えのない役目上の失態を理由に左遷されてくる小普請方。主人、奥方、一人息子、下男。
左遷されてきたところは、江戸から遥か彼方の山奥の土地、甲府。
どんな秘境かと思いきや、案外に人が集い、小さいながらも賑わいのある町がある。
やれやれこれは取り越し苦労かと胸を下ろすも、すぐにそれを簡単に裏切って余りある、堕落しきった役人(同僚)の実態を目の当たりにし、さればと訴え出てはみたものの、上役は己の保身にしか興味のないお歴々が揃っているときたもんだ。
ならば己一人は、こうはなるまいとお役第一に励もうとするも、肝心の仕事が「ない」ときた。
さてさて、ここまでお膳立てが揃っていて、人間、腐らずに日々を過ごせるものかどうか。

てなところから話が始まります。
小さくて、ひなびていても、人の集まるところには、様々な思惑が渦巻き、人の数だけその暮らしがあり、日々は皆に平等に移ろっていく。
要は、気の持ちようだと。
日々を繋ぐこと、すなわち生きることだと。
そんなことを再確認させてくれる本。

今期の総括 ←

2008年03月27日 00時01分36秒 | テレビがお守り
今期は、ドラマちゃんと見たの、少なかったなあ。
もちろんリアルタイムではどれも見られてない。全て録画でおっかけてました(追いつくことはなかったけど)。

「鹿男あをによし」玉木くんが、いつの間にやら頬がこけてきていたのには、ちょっとびっくり。おいらの気のせいであれば良いのですが、もしかして鹿の顔のかぶりすぎですか(なわけないだろう!)。
多部未華子ちゃんは正直、可愛かったです。映画「西遊記」以来ですが、堀田イトちゃんがいじらしいのなんのってもー!
なんか、肝心の「目」だの儀式だのなんだのが、しまいにゃどうでもよくなってきましたが(←)、これは原作を読まねばなー、と思っています。早く文庫にならないかな。

「エジソンの母」松下由紀と坂井真紀の取り合わせを見て、ココリコミラクルタイプを思い出していたのは、おいらだけですか。
あの子役あってのドラマですが、面白かった。
いろんな大人の姿に辟易することも多かったけれど、ケントくんの笑顔で全部帳消しです。あと、校長先生(田中要次)がいい味出してますよ。
谷原章介ったら、こういう2枚目なのに完全に3枚目、なスタンスが似合いますね(←)。
これはスペシャルでもいいから続編が見たいと思ったけど、1年生だからいいのかも。

「ロス・タイム:ライフ」ここ最近のをまだ見てないんですが、温水洋一の謎(!)を知りたい一心で見てます。
同僚のMさんは、結局は死んでしまう結末だから、あんまり見る気にならない、ようなことを言ってましたが、なるほど、それはそうかも。
でも、気になるんだもん、温水さんがー!(←)

…くらいですよ、マトモに見たのって!
あしたの喜多善男も、貧乏男子も、斎藤さんも、見るつもりでいたのに…

…いかに、確定申告が忙しかったか、て話かもしれません。

来期ですか?
何をやっても外さない(by 松たか子)キムタクの月9は見ます。必ず。
あとは、
…、
…、まだチェックしてません!

「ジャンパー」

2008年03月26日 22時18分32秒 | 水曜日は映画の日
「ジャンパー」
出演/


ご、ごめん…
出演者とか全然チェックしてなかった…
予告編を見て、なんか、爽快な感じがいいなあ、と思って見た映画。
だがしかし。
爽快、ではなかったよ。

主演の彼は、かーこよかったなー。
その彼女も、かーわいかったなー。
サミュエル・L・ジャクソン(あ、この人は覚えてた)(苦笑)は今回、まるまる敵役。ほんとに憎たらしかった(笑)。

なんでこの、不思議な力を得るのか、はすっとばして(いいのか!?)、その力を得てどう生き延びるか、という話。
彼(主人公)のお母さんが、その力を持った人を追いかける側の人で、だから小さい頃に家を出た、と。
最後にはやはり彼は母親に会いに行く。で、母親はやはり「先に行きなさい」「愛してるからよ」と彼を逃がします。
が、いいのか?いいのかほんとにそれで?
いつかはとっ捕まるのではないの?確かにそこは逃がす場面だろうけど、でも、ゆくゆく、どこまでも息子が逃げ切れると思っているのか?母親としてはそうだろうけど、それは組織の人間としては、いいのかそれで?てことは組織の中での身の安全は保障され…るのか?
なんてことまでさらーっと考えちまった。
それにさ、捕まえる方も、都合が悪いからとっ捕まえて抹殺する、なんて、そんな単純な話でいいの?
断崖絶壁に取り残されたサミュエル・L・ジャクソンの今後は?そこでほんとに終わり?

…どっち向いてもなんの解決にもなってなくて、ムムム。
でも、ジャンプしまくるところは面白かった。
確かに、そこだけは爽快だったなー!


「ばいばい、アース 4」

2008年03月24日 11時12分09秒 | ほぼ、文庫本 2008
ばいばい、アース 4/うぶ方丁/角川文庫

うー、しまった、感想の走り書きすら残ってない…。

この本、実は1冊(上下巻だったかも)なんだってねー!
今回文庫化するにあたって4冊にしたんだとか。
え。
ちょっと待って。
この4冊が一個なの?
いいの?
そんなことがこの日本の、ていうか、現状の出版業界で許されるの?
…てなことを、決して出版業界人ではないおいらが思いました。

この4冊、毎月1冊、連続4ヶ月で文庫化されるはずだったんだけど、4巻だけが、予定を3ヶ月すぎて発売される、というアクシデント付き。
それがそもそもの失敗。
この手の話、おいらは普段読みつけないから、読むなら一気に読まないとだめなんだよ。今更だけど。
たとえば「精霊の守り人」シリーズだと、ちゃんと1冊で話が終わってるから、いいの、間がいくら空いても。
でもこれはいけません。
だから、完全に中だるみしました。ていうか、3巻を読み終わって、すぐに次にいけなかった所為で、
飽きました(どーん)。

最初はね、面白いなと思った。1、2巻あたり。
その独特の世界観ていうか、いちいち細かいところまでがっつり書き込まれていることも、読み仮名まできっちりルビを振って、無理矢理読ませるところも、慣れてしまえばそれはそれで、この世界に入り込みやすいからいいじゃん、な感じでな。

主人公の女の子だけがいかにも人間(他のは、耳が長いだの爪が長いだの、体毛がどうの、ひづめがどうの…いかにも、な設定)てところが、それはー、何?こういうのの王道?とか思った。

旅に出るなら出るで、とっとと出て行けばいいのに。

その、出るまで、の話なんだったのね、これって。←←

なんていうか。
3、4巻の間があいたから飽きたのか、話の展開そのものに飽きたのか(きっと両方)もう一つ納得いかない。読み始めに面白いと思ったもんだから、余計に。
ので、時間を空けてまた読むつもり。…できれば年内に。