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脳動脈瘤 その40 脳血管内治療:その10 ステントアシストテクニック 2

2021年09月15日 | 動脈瘤
前回の続きです。
日本で脳動脈瘤治療に使用できるステントには3種類あって、それぞれ別の会社から提供されています。
それぞれ特徴があります。
まず上二つのステント(Enterprise2とLVIS)はマス目(英語でcell)が閉じた形なので、クローズドセル(Closed cell)型と呼ばれます。
一方、一番下のステント(Neuroform Atlas)はZ型のものが所々繋がっているだけで、マス目が開いているのでオープンセル(Open cell)型です。
また、Enterprise2とNeuroform Atlasはレーザーで切り出して作っていますが、LVISはワイヤーを編み込んで作っています。

以上のように、脳動脈瘤用のステントは構造や作り方が三者三様で、それぞれに特徴も異なっています。
このため、私たちはこれらを状況によって使い分けています。

どのように使い分けるのか?
次回説明しますね。

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