オレンジ色の紫陽花

携帯から軽快に綴るおいらの日々。
…だったのだが、ツイッターのまとめブログに変更。極稀にこっち単独の記事もある、かも。

「ナ・バ・テア」

2008年02月28日 23時24分54秒 | ほぼ、文庫本 2008
ナ・バ・テア/森博嗣/中公文庫

途中まで「僕」が女であるということ、まして前作(だよね)の「スカイ・クロラ」に出てきた女性の上官、クサナギスイトであるということは、思いもよらなかった。
まあ、確かに、僕という割には中性っぽいなあとは思ったけど、それも含めて「キルドレ(=子ども、という解釈で)」なのかな、と思ってた。

飛行機のことはさっぱり分かりません。まして戦闘機なんてとてもとても!
でも、文章ではなく、短い単語やセンテンス(文)が並ぶ空中戦の描写は、知らないおいらでも緊迫感を覚えた。(これは、かつて「エリア88」という漫画を読んだから、てのもあると思われ。エレベータとかフラップとかラダーとか、さーっぱり分からない部品か何かの名前が並んでても、なんとなく、こういうシーンかな、と想像することができる。それがたとえ的外れでも、空中戦のシーンだ、てことで共通する空気感、みたいのはあるわけで。いやー、何がどう役立つのか、分からないよねー。)
余分を取り払って、そのものずばり、を並べるだけで、余分なところまで見せることのできる文章だな。すごいな。これはちょっと、脱帽だ。

キルドレの特性が、最後のほうにちらっとだけ(3行。人の喋ってる言葉として)出てきた。
「スカイ~」で出てきたクサナギの娘、につながるらしい話が最後に出てきた。
クサナギが殺したらしいクリタは、ここではさっぱりカゲが薄い。名前は辛うじて出てきたし、クサナギともちょっと喋ったかもしれないけど、それだけ。

キルドレにとって、異性とは?性とは?その行為とは?生殖とは?
イコール「大人」になること?ていうか、なれるのか?
「スカイ~」でクサナギを殺そうとした女のキルドレ(多分)三ツ矢が、クサナギが子どもを産んでいることを、ものすごい大罪のようなイキオイで言ってた、あれもこういうことか?いや、まだ全然分からんけども。
いろんなことを、ちょびっとだけ匂わせているかもな、というところが出てきたような気がする。はっきりこれこれ、こういうところに出てきた、と言えないくらいぼんやりしてるけど、出てきたのは出てきた、はず。

ところで。
この本(達)て、必ずしも時系列の並び、てわけじゃ、ないのねー!!
…っはっ!ずるい!結局全部読まないと気持ち悪い!
いやーん、この商売上手!!
…てわけですから、さらに続ける(そうせざるを得ない)のであった。
明日から「ダウン・ツ・ヘブン」だよ、ちくしょうめ!

春よ、こい

2008年02月27日 20時42分10秒 | 新・携帯日記
実生活であまりにも寒い日が続くので、
てわけでも、まあ、なきにしもあらず(どっちやねん)で、
とにかくテンプレートを替えました。
梅に鶯。
…でもあれ、鶯と見えているのは実はメジロだったりするの、
知ってますか。
ほんとの鶯は全然「鶯色」なんかじゃなくて
もっとはっきりしない鈍い色です。
「鶯色」の鳥は間違いなくメジロなことがほとんどで
メジロは名の通り、目の周りが白いフチドリなので
すぐに見分けがつきます。

んーでも、左右反転すると、なんか居心地悪いなあ。

「スカイ・クロラ」

2008年02月25日 22時14分36秒 | ほぼ、文庫本 2008
スカイ・クロラ/森博嗣/中公文庫

まず初っ端から大きな勘違い、についての告白。
…森、という苗字だけで、おいら「ランドリー」の作者だと思ってましたとも。なんか、話が全然違うジャンルだなーと確かに思ったけれども。まあ、本のジャンルなんて有って無きが如し、みたいなもんだからな、と思ってもみたけれども、それにしてもえらい違いだな、と。
…違いますから。
「ランドリー」の作者は森淳一。ちなみにランドリーっていうのは窪塚洋介主演で映画化されてます。

ま、それはおいといて。

この本のどこに惹かれたか。
正確にはこの本の続編でもある「ナ・バ・テア」に惹かれたのが先。
だって表紙がオレンジ色一色だったから(そこかよ!)。
で、これを読むには先にこっちを読まねばな、みたいな順序で。
さらには、帯コピーにある「2008年アニメーション…映画化決定…押井守監督…」の文字にもちょっと、惹かれた。てか、興味を持った。

で、通勤電車の友となって、めでたく今日読了。

…。
押井監督が映画にしそうな話だと思った。
女の上官は草薙水素(クサナギスイト)という。キルドレ(これがよくわからん)が人間のようで人間ではなくて、寿命がないんだか、とにかく戦死以外に死はないらしい、キルドレかどうかは本人すらわからなくて、周囲の人はなんだかうっすら分かってるかもしれないけど、でも本人はうっすらと自分は他人とは違うな、てことは思っていて、記憶を植えつけられるとか、妄想とか。
…。
読めば読むほど、攻殻機動隊だ…、と思った。
でもユーヒチ(主人公)はトグサじゃないし、バトゥでもないぞ?勿論クサナギモトコでもないと思うんだけど。
冒頭で主人公が夢を見るところがあって、というか、夢からこの話が始まっていて、それと最後あたりで、どうやら精神病関連の施設に入ってるらしい描写があって、結局全部ユーヒチの頭の中の話、ってオチか?と思ったけど、そうでもないらしい。
そういう意味での謎解きは、さっぱり。分からん。
でも分からんままでいいか。なんたって押井の映画になろうという話だし(いいのか)。
つくづく、あー、押井監督っぽーい、と思った。
なんていうかな、そもそも自分て、なに?みたいな。
自己の確立、存在理由、アイデンティティーだのなんだの。哲学的な、宗教的な、精神的な、思想的な。物理的、即物的、以外における「自分」の存在って?みたいな。…おいらも書いててもちっとも分かってませんけれどもね!
でも、押井監督の映画ってそういうの多いな。前出の「攻殻機動隊」しかり、うる星やつらの映画(文化祭の前日が延々続く話)しかり。
ほんとに、よく分からん話ではあった。が、どうやらキライではないらしくて、続きを勿論買いましたとも。ええ、オレンジ一色の本をね!(うきうきw)(ってそこかよ!)

カーネーション

2008年02月24日 15時49分07秒 | 千紫万紅
強いよ、ワタシ。

花は好きですよ、勿論。でも、切り花だとへにゃ~、となるでしょう。
あれがなんとも申し訳なく、切なくなるから苦手です。
(カーネーションは切り花にしても強いので、安心して見ていられる。)
だからせめて、綺麗なうちに写真に収めようと思ってたら
いつの間にか携帯(画像)のフォルダは花だらけです。

カフェごはん。

2008年02月21日 23時43分06秒 | 新・携帯日記
久し振りに、カフェ・コバにてごはん。
12月も1月も結局行けないまま、今に至る。
あ~、12月の手作りパン(ここのMENUから探してみてね)のうちに行きたかったな。
仕事場のMさんと、ほっこりまったりしているところ、
なんともやわらかい夕空になりました。
そういえば今日、あったかかったよね。
その気温だけで、夕空まで春の空に見えるのは、
ええ、分かってます、おいらだけです。